卸売市場とは
水産物、青果物(野菜、果実)等の生鮮食料品は、腐敗しやすく貯蔵が難しく、産地も全国各地に分散しており、その生産量も天候に左右される等他の商品と異なる特性を持っています。また、買い手側の小売商等は多くの品物を新鮮なうちに店頭に揃えて消費者の需要に応えなければなりません。
このような生鮮食料品の流通に関する問題点を解決するためには、多種多様の品物を1カ所に集め、多数の買い手との間で短時間にしかも公正に価格を決め、品物の受け渡しや代金の支払いを迅速かつ確実に行う必要があります。
このような期待を担って開設されたのが卸売市場で、現在では水産物、青果物、肉類と花きを取り扱っており、中央、地方、その他の3市場があります。
■中央卸売り市場
生鮮食料品等の消費と流通の上で、特に重要な都市及びその周辺の地域における円滑な流通を確保するための卸売の中核拠点となるとともに、当該地域以外の広域にわたる流通の改善に資するものとして、農林水産大臣の認可を受けて開設された卸売市場。
現在56都市に87市場ある。
■地方卸売市場
中央卸売市場以外の卸売市場で、卸売場の面積が水産物では200平方メートル(産地市場では330平方メートル)以上、青果物では330平方メートル以上、肉類では150平方メートル以上、花きでは200平方メートル以上あるもの。
なおこの開設には都道府県知事の許可が必要で、
現在1,465市場ある。
(出典:全水卸HP)
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