2009年1月のミステリ 戻る

荒野のホームズ HOLMES ON THE RANGE
2006年 スティーヴ・ホッケンスミス著 ハヤカワポケットミステリ 306頁
あらすじ
兄貴のグスタフ・アムリングマイヤー(オールド・レッド)と俺オットー・アムリングマイヤー(ビッグ・レッド)は赤毛のカウボーイ。兄貴が名探偵ホームズに取り付かれたお陰で、「謎を解くべし」使命を持ってしまった兄貴とやっかい事にまきこまれるのよ。
感想
面白かったなー
物悲しいねんけど、へらず口が楽しい。赤毛の兄弟なもんで、ある晩キャンプファイアのそばで、カウボーイ仲間が雑誌に載っていた「赤毛連盟」って探偵小説を取り出す。それが事の始まりで、グスタフにはそれが福音書になる。ここ、良く出来てるな。短編の傑作「赤毛連盟」がこんな使われ方するなんて。あの世でコナン・ドイルもびっくりかも。