1997年4月

アフター・アワーズ(AFTER HOURS) カンヌ映画祭監督賞

1985年米 97分
監督 マーティン・スコセッシ
脚本 ジョゼフ・ミニオン
撮影 ミヒャエル・バルハウス
出演 グリフィン・ダン/ロザンナ・アークエット/テリー・ガー/バーナ・ブルーム/ジョン・ハート/キャサリン・オハラ
1997.4.10 ビデオ
あらすじ
ちょっと神経質な独身サラリーマンが、アフターファイブにカフェで出会った女性に興味を持ったばかりに、殺人事件やら自殺やら、わけのわからない悪夢のような一夜を過ごすはめになってしまう。
感想
おもしろいような、怖いようなブラック・コメディでした。あれよあれよと主人公は深みにはまっていきます。ラストシーンは何回も何回もビデオを巻き戻してみました。主人公はどうなったんでしょう?
どちらかというと、わけのわからない話は苦手なのですが、音楽もよかったし、これはおすすめです。 スコセッシ監督が大学生の書いた脚本を映画化したそうです。
おすすめ度:★★★★
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ドタキャン・パパ(CARPOOL)

監督 アーサー・ヒラー
脚本 ドン・ライマー
撮影 デビッド・M・ウォルシュ
出演 トム・アーノルド/ディビッド・ペイマー/ロッド・スタイガー
1997.4.16 大阪天六ホクテン座
あらすじ
”ドタキャン・パパ”とは子供との「野球を見に行こう」の約束を土壇場でいつもキャンセルしてしまう仕事中毒パパの事。今日はだ〜いじな会議のある日なのに、ママの具合が悪くなってしまい子供達を学校へ送らなくてはならなくなったパパ。災難はそれだけではなかった。ドジな強盗に車ごと人質 になってしまったのだ!
感想
トム・アーノルド主演ということで、爆笑コメディと期待していたけれどまあまあでした。でも紫色ワゴン車での、ショッピングモールを舞台にしたカーチェイスは見物です。
おすすめ度:★★
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パリでかくれんぼ

監督・脚本 ジャック・リヴェット
出演 マリアンヌ・ドニクール/ナタリー・リシャール/ロランス・コート/アンナ・カリーナ
1995年仏 169分
あらすじ
5年間の昏睡から目覚めたお嬢様ルイーズ、男をひっかけてお金を奪っていた生活から足を洗いかけているニノン、本当の母親を探しているイダの3人のお話です。
感想
ストーリーがあるようなないような、よくわからない映画でした。とはいえ、パリの雰囲気とか、パリっ子のおシャレとか、急に踊ったり歌ったり(気がふれたようにもみえますが)とか見どころもありました。男の人たちもなかなか ステキです。
おすすめ度:★★
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101

1996年米 102分
監督 スティーブン・ヘレク
脚本 ジョン・ヒューズ
出演 グレン・クローズ/ジェフ・ダニエルズ/ジョエリー・リチャードソン
1997.4.20 大阪千日前東宝敷島シネマ
あらすじ
ディズニーアニメ「101匹わんちゃん」の実写版。舞台はロンドン。毛皮フェチのクルエラ・デ・ビルが「雪にタドンをぶちまけたような」ダルメシアンの子犬を誘拐しての大騒動。
感想
クルエラ・デ・ビルに扮したグレン・クローズがおシャレでおもしろい。動物園から盗んだホワイトタイガーでつくった毛皮を手に「鏡よ鏡 世界で一番美しいのはだ〜れ」の場面が笑える!ジョン・ヒューズ脚本ということもあって、最後は「ホーム・アローン」風。
「名探偵ポワロ」のヘイスティングが、クルエラ・デ・ビルの部下の自他共に認める”ごますり”役でちょこっとだけ出演。私はアニメ版より実写版の方が楽しかった。
おすすめ度:★★1/2
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ジャック・ザ・リッパー/殺しのナイフ(JACK'S BACK)

1987米 97分
出演 ジェームズ・スペイダー/シンシア・ギブ/レックス・リヨン
監督・脚本 ローディ・ハリントン
撮影 リー・B・ミラー3世
1997.4.25 ビデオ
あらすじ
"切り裂きジャック"と同じ手口の連続殺人事件がロサンジェルスで発生する。お医者さんのジョンが巻き込まれてしまう。犯人はだれだ!
感想
端正なマスクのジェームズ・スペイダーが好きなのでとても楽しめた。スペイダーはあのルックスにもかかわらず何故「クラッシュ」とかに好んで出るんやろなあ。単なる二枚目ではない役を選ぶ所がとても変で好ましい。しかし、「ウルフ」を見た友達には”さぼてんの男の好み”を疑われてしまったのだ。(いいもん すきだもん)
「ショート・サーキット2」のシンシア・ギブもかわいい。スペイダーの相手役では今までで一番いい。
おすすめ度:★★★
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将軍の娘(TEH GENERAL'S DAUGHTER)

ネルソン・デミル作
あらすじ
米国陸軍基地内で、将軍(基地の司令官)の娘(陸軍士官学校出身のエリート大尉)のレイプ殺人がおこる。陸軍犯罪捜査官の”わけあり元恋人”2人が捜査をはじめる。
感想
過激な描写も随所にあって、「まあ!」とか「あっらあ!」とかいいながらも一気に読みました。親子、男女関係の悲喜劇です。コミカルタッチで軽く書かれていますが、重〜い題材ですね。
映画化されるなら、○○の役はJ.T.ウォルシュがええなあ。
おすすめ度:★★★★★
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ストーン・シティ

ミッチェル・スミス作 1993年
あらすじ
大学教授が少女をひき逃げしてしまい、弱肉強食の連邦刑務所に服役している。刑務所では不審な死が連続しておこり、この刑務所で生き抜くために、元大学教授は犯罪を解決しなければならない。
感想
前作「エリー・クラインの収穫」以上に厳しい内容でした。刑務所内部が赤裸々に描かれていて、独特の掟の中で生き抜くための様々な様子も書かれています。犯人像も不気味でした。ラストはう〜んあれしかなかったのか・・・・。
おすすめ度:★★★1/2
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解体諸因

西澤保彦作 講談社ノベルズ1994年
あらすじ
7連続不可能殺人。合計9つのバラバラ死体が出てきます。
感想
よーやるというのが感想です。某作家が「首なし死体さえ転がせておけば、ミステリは簡単に書けると思われている」と嘆いているのを聞いて、”ほんならゴロゴロ山ほど出したろやないか”と書いたのがこの小説だそうです。作者はお写真では、人が良さそうに見えますが、喰えない人のように思います。
おすすめ度:★★1/2
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死者は黄泉が得る

西澤保彦作 講談社ノベルズ1996年
あらすじ
あるお屋敷に”生きる屍(ゾンビ)”となった女の人たちが”仲良く”暮らしています。秘密を守るため、屋敷を訪れた人たちを始末し、出来立ての死者をSUBLEという装置にいれよみがえらせ仲間とするのです。
感想
怖くないゾンビ物 + アメリカ版2時間TVサスペンスドラマのようなお話です。発想はやはりおもしろいですが、もっとコミカルに書かれていたらなあ。
おすすめ度:★★1/2
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