カイロプラクティックの使命と将来 実技・心技・主体の教育 継続は力なり
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カイロプラクティックの
   使命と将来

 ほとんど全ての動物は自然のなかで生活しています。命の中枢である脳・脊髄神経のうちの脊髄神経が脊椎のなかを通っている動物が脊椎動物で、魚、両生類、爬虫類、鳥などとともに哺乳類の最も進化した私たち人間も例外ではありません。
 私たち人間は直立し下肢(足)で歩行し上肢(手)で複雑な作業動作をする特異な動物なのですが、およそ自然とは掛け離れた文明社会で日々忙しく生活している私たちは自分が動物であることを、ともすると忘れています。
 人間は直立ニ足歩行で自由に使える手と次第に発達した大きな脳を獲得したお陰で便利で快適な社会をつくりあげてきましたが、その見返りに地面に垂直になった脊椎は重い頭や体や四肢を骨盤とともに支えなければならないことになりました。
 今日、文明社会では、多くの感染症が駆逐され、平均寿命が驚異的に伸びている反面、衣食住を含む日常生活習慣の多様化・自動化、筋力の弱化、産業構造の急速な変化と競争に伴うテクノストレスなどにより心身を知らぬ間に酷使しています。
 その結果は脊椎の生活姿勢の慢性歪みによる脳・脊髄神経と末梢神経系の伝達機能の不調をもたらし、筋肉の疲労とともに頭痛、眼精疲労、顎関節症、頚肩腕症候群、手指・足指のしびれ、背痛、膝痛、腰痛、痔、座骨神経痛などに苦しむ体調不全の人達が増加してきています。
 カイロプラクティックスは、神経生理学を基調とし生活習癖により弱化した筋肉や歪みのある脊柱を整えて、人間−脊髄動物−が遠い祖先の頃から持ち続けている先天的知能(innate intelligence)と自然治癒力を呼びさまし、生体の恒常性 homeo stasis を回復させようという手技です。
 これからの高度文明社会は安楽・快適・便利・迅速を今よりさらに要求する超高度情報化社会に発展?するでしょう。しかし、人間本来の健康を維持・回復する手段は昔も今も将来も変わることはありません。それは “心身の健康の基本は背骨の健康にあり”ということです。
 それで、カイロプラクティックを生業とする整体術師は21世紀の文明社会、高齢社会、超高度情報化社会に生活する人々の健康を維持・回復する為にますます必要とされる職業になると確信しています。