2014年4月のミステリ 戻る

ねじれた文字、ねじれた路 CROOKED LETTER,CROOKED LETTER
2010年 トム・フランクリン ハヤカワ・ミステリ文庫 465頁
英国推理作家協会賞
あらすじ
13才のラリー・オットにとってサイラス・ジョーンズは、たったひとりの親友だった。ディープサウスのミシシッピでは、黒人と白人は森の中で人知れず遊ぶしかない。しかしその友情も3ヶ月で終わる。そして3年後のハイスクール時代、少女が行方不明となりふたりの路はわかれる。
それから22年たち、黒人のサイラスが町に帰って来た。そして3年後、また少女が行方不明になりふたりの路は近づく。
感想
読み始めは人物が掴めず苦労したけど、最後は大層味わい深い物語だった。なもんでじっくりと再読する。大の男がのんびり手を降って挨拶し、けっして急がず、人に親切で愛想がよく、貧乏白人が生息している南部の空気が漂っている。