1997年3月


ベラクルスの男

1967年 仏 110分
監督・脚本 ジョゼ・ジョバンニ
撮影 ピエール・プティ
音楽 フランソワ・ド・ルーベ
出演 リノ・バンチェラ/ザビエル・マルク/ローザ・フルマン
メモ 1997.3.1 BS録画
あらすじ
南米の大統領暗殺を請け負った殺し屋が、暗殺後口封じのために命を狙われる。
感想
バンチェラ以外は、現地俳優を使い、オール・メキシコ・ロケの作品だそうです。南米の音楽と雰囲気が画面からにじみ出てくるようでした。
おすすめ度:★★★
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愛のメモリー(OBSESSION)

1976年 米 97分
監督 ブライアン・デ・パルマ
脚本 ポール・シュレイダー(「タクシー・ドライバー)」
撮影 ヴィルモス・ジグモンド
音楽 バーナード・ハーマン
出演 クリフ・ロバートソン/ジュヌビエーブ・ビジョルド/ジョン・リスゴー
メモ 1997.3.10 ビデオ
あらすじ
実業家のマイケルは、妻と娘を誘拐され殺されてしまう。傷心のまま16年後フィレンツェで、妻とそっくりな若い女性に出会い恋に落ちる。
感想
あーなるほどね・・・全然わかんなかった。くやし〜。デ・パルマ好きなんです。今までは、「殺しのドレス」が一番でしたが、これに変わりました。ヒッチコックの「ダイヤルMを廻せ」とそっくりなシーンがあります。
おすすめ度:★★★★
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ア★メ★リ★カの災難(flirting with disaster)

1996年 米 93分
監督・脚本 デヴィッド・O・ラッセル
撮影 エリック・エドワーズ
出演 ベン・スティラー(「ケーブル・ガイ」の監督)/パトリシア・アークェット/テア・レオーニ/メアリー・タイラー・ムーア(「普通の人々」のママ)/ジョージ・シーガル/アラン・アルダ/リリー・トムリン
メモ 1997.3.14 梅田シネマアルゴ
あらすじ
養子のメルは本当の両親を知らない→僕はだれ?僕のアイデンティティはどこ?→心にポッカリ大きな穴→セックスできない・赤ん坊の名前もつけられない→アメリカ大陸を東西南北に右往左往の「母をたずねて3千里」
感想
「アメリカの災難」の邦題は、うまいことつけてあります。これはアメリカならではのお話のように思います。こんなにも、自分は何者なのか、どの世代、人種、宗教に属しているのかを明らかにしなければ落ち着けないんでしょうか?なんだか大変やねぇという感じです。
「30年後のフラワー・チルドレン」夫婦のアラン・アルダとリリー・トムリンがLSD作りにせっせとはげみながら幸せそうでした。失礼ながらサン・ディエゴの母役のシリア・ウエストンという方はニュー・ハーフかと思いました。
おすすめ度:★★1/2
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「河内山宗俊(こうちやまそうしゅん)」

1936年 日本 日活京都 82分
監督 山中貞雄
脚本 三村伸太郎
撮影 町井晴美
音楽 西 梧郎
出演 河原崎長十郎/山岸しづ江/中村翫右衛門/原節子/加東大介/高勢実乗
メモ 1997.3.23 梅田ACTシネマヴェリテ
あらすじ
やくざな野郎たちが、可憐な乙女を救うために、命をかけて戦う”男の美学”が漂う人情喜劇。可憐な乙女は、新人の原節子。
感想
戦前に20代の監督が作った映画と知り、完成度の高さにびっくり。最初はコミカル調ですが、最後の立ち回りは壮絶でした。才気が鋭く光る映画と思います
おすすめ度:★★★★
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「丹下左膳餘話・百萬両の壺(たんげさぜんよわ・ひゃくまんりょうのつぼ)」

1935年 日本 日活京都 92分
監督 山中貞雄
脚本 三村伸太郎
撮影 安本 淳
音楽 西 梧郎
美術 島 康平
出演 大河内傳次郎/喜代三/宗春太郎/澤村國太郎/花井蘭子/高勢実乗
メモ 1997.3.23 梅田ACTシネマヴェリテ
あらすじ
矢場のおかみさん(?)に頭があがらない居候のおっとりした丹下差膳というコメディ人情時代劇
感想
笑いました。大河内傳次郎はいかついのに、おかしい。都合するのに大変だった60両の小判を、おかみさんの横を通りざまに、無造作にジャラっと投げ出すカッコよさ。おかみさん(お藤)との掛け合いもおもしろい。いつも負ける。
何も知らなくて、今回本屋で立ち読みして知ったのですが、「山中貞雄」は夭折の天才といわれる監督でした。2ダース以上の映画を撮ったのですが、一兵卒で従軍して29才で中国で戦病死。現存する映画は「人情紙風船」と合わせて3本です。
おすすめ度:★★★★1/2
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暗殺の森

1970年 伊・仏・西独
監督・脚本 ベルナルド・ベルトリッチ
撮影 ヴットリオ・ストラーロ
音楽 ジョルジュ・ドリュー
出演 ジャン=ルイ・トラニティアン/ステファニア・サンドレッリ/ドミニク・サンダ/ピエール・クレマンティ
メモ 1997.3.30 扇町ミュージアムスクエア
あらすじ
舞台は1930年代第二次世界大戦前夜のイタリアとフランス。若き哲学者の卵マルチェロは少年時代の悪夢のような出来事から逃れ、普通の人となるため、ファシズムに傾倒する。そして、パリに亡命中の恩師クラドリ教授の抹殺をファシスト党から命ぜられた。
原作はアルベルト・モラビィアの「孤独な青年(原題は順応主義者)」
感想
評判どおり、「絢爛なダンスホールのシーン」や「雪の森の中の暗殺シーン」は圧倒されました。映像が華麗で冷たく、退廃的で美しい。デカダンスという言葉が似合う。ドミニク・サンダのバイセクシャル的妖しい雰囲気は聞いていたのですが、トラニティアンの若妻サンドレッリもムチッと妖艶でした。
映像の美しさはよくわかったが、内容はかなり難しいように思う。よくわからなかった。
おすすめ度:★★★1/2
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