物悲しいねんけど、へらず口が楽しい。
赤毛の兄弟なもんで、ある晩キャンプファイアのそばで、カウボーイ仲間が雑誌に載っていた
「赤毛連盟」って探偵小説を取り出す。それが事の始まりで、グスタフにはそれが福音書になる。ここ、良く出来てるな。短編の傑作「赤毛連盟」がこんな使われ方するなんて。あの世でコナン・ドイルもびっくりかも。
ドイツからの移民の家族は、天災でほぼ全滅。兄弟ふたりを残してあの世に召される。政府が悪いの世間が悪いのなんのと言わず、ふたりは運命を受け入れる。良くも悪くもお上をあてにせず、自分達と拳銃で方をつける。この兄弟と、なまりのあるわけのワカラン英語を喋るスウェーデン人の老コックがいい味だしてた。