感想
悪をもって悪を征すというか、
反面教師というか、まあそんな話かな。死病ではないが一歩間違えたら自傷行為に走りかねない深刻な
やまいを軽く笑い飛ばす。変人医師伊良部はまいど患者と同化した上で、それをはるかに越え突き抜け走りぬけていくのである。その「自分をかえりみる」とか「思い悩む」とかが皆無の後ろ姿に、引きずりまわされるえじきとなった患者は
深く感銘を受ける。
「ああなれば楽に生きていけるんだ。」と。 まあ羞恥心のある自分にそこまではいけないけれど究極の選択肢はわかったわけで。呪縛が少しとけるのである。
おすすめ度★★★★1/2
戻る