小さい兄弟になる

小さい兄弟の生活に興味を持たれた方は、メールまたは電話で和歌山の兄弟の家に連絡をして見てください。連絡先は日本の兄弟のページにありますのでご覧下さい。

兄弟の家での生活を実際に試してみたいと思う人は、兄弟との共同生活を体験する事ができます。志願期に入る前に実際の生活を味わえる時間があります。

小さい兄弟になりたいと思う人は、小さい兄弟の志願者となり、共同体に参加します。この期間は、毎日の祈りや食事を通して、お互いにより深く知りあうことができる期間です。また自分の意志で自由に仕事を選択して働きます。ここまでの期間は各自によって個人差があり、どの位の期間がその人に適当かはひとりひとり異なります。

 小さい兄弟としての生活は、一年間の見習いの期間(修練期)で始まります。この時、イエスのすぐそばにいながらの、沈黙に包まれた祈りを味わいます。同時に、共同生活を身につけます。お互いにうそのない生活、透明な、つまり隠し立てのない生活を共にすることを学びます。これには、他人を信頼するというむずかしいことを身につける努力が必要です。これこそ、兄弟愛という終わりのない道への第一歩なのです。

 修練期が終わると、教会の承認のもとに、次の三つの誓いを立てます。

清貧 - 福音の言葉に従えば、私たちの宝は(地上にではなく)神の国にある。

貞潔 - 私たちの幸せは、みんなの兄弟になること。

従順 - 私たちの人生の全ては、神のみ手の中にある。

この三つの誓いが示すことは、兄弟の家で生涯をかけて、主の招きにこたえる決心をするということです。

 こうして2,3年の間、それぞれの兄弟の家で生活してから、神学の勉強をする期間に入っていきます。イエスが私たちに語ってくださった天の父のこと、長い伝統の中にある教会の教え、そして一人一人が体験してきたことを深くとらえなおし、社会や世界の中で位置づけることを学びます。主であり兄弟であるイエスのまなざしと心をもって生きたいと望むのです。その学びは、兄弟たちが死ぬまで歩む道のためにどれほど必要であるか、あとになって初めて分かるのです。司祭になるかならないかに関係なく、兄弟たちは皆同じように、こういう大事な勉強をするのです。



小さい兄弟の召しだし

 この召しだしに従おうとする者を導くのは、イエスご自身です。教えを伝える、もしくは指導する専門家としてではなく、ただナザレトでのご自分の姿に倣ってほしいというのがイエスの望みです。小さい兄弟は一般社会では、使われる側に立っています。

 そして教会では信者のそばに留まります。人々の中で、人々の間で福音を生きようとする姿勢が、自然に小さい兄弟の立場を示すのです。ナザレトのイエスが歩んだベトレヘムから十字架までの道を、自分も歩むことによって、小さい兄弟はどう生きるべきかを体得しようとしています。




Top

Copyright(C) イエスの・福音の小さい兄弟会
E-MAIL : fratjp@wakayama.email.ne.jp