他にも違和感があるのよねぇ。バージンがデュッセルドルフ症という致死率90lの病気から生還すると、出産という過程を飛び越して男というか、BG(バチェラー・ガール 自立した独身女性)という超人になれる。なんかどっか処女懐妊みたいで神がかりなんですけど。最期、船津遥はBGを人工的に作り出そうと人体実験を繰返した政府に復讐しようとする。それも
神をも恐れぬ所業じゃないんですか。違うんですか。 なんとなく種の存続を考えるなら、そんな研究をするくらいなら、痛いお産をなんとかした方がえーんじゃなかろか、、、って思うな。松尾由美の「バルーンタウン」の世界の方がええんじゃなかろか(体験したい人だけがお産をするのだ)。 それに9ヶ月もの妊娠中も大変なんだよ。お薬もアルコールも煙草もダメ。体重が増えると看護士さんにヤイヤイ言われるし、上を向いて眠れないし、体は重いわ、ヨタヨタ歩かなきゃいけないわ、かっこは悪いわ、お腹がじゃまになって足の爪は切れなくなるわ、早期流産におびえるわ。 幼児虐待をした記事を読むと憤りとともに不思議なんだな。こんなに大変な思いをしたのに何故大事にしないんだろう? 大変じゃなかったのか? 子供を大切に思うために大変な目にあっとかなきゃいけないんだろか。女だけ? 結局
「男が2分の1必要とされるためにはがんばらなきゃいけないんだぜ、ご同輩」っていう話なんでしょか。それって男の発想じゃん。男と女の間には深い河があるんでしょか。よくわかりませんっ。
BGっていうとふた昔まえに働く女性をBG(ビジネスガール)って言っていたって高校時代英語の先生に習ったなあ。「職業女性」っていうのがいまいちふーぞくのようですたれ「OL(オフィスレディ)」になったとかゆうてはった。
おすすめ度★★★★
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Fake フェイク
2004年 五十嵐貴之著 幻冬舎
あらすじ
探偵事務所の探偵さん宮本剛史37才。頼み込まれてセンター試験のカンニングを請け負う事となる。2度目だ。1度目は世話になった叔父が「国立大ならどこでも」と言うので甥っ子を地方の国立に押し込んだ。こんどのは東京芸大志望の二浪生西村昌史。義理も借りもないが英語三点(百点満点の三点)のゲージュツ家の卵に学問は必要なのだろうか? もしかしたら日本国は才能をつぶしてんじゃという思いもする。しかもこの仕事を引き受けたら1年ぶりに加奈にも会えるしという潜在意識に負けたんだな。加奈は現役の東大生。親友のひとり娘だ。赤ん坊の頃から知っている。
感想
よーでけたコンゲーム。敵役にというより読み手に仕掛けられた大きな罠。
「敵をあざむくにはまず味方から」 やるな。 天性の悪もなかなかよい。悪は美しくないとな。そして、全貌が明らかになるシーンが・・・・鮮やか。
当事者にとって一世一代のカンニングに200万円の報酬というのはあまりにも安いんちゃう? 道具にお金がかかって足がでるかもと思うもんの、家のローンもかかえ受験生の子供を持ち、不景気な世の中で青息吐息のサラリーマンにはまあ妥当な金額かなと思わせるところがうまい。美大志望っていうのもなかなかええよね。(伏線になっているんやけどね。)音大志望だとだいたいお稽古にもーっとお金がかかるもん。普通のサラリーマン世帯ではやっていけないほどのお金が。高校時代の同級生にピアノで大阪音大に進んだ子がいたけど、当時月10万円以上はかかるって言ってたもんな。ソルフェージュたらなんたら色々に。ぜーったい大阪音大の先生に見てもらっていないと入れないとか。そのお礼がまたばか高いのよ。なんて世界なんだ。美術でもさぼてんの頃にも「才能はあるのに英語がまったくダメで、京都芸大に入れない」って話題になっていた人がいたな。門前払いする事はないんじゃないかな。大学から出るのを厳しくしたらいいじゃん・・・とまあ普通はおもうわな。数学のオリンピックに出たような子でも国立大学には入れないって読んだよな。オールマイティでないと国立大学には入れないらしい。おかしいとおもわん? それにゆとり教育をやめるって・・・・昔中学が荒れていた頃環状線に乗っていたら、まともな窓ガラスが一枚も無い都島中学が見えた、、、、みたいな事態に又なれと? お勉強で身を立てる子って2割程度じゃないかってこの間読んだけど。無理やりさせてどうするねん←だいたいこんなところで教育論ぶってどうする。感想はどこへ行った。