とはいえ、
なかなか面白かったな。お国言葉が出てくるのがまず好み。主人公のひとり瞬の行動の動機がいくら言葉を尽くして説明されてもさっぱり謎ではあるが。潔癖で混乱しているところが思春期と言われればそれまでやけど。苦しいぞ。父親の事は忘却の彼方のはずやのに、事故の真実が明らかになると態度がコロっと変る。お前にとって大事なもんはいったいなんやねん? それは側の青い鳥やったんか?(まあそういうお話なんやねえ、結局)。 平和な生き物が突如狂暴になるってのもよくわからん。グレムリンみたい。だいたい敵を攻めるっていう概念があったのか? そやけど、怪獣の造形とか、ファーストコンタクトとか、そのコンタクトの方法とかが素晴らしかったな。若いのは若いの同士で今風の方法でね。作者はなかなかのアイデアマン(ピープル)とみた。
話は大きいのに広がらず日本だけでちまっと収まっていてね。結構そこがウルトラマンみたいで好きやな。作者は日本国の将来を憂いてはるな。登場するティーンエージャーは3人ともひとりっ子やし(たくさん恋愛して豊かな国を作るのじゃー)、悲願の国産飛行機を作る技術の大切さに頁をさいてはるし。だいたい日本の霊場・四国上空にいてはった事から、日本国の守護神じゃなかろか。島国日本のシールドになりそうやし、国の宝なわけだ。