兄弟の家

ベニアベスの兄弟の家

そのはじまり

 福者シャールが兄弟の家を始めたのは、1901年のこと、場所はアル ジェリアのサハラ砂漠にあるオアシス、ベニ・アベスというところです。これが第一の兄弟の家で、数年後、もっと奥地のタマンラセットという小さな集落に移りました。この部落に住んでいたのは何人かの奴隷とその家族。ときたまその周辺に現れるのは、遊牧民のテント、らくだ、山羊の群れだけです。シャールは一人でした。
 彼の弟子が現われたのは、彼が亡くなってから十数年後のことです。1933年のこと、5人の若い司祭が、エル・アビオド・シディ・シールという、同じ砂漠のオアシスに集まりました。彼らはシャールの次の言葉を生かそうとしていたのです。

「自分の人生の全てをもって福音を叫びたい。」

和歌山の兄弟の家 若松荘

 こういう彼のメッセージを自分の心に聞いた人は、今もいろいろな国に増えています。現在、兄弟の家は世界の多くの国にあります。小さい兄弟たち、小さい姉妹たち、その他いくつかのグループが、シャールの一生の願いを実践し続けています。それに加わっている人の数は、在俗会も入れて全部のグループを合わせたら、一万人位でしょう。
 小さいという言葉が何となく抵抗を感じさせるかもしれません。しかし、この言葉こそ、これらのグループに授かった恵み(カリスマ)を指しているのです。やりたいのは、イエスをひたすら愛そうとすること、そして、救い主イエスの御業に少しでも参加するために、自分の人生の全てを捧げようと努めることです。


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