2014年7月の映画  戻る


her/世界でひとつの彼女 her アカデミー脚本 賞
2013年 126分 米国
監督・脚本 スパイク・ジョーンズ(「マルコヴィッチの穴」)
撮影 ホイテ・ヴァン・ホイテマ
編集 ジェフ・ブキャナン/エリック・ザンブランネン
美術 K・K・バレット
キャスト ホアキン・フェニックス(セオドア・トゥオンブリー)/エイミー・アダムス(お隣さんのエイミー)/ルーニー・マーラ(別居している妻キャサリン)/クリス・プラット(エイミーの夫ポール)/スカーレット・ヨハンソン(OS1)
メモ2014.7.1(火)映画の日 大阪ステーションシティシネマ
あらすじ
近未来のロサンゼルス。元新聞記者、今は手紙の代筆屋のセオドア(ホアキン・フェニックス)は、心のこもった手紙を書くのはお手のものだが、自分の恋はうまくいかず、幼なじみの妻とは離婚調停中で日々落ち込んでいる。リアルな女性には心が動かない。そんな時、最新の人工知能のオペレーティングシステム「OS1」を購入する。自分好みに設定したOSから届いた声は、セクシーなハスキーボイスで暖かくおちゃめだった。サマンサと名乗るOS1(スカーレット・ヨハンソン)にセオドアはせつない恋をする。
感想
哲学的・・・・人工知能が自主学習を繰り返し行き着く先はどこなのか・・・
 
スパイク・ジョーンズ監督が何を言いたかったかよくわからないんやけど、今のコンピュータシステムでインとアウトは大きく変化した。平安時代に筆と紙で書いていた手紙は、PCやスマホ、iPadのタッチパネルや音声にかわり、通信により電子で送られる。そやねんけど、人間はテレパシーで通じ合うように進化はしておらず、文字や言葉で通じあっている。そこは平安時代から変わっていない。処理はより大量に、より早く、より遠くまでできるようになったけど、仕組みはより複雑になっている。平安時代は手紙を読んで「では、伺いましょう」って行くには徒歩か牛車しかなかったけど、現代は、自転車、車、電車、飛行機、泊まる場所は禁煙ですか?喫煙ですか? 一泊二日朝食付きですか? と様々。
 
置いてきぼりになったのろまな人は、コンピュータが進んでも手描きの文字、紙の本、ハグに惹かれ慰められる感性を持つものだと思う。私はそうだな(日本人だからハグはナシかな)
お薦め度★★★★戻る