2012年1月のミステリ
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叫びと祈り
2010年 梓崎優(しざきゆう)著 東京創元社 284頁
あらすじ
第五回ミステリーズ!新人賞受賞作の「砂漠を走る船の旅」サハラ砂漠、「白い巨人」中部スペイン、「凍れるルーシー」南ロシア、「叫び」南米アマゾン奥地、「祈り」と世界を巡り「謎」を解明する
幻想的
な連作短編集。異色作。
感想
「砂漠を走る船の旅」の動機にうーんとうなり、気持ち悪いながらも感心し、かわいらしいお話の「白い巨人」にすっかり騙され、面白いやんコレと思っていたら、「凍れるルーシー」からだんだんわけわからなくなり混乱してくる。 オカルトか? 「叫び」を読んでいると、世界の隅っこに生息している滅びゆくマイノリティ人の話なんかと思えるし。「白い巨人」が異色なのかも。
日本や世界のあれやこれやの出来事に対して「祈る」ねんね。うなづけたよ。(「祈り」は、まとめるためにちょっと取って付けたお話の感はあるが)
お薦め度
★★★★
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