花奪い行事 
 
 取材した花奪い行事一覧(花蓋は一カイ、二カイと呼ぶ)
              
      

 

場所
神社
日時 花奪い 花蓋の特徴
甲南町
甲南町竜法師

天満神社
(八坂神社)

四月二十九日
花ばいは八坂神社の行事。
八坂神社が大正二年、天満宮に合祀されてから、天満宮の祭礼日となった。以前は七月二十五日。

全員で一斉に 九カイ。花と一部の花蓋に金一封。山田寿美さんの花。
甲南町森尻
八坂神社
七月四日 各戸に配布 二カイ。団扇と蚊取り線香。他に字からの寄付。
甲南町池田
檜尾神社
七月七日 全員で一カイずつ。 十四カイ。花と金一封。山田さんの花。最後の二基は子供と女性のみ。
甲南町新治
津島神社
七月十一日 幼児、小学生、大人の男女に分れて二基ずつ。 団扇、菓子、文具、商品券。津島神社には、山田さんの七つ咲き花が供えられている、二カイ。
甲南町稗谷
津島神社
七月十八日 花は全員でとる、穏やか。金一封は子供だけ。 宵宮に透かし灯篭と夜市。花と金一封。六カイ。花、団扇、金一封。山田さんの花。
甲南町上馬杉
油日神社
七月二十四日 一斉に全員、穏やか。 花、ラーメン、金一封。山田さんの花。
甲南町杉谷
八坂神社
七月二十八日 一斉に全員、穏やか。 花と金一封、金一封は子供優先。山田さんの花。
水口町

水口町和野

八幡神社

七月七日

子供中心で一斉に。

六カイ。花、赤などの団扇、文具、玩具、金一封。花は購入。

信楽町

信楽町多羅尾

里宮神社

七月十四日

太鼓の合図で全員一斉に。棒を倒して奪い合う。以前は登ったが、危険なので自粛。

六カイ。花と金一封。花に特徴あり、上に向いているのは紫、ピンク、赤、黄色の牡丹を象り、下を向いているのは枝垂桜を模している。花作りは地元でする。花ばいの後に餅撒き。

花蓋は燈篭型ではなく、藁束に花を挿しただけのものになっている。

信楽町柞原

八坂神社

七月十四日

一斉に全員、穏やか。

七カイ。花が五基で菓子が二基。花は購入と奉納者の自作。

甲賀町

甲賀町鳥居野

大鳥神社

七月二十三、二十四日

一カイずつを全員で激しく奪い合う。

九カ村合同の祭礼で、花蓋は全部で100カイ弱。文字通り「花奪い」という名称で宣伝され、神社に奉納される花蓋を見物人が途中で奪い合い、それを奉納する祇園講の若い衆が割り竹で叩いて防止する様式である。

花蓋の形状が藁束の外周に白紙を貼っている灯篭型。