GLOPTINの庵
其の1〜10

其の1「ライブとレコード」・其の2「8月1日」・其の3「フレットレス」・其の4「機材」
其の5「INDIA」・其の6「フレットレスー2」・其の6「フレットレスー3」
其の7「腰」・其の8「フレットレスー4」・其の9「ライブレポ」・其の10「お知らせ」

其の10「お知らせ」
突然ですが「GLOPTIN秋のキャンペーン」のお知らせです。
いま、GLOPTINは海外・国内プロモ用の準備に入ろうとしています。そこでサンプルCDを作って見ることにしました。内容はこの間(8/24)のライブ音源&屋外サンザ(ダイレクトMIXバージョン)にしてみました。凝った内容は「same」で十分。だけどライブの様子を知ってもらわないとダメだろうと思い、制作してみました。

 8月24日のライブ内容は、其の9で書いたので繰り返さないですが、屋外サンザについてです。コレはいわゆるフィールドレコーディングものです。私が手作り楽器の「サンザ」を演奏しながら、いろんなモノとセッションしていく、といったモノです。ちなみにカセットは回しっぱなしなので、ある意味ドキュメントです。ちなみにいろんなモノとのセッションは、自分の足音や、水道の音や、ガラスの割れる音や、フライパンを熱して、水でさます音や、レコーディングの最中に呼び止められ、気のない返事をしている私の声、などとしました。何にも考えずに録音始めたので、いろんな音がとれました。このcdには、ダイレクトmixバージョンを納めました。これは、CDRに直接エフェクトミックスしながら、マスターCDを焼きました。アナログで言うところの、ダイレクトカッティングみたいなモノです。思いつきの企画だったにもかかわらず、試しもせずにやってしまいました。まあ、ダイレクトMIXは特別編って事で・・・

一応このCDはサンプル目的のため、非売品にしようと思っています。だったらこんな事書くんでない!!と、怒られそうだけど、そうではないのです。希望者いたら差し上げようかと思っているのです。いりませんか?もし、欲しいという人いたら、メール下さい。
GLOPTINから、せめてものお礼のつもりです・・・
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其の9「ライブレポ」
 
今回は、8月24日のライブレポートです。
場所は下北沢屋根裏、GLOPTIN、犬風、IN MY HEADその他のライブがありました。この日は天候が最悪でした。暴風と雷のため中央線や埼京線が止まる始末。小雨日和なGLOPTIN日和も、今日は何かが変だ。少し不安がよぎる。雨具の用意をしていなかった。帰りの不安・・・ごみ袋で機材を包み、さらに余ったごみ袋をポンチョ代わりにして、駅から家までびしょびしょになって帰った嫌な記憶がよみがえる。そんな心配をしながらステージに向かいました。

 今日のGLOPTINはなんと、すべてリアルタイム演奏でした。つまり打ち込みなし。しかも4曲中3曲が、ライブ始めての曲。とどめに、4曲とも使用した楽器・歌う位置が違うという構成でした。あー疲れた。
 1曲目は機材紹介のところにもある「SANZA-EXTRA」と「KAOSS PAD」を使った曲で、珍しく静かな曲でした(だったはず)。コレは新曲だったんですが、個人的には気に入ってます(多少のアレンジを加える必要はあるようだけれども)。2曲目はフロアタムとKAOSS PADを使った曲でした。改造されたKAOSS PADがヘヴィーエレクトロな音で前進し、フロアタムで原始に帰依すると言った感じの曲でした。3曲目は例のギターを使った曲で、今回は1STカセットから「剥離の果て」の弾き語りバージョンをやってみました。4曲目は、「BOX-2」と・ドラムがメインの曲でした。しっかしこの曲ライブでは、「BOX-2」の調子がいつも悪いのです。テンポが途中で変わってしまうのです。トホホホ。電源の問題なのかなあ?やっぱ電池にすべき?まあ、いつかリベンジだ!!
というわけで、今回GLOPTINは、音数少な目・おとなし目(ホントか?)なライブでした。
また、今や改造KAOSS PAD表現力の多彩さには目を見張るモノがあり、ライブに欠かせなくない存在となりつつあります。(このKAOSS PADが縁で、とあるバンドのライブにゲスト参加するかも知れないという話が出てきています。詳しいことは後日報告)

 残念ながら、IN MY HEADの演奏は機材バラしがあったので、あまり聞けませんでした。しっかし80年代の香りがするバンドなんですよねー、IN MY HEADって。そして曲はUK的で、少し荒廃した雰囲気が感じられます。いつかgirls from italiaと共演したいなと考えました。

 今日が今年最後のライブとなった犬風は、ある意味凄いライブを叩きつけてきました。凄く気合いの入ったステージでした。気がつけばいつものように犬風ワールドにハマリながら見ていたのですが、今日は鬼気迫るモノがありました。ラストはアコギで、個人的に前から好きだった曲をやってくれました。いやー何だか最後はしっとりして、いいやねー。と、終わるはずだったのですが、演奏を終えても名残惜しむ人のアンコールの拍手が鳴りやまず、急遽アンコールに応えるといった一幕がありました。
 何故、今日が今年最後のライブになったかと言えば、Flange Houseから出すCD制作の為なのでした。これからしばらく犬風氏は、レコーディングに入ります。その関連なんですが、犬風のレコーディングでは、チェロ弾ける方探しています。自薦でも他薦でもかまわないので、知っている方はぜひ御協力お願いします。

というわけで、この日は普通のブッキングとは思えない、きわめて企画に近い1日でした。
あれ?全部で5バンドだったような気もするが、まあいいか。

あっ、言い忘れていましたが、帰るとき外は晴れていました。めでたし、めでたし。
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其の8「フレットレスー4」
 フレットレスギター制作第4弾です。もう、90%は完成しています。

 前回書いていた通り、アウトを2系統に(トーン後の信号をパラって)する事にしました。また、それぞれにヴォリュームもつけました。ちょっと苦労したのは、2系統にすることによってアウトの音の高音が削れてしまったので、トーンコントロールのコンデンサーを変えたことでした。ちょっと信じられないコンデンサーを使うことになってしまったが・・・

 もう一つはチューニングなんですが、これはただ単に全体の音の高さを変えてみました。各弦の配置と、調律関係は完璧なのでそのままに。まあ、曲によって変わるとは想いますが今気に入っているのは、A.D.A.D.D.Dのモノと、B.E.B.E.E.Eです。GLOPTINの曲には1コードのみの曲がいくつかあるのですが、その中の曲に「C」「D」というのがあります。もう気づかれたかも知れませんが、シリーズになっているのです。今回は「E」ができるでしょう(とかいってもう作りにはいってます)。ふー、ようやく「E」が出来そうだ。思えばこのシリーズ一年に1曲ペースで作曲。「B」までには、まだまだ時間がかかりそうだ・・・

 数人の人にフレットを抜いた部分に何か埋めた方がよいとのアドバイスをもらったのですが、私は「埋め無い方がよい」と判断してしまいました。せっかくのアドバイス生かせず申し訳ありませぬ。
 と、いうのも埋めてはみてみたのですが、不思議なことに微妙にフレットを埋めたところとそうでないところで音が変わってしまうのです。つまりフレットレスにした意味(スライドしたときの滑らかさ・半半音階などの微妙な音階の対応など)が無くなってしまうのでした。もうすでに切り込まれている溝を埋めるのは難しく、「覆水盆に返らず」何て言葉を思い出してしまいました。てへっ。
 ネックが反りやすくなったり強度の問題で音程がふらつくといった問題は目に見えていますが、コレがプラスとなるように付き合っていきたいと思います。(本当は溝が切り込まれていないネックが手に入ればよいのだが・・・)
 というわけで、早速ネックの反りを調節しました。コレがまた面白い!!あるところでは音がビビリやすくなり、それがちょっといい感じになるのです。うまく調節すれば、良いビビリ具合のサステインが得られそうです・・・・
てなわけで、転んでもただでは起きあがらないGLOPTINでした。
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其の7「腰」
いきなりですが、8月21日現在腰が凄く痛いです。私が腰痛持ちというのは、一部では有名な話なのですが、知らない人のためにもちょっと腰痛話です。私は現在までにいわゆる「ぎっくり腰」を6回ほどやっています。何か情けない話ですが、本当の話です。まだ私は幸いにして椎間板ヘルニア一歩手前ということなのですが、油断は出来ないそうです。過去一番情けない「ぎっくり」はやっぱり「くしゃみをしたら、ぎっくりになってもうた!」だろう。
 ある朝ご飯を食べているときに凄く、くしゃみがしたくなった。こんな時にくしゃみをすると、絶対あたりに口の中で租借していたものが辺りに飛び散るのは目に見えていたので、ティッシュをとることにする。この時くしゃみまで、約2秒前。今ではこの時ティッシュを取りに行く体制が良くなかったと思うのだけど、四つん這いになって取りに行っていたのでした。残り1秒。ティッシュに手をかけたその瞬間、耐えきれなくなりくしゃみ炸裂!!と同時に体に電気が走り、激しい痛みに襲われる。一瞬して事態の深刻を悟り、どうにか体勢を立て直そうと試みようとしてるウチに、連続くしゃみ五連発。もちろんその度に、激しい痛みに襲われることに。くしゃみが終わり残ったモノは、体が麻痺状態になり失神寸前の私と、結局床に飛び散ってしまった朝御飯が・・・・こんな甘酸っぱい想い出がGLOPTINにもありました。
 まあ、今の腰痛はぎっくりではないのですが、ぎっくり・リーチまであと少しです。とりあえず今はおとなしく、すべてがどうでも良くなった老人のように、空を見上げています(ウソ)。

 とりあえず今の所コワイのは、24日のライブです。あの機材を運ぶのが平気なくらい回復しないと、本気でマズイ。でないと、腰に負担のかかるドラムなんか叩けなくなってしまうだろう。GLOPTINの機材が少なかったり、ドラムを叩かなかった時は腰がやばいとき、優しくねぎらいの言葉でもかけてやって下さいませ(笑)・・・・・
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其の6「フレットレスー3」
ついに完成である。GLOPTINのフレットレスギター(ただしバージョン1)。
今回はチューニングに手間取ってしまいました。そのかいあって、いくらでも曲が出来そうなぐらいイマジネーションが沸きがあるチューニングになりました。ある意味完璧です。フレットレスとこのチューニングのコンビネーションは凄いことになってます。またしてもGLOPTIN以外扱い困難なギターかも知れませんが、そんなことはもう、どうでもよいですよね。
ちなみにチューニングはこうしました。
1弦ー6弦用の弦・D
2弦ー5弦用の弦・G
3弦ー4弦用の弦・D
4弦ー3弦用の弦・G
5弦ー2弦用の弦・G
6弦ー6弦用の弦・G
 *2弦6弦は同オクターブ・4弦5弦も同オクターブ
  3弦は1弦のオクターブ上・4.5弦は2.6弦のオクターブ上
こーんな感じです。そう、DとGばっかなのであります。しかしこのチューニングでしか出来ない、ドローンと旋律の織りなす情景がとてもいい感じなのです。もう昨日からこの世界観に入り浸っています。一回入ると30分以上は帰ってこなくなってします。
我、無心にギター掻き鳴らし、此処に至福なる時を得る。
興味のある方はぜひ、おためしあれ。

 実はこのフレットレス・ギターをライブに使おうとは思ってなかったのだけれど、あまりの出来の良さに感心してるのでそのうち登場する事でしょう。そんなわけでライブ対策用にアウト経路を見直そうと思いました。きっとエフェクターを使うので、位相問題を少なくするために2アウト処理するつもりです。ひとつは最近ライブで活躍しているKORGのKAOSS PADに入れてエフェクト処理して、もうひとつはギターかベースアンプにストレートでつなぐ事になるでしょう。
さて、次の問題はどうしよう・・・そう、次の問題とは決まってるではないですか。
ギターを2台持っていこうか、どうしようか!!です。
(もし持ってくのであれば、機材重量は50Kgの大台に乗ってしまうだろう・・・)
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其の6「フレットレスー2」 
さて、フレットレス制作第2弾です。とりあえず今の所、ギターの方は出来上がりました。ヤスリの掛け具合、ニスの塗り方は荒っぽかったが、まあいいでしょう。こんなモンでしょう。

 さあ、あとは音を出すだけである。とりあえず弦を張り、レギュラーチューニングで弾いてみる。まあ、これは削る前にも弾いてみたのだが、やっぱり音が気に入らない。前にも書いた通り、コードをきれいに響かすのが難しいのでオープンチューニングが向いてると書いたが、今回は更にそう思った。んなもんで、最近気に入っている、DADGADでチューニングしてみる。レギュラーよりか多少ましだが、やっぱり気に入らない。もう少しフックの効いた響きが欲しいのに、何かすっきりしすぎている感じがある。3本ぐらいで弾いている時はよいのだが、それ以上弾くときはオープンコードの雰囲気を維持させるのは難しかった。
 んー、難しい。とりあえず6弦をDに固定してみて、あとは適当に気持ちの良い響きがでるように勘と耳を頼りに音を探ってみる・弦と弦の間隔を4フレット間隔でやってみる・DADの完全5度を基準に他の音を探ってみる。
 色々やってみるがどうも上手くいかない。こっちが出したい響きはどんどん具体的に頭の中で鳴っているのに、実際のギターからはそんな音が出ないので悩み尽くす・・・・・

 結局、今でもチューニングは探り中です。何かいい方法はあるのか?
 とりあえず1弦から6弦の順番を変えてみようかと思う。これによってダウンピッキングで弾いてもアップピッキングになり、少しは雰囲気が違うだろうし、今までより弾きやすくなるだろう(単音弾きは巻弦でないと良い音がでないので、巻き弦が下にあった方がよい)。いっそのことドローン用の響き弦を20本ほど張ってみようかとも構想中であります。また、リアのピックアップは使わないだろうから外して、何か埋め込んでしまおうかとも思っている・・・

んー、とりあえず完成まではもう少し時間がかかりそうですね・・・・・・
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其の5「INDIA」
其の2で書いたスブラクシュミのCD、やっぱ買っちゃいました。
何せ今日は買いたくなる誘惑が多かったモノで・・・ 朝車乗っているときに、ラタおばさん(ヒンディームービー界に君臨する最強のプレイバックシンガー)を聞いてたし、会社帰りに新宿に、声楽教室の人と自分が出れなかったときのテープを交換する用事もあったのでした。んなもんだから、もう新宿に向かう電車の中で2人の自分が、買うの買わないのを心の中で言い争っていました。しかし、私はこういう誘惑に弱いのであります。せっかく新宿に出向いたのだからテープ交換だけじゃーね・・・それにあのCDってスブラクシュミの80歳記念盤だよ?祝おうよー・・というこんな声に結局賛同して買ってしまいました。
 んでもってついでに、カレーも食べてきました。食べに言ったのは、RAJI MAHALというインド人沢山いるインド料理屋さん。しかし、ランチはえらく安い店だが、ディナーはちと高いような気がしたぞ!!まあ、おいしかったから許すけど。
 
 ああ、何て今日はインドな日だったんだろうか。まあ、こういう日も良いもんだと心の中でつぶやいて、電車に乗り込みました。そんな電車の中CDを開けて中を見た私の目に飛び込んできたモノが!!それはこのCDを輸入した業者のパンフレットが!!なんと、スブラクシュミだけでも16種類!!ほっ、欲〜〜しい。全部集めたいー!!でも、高いんだろうなあ。やっぱここは、オンラインショッピングで大量に買ってしまうのがよいのだろうか?
 これを書いてる今現在、心の中で2人の自分が言い争っている・・うるさい。少しは静かにしてくれ!!

ちょっと関係のない話。 なんでだか分からないが、RAJI MAHALで「CAWAII!・ペッカ&ペッキオ キーホルダー」っていうよくわからんキャラクターのキーホルダーをもらってしまいました。これってなに?また、私には生きてく上で必要ないモノなので、誰か欲しい人いたらあげます。(キーホルダーは店内にあった為、ちょっぴりスパイシーな香りがしてます。)
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其の4「機材」
 フレットレス制作は今地味な行程(ヤスリがけ・ニス塗り)なので、今回はちょっとより道です。
もう、みなさんは今月のロッキングオンみました?今回はそこで見つけた気になることをかきます。
それは、ソニックユースの機材車が盗まれたという事件です。(ほかにも、なぜサイバラの4コマがないのかとか、クリスティーナ(BOSS HOG)とジェニファー(ROYAL TRUX)の元プッシーガロア組の記事も気になったのだが)

 そう、ソニックユースの機材車が丸ごと盗まれたらしいです。その後車は出てきたらしいのだが、機材は全て無くなっていたらしい。(本を買ってないのでちょっとうろ覚え)これってすごーく大変なことだと思う。(ちょっと、音楽の歴史が動いてしまったようだ)だって、ソニックユースにとって機材とは、曲を再現するに当たって重要な因子ですからねー。知らない人のために言っておくけど、彼等はライブでも曲を作ったときに使用した楽器(ギター)で演奏しています。つまりライブでは曲ごとにギターを代えています。
 それはなぜか?彼等は変則チューニングしているというのもあるが、それ以上に大事なことは、個別に改造(カスタマイズ)して独特の音を作ってるので、そのギターじゃないとその曲が再現困難になるから、というのが理由だからです。まさに、カスタムギターと一体となって、作り出されたソニックユースの楽曲群。こんな大事な楽器が盗まれてしまうと、ライブでは昔の曲が聴けなくなってしまうかもしれません。さあ、どうなってしまうのでしょうかソニックユース。記事によると最終的には、結構事実を前向きに受けとめてるみたく、過去を一掃して新たに前進するのみと言ってるらしい。がんばれソニックユース!!
次回来日するときは、絶対観にいかなくては!!

 ところで、この事件を他人事のように思えない人がいます。それは、私、GLOPTINでございます。GLOPTINの制作した楽器類は、ソニックユース同様曲を再現するに当たって代替不可なモノです。この曲を演奏するに当たっては、この楽器が必要っていうのが決まっています(歌のメロディーは同じでも、使う楽器によってアレンジを大幅に代えることもある)。幸いにして、まだ盗まれたことも壊れたこともありません。しかし、きっといつかはこの問題にぶち当たることでしょう。さて、どうしよう?スペアを作ろうというのも考えたのですが、部品が生産中止になっていることも少なくない今、完全なスペアを作るのは無理そうです。また、今の私には、ソニックユースのような決断を出来るかどうか疑問です。まあ、その時はきっとソニックユースと同じ答えになるとは思うし、無ければないでまた新しい曲を作るとは思うのだけれども、今までの曲がやりたくてもできないのは、きっと断腸の思いだろう。それは、痛すぎ、嫌すぎだあー!!
 まだまだ、修行中のGLOPTINにとって、この問題はでかすぎるようです。
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其の3「フレットレス」

 今日はふと思い立って、先日free boardに書いたフレットレスギターを制作しました。
(まだ完全に出来上がっていないので、制作途中報告です)
まずどうやって作ろうか考えたのですが、コストの面から、今手持ちのギターのフレットを外すことにしました。さて、どのギターにしようかなと思ったのですが、どー考えてもコイツしかいませんでした。コイツとは、アーリア・プロ2・・・知り合いのイラン人から(謎のイラン人ではないです)もらったモノなんですが、あのボディのトガり具合・テールピースのいやらしさ・色が赤の為、使用する気がしなくて仮死状態だったものでした。
 
 使用するギターも決まったので、フレットを外しにかかりました。マイナスドライバーですぐに外せました。所要時間わずか10分!!本当にあっと言う間にフレットレスの出来上がり。早速弦を張って音を出してみることにする・・・・・goooood!!素晴らしい!!始めはどんな音がするのか不安だったけど、予想していたよりかは弾きやすかった。(音が合いにくいかと思ったらそんなことはなかった)ただ問題がちょっとあって、ただ単にフレットを外しただけだったので弦高調節が難しかったのと、単音弾きだとあまり音が外れないのだけど、コードになると音がずれやすくなってしまいます。その為、コードの響きがあやしくなってきます(まあ、バッキングに使うということはしないだろうが)。まだ、把握していないが、今の所ルートの音をドローンにして、そのルートの5・7・12度上あたりを探ると良さそうだ。こうなってくると断然オープンチューニングが向いているだろう・・・・
 
 さて、これでフレットレスギター制作は、終わったわけではないのです。前に書いたようにボディの形と色が最悪なのである。せっかくフレットレスにしたのだから、ボディも気に入るようにしよう!!というわけで、今回は、整形と色換えをすることにしました。当然ココはグラインダーのお出ましです。もうコイツとは長いつきあいになる。中学の頃、机の彫り物を消せと言われ、放課後ハナタラシのライブのようなことを机に向かってやったり(机が見るも無惨な形になったので、当然怒られた)・得意になって金属を削っていたら急に跳ね返って、腕に当たり流血したり多少のハプニングはあったが、まあ、何か制作するに当たって頼りになる存在だった。そして今回もフルに活躍することになりそうです。
 
 ぎゅううういいいんん・結構でかい音立てながら削っていく。摩擦のため熱を持ち、煙も少し上がっているギター。削れた木の粉が舞い上がり、息がつらくなる。そして、頭は真っ白になって、無心になっていく感じで心地よい・・・そうなんです、気持ちがよいのです。グラインダーは爆音立ててるんだけど、頭の中は静寂でいっぱいです。
 時がたつのも忘れやっていたら、時刻は午後11時。さすがにこれ以上は苦情殺到タイム。名残惜しいが、明日にすることにしてしまいました。残念残念・・・・
今日は久しぶりの楽器制作に、充実した一日でした。
完成したらまた報告します。
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其の2「8月1日」

 今日は、軽い衝動に駆られCDを買いにいきました。目当ては、インド古典(カルナータカ声楽)。
FREE BOARDにも以前かいたように、今習っているインド声楽教室が10月までお休みになってしまいました。この空白をなんとしてでも埋めたいので、CDで埋めようと企画しました。
 しかし、おいそれと手には入るモノでもありません。なにせ、マイナー。手に入れやすいのは、北インドのシタールなどの器楽もの。こっちが欲しいモノは、南インドの声楽・・・。まったく、ラヴィシャンカルの影響が大きいんですかねー。まだまだ日本では、南インドの音楽は未知のモノになってるみたいですね。(映画は、なぜか南のタミル映画がヒットしてしまったが・・・)しかも、インド声楽なんか日本で黙殺されてないかい?きぃいい!!(ここら辺の状況には、思うところがあるので、後日書きます)

 まあ、ココは昔通っていた池袋にある、「アンジュムエンタープライゼス」っていう、マンションの一室にあるインド映画レンタル・SALE、インド音楽(大半はサントラだが)屋サンに行ってみることにする。
 無い・・潰れている。っていうか、店のオーナーは料理屋もやってたので、そっちに専念したのか?今、ちょっとインド映画ブームがあったって言うのに、まったく・・
 仕方なく近くのインド料理屋さんにかけ込み、新たな店の情報をGET!!早速行ってみる。おお、ちゃんとあったぞ。店の名前は「super market」(ちょっとマヌケ)。店内は以外と広く、きれいだった。はー、なるほど食材なども置いてあるのね、さすがスーパーマーケット!!んでもって、ビデオ、CD,カセット驚くほど安ーい。CDが1000円、カセットが400円だ!!(現地で買うよりか高いけど、インド雑貨で売っているの値段は何なの?って感じだ)しかーし、古典がじぇんじぇん見あたらない。だけども、CDを2枚買ってみました。そしたら何とサービスをしてくれて、一枚800円にしてくれた。(サンジャイダット似のインド人、THANX!!)
でも、なーんか納得行かないので、店員と相談してみたら、ヴァージン・HMV・タワーレコードにもあるという、新たな情報をGET!!早速池袋店を漁ってみるが、死んでいたので場所を新宿に移すことにしました。

 新宿・・私はココに来ると必ず寄ってく所があります。それは、京王新線改札近くにある低周波音浴場です。(空調の関係で、すごく低い音が爆音で聞けるスポット)はあっ、ヤッパ気持ちいいねー。グッと来るモンあるねー、何て少し休みを取って、タワーレコードに向かっていると、ルミネ2の前に出る。そして・・・ピンクのクマさん連中に乗っ取られたこのルミネ2を救出しようと、しばし潜入試みる・・・
 おおっ、あるある。本気で欲しいモノはなかったが、そこそこ良いのはあったので新星堂、タワーレコード、タイムズスクエアのHMV、ヴァージンレコードなどを廻りました。フト気がつくと7枚買い漁っていました。やはり、国産CDは高いですね。一気にお金に羽が生えて、飛んできました。しかし!!タワーレコードにはM.Sスブラクシュミ(私はこれを聞いて涙して、ライナーを書いていた師匠に声楽ならってます)が置いてあり、思わず叫びそうになったのですが、値段見て叫んでしまいました。1個2枚組で7000円!!すごーく欲しかったのですが、諦めてしまいました。だって、これ買ったらライブ一本出来るくらいになりそうだったので・・
ちょっと、まっててください!!すぐむかえにきます。そうつぶやいて新宿をあとにしました。

 そして・・・いやー、良い買い物したなーっと、満足していた私が実は、大失敗していたこと。
それは、オンラインショッピング!!なーんと、アメリカ在住インド人がやっているRAAGっていうオンライン専門店には何と、インド古典だけで900種類!!南インドのカルナータカ音楽の声楽だけでも、200種類以上!しかも、値段が安い。
家に帰って、インターネットで何気なく検索してみてらこんな結果になってしまいました。
軽いめまいを起こしましたが、この歩き回ったすえの、肉体疲労がきっと何かに繋がると信じています・・・
そして、M.Sスブラクシュミさま、オンラインでお迎えに上がります。
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其の1「ライブとレコード」
 今、身の回りにどんな音が聞こえますか?車の音、町の雑踏、テレビの音、いろんな音が聞こえていますよね。私の身の回りには今、扇風機の音、セミの鳴き声、車の走行音、草刈り機の音、風になびく木々の葉の音、猫の鳴き声などが聞こえています。あっ、キーボードを叩く音も当然聞こえています。
 実にいろんな音が鳴ってるのに感心してしまいます。不思議なモンです、今耳に聞こえている音にはコンポーザーは当然いません。偶然になり響いている音です。でも、わたしは耳に入ってくるこれらの音を、コンポーザー・演奏者などがいる、必然的な音楽と同様に楽しんで聞いています。もしここに、子どもたちの遊んでいる声が、右遠方に聞こえていたら!!と、期待なぞして、わくわくしています。

 だけどもコレ、生だから良いんですよね。こういう音を以前テープに録音してみたら、あまり良くなかった経験があります。みなさんもフィールドレコーディングやったことありますか?あれば分かると思うのですが、きっと思ったようには録音されていないはずです。予想外の音が入っていたり、とりたかった音が他の音に埋もれてしまったり、とれている筈の音が入っていなかったり。・・・

 それはなぜか?1つは、カクテルパーティー現象が原因でしょう。普通、人は複数の音源から到来する音の混合の中から、特定の音だけを抽出して聞いています。つまり、選んで聞いているのです。それをカセットなどで録音すると、選んでいなかった音も当然録音されます。これで聞いてみると、その時聞こえなかった音も同等に聞こえるため、生で聞いたときと、録音して聞いたときのギャップが生じてしまいます。
 もうひとつは、録音・再生装置の問題です。一般には人の耳に聞こえる周波数は、20ヘルツ〜20,000ヘルツと言われています。最近の音響機器はこれの範囲でしか録再生しません。しかし、人は20ヘルツ〜20,000ヘルツ以外の音も聞こえています。そう、耳でなくても体で聞いています。ある研究では骨伝導聴取(振動を額などに当てて、骨から内耳に振動を伝達する方法)をおこなうと、100,000ヘルツまで聞こえたという報告もあるらしいです。ちなみに自然界では、20ヘルツ〜20,000ヘルツなんて制限は一切無いです。きっとどんなに優れた機材を駆使しても、自然界の録再生は無理でしょう。

そう考えると何て人間って凄いのでしょうか!!この自然の音が聞けることに、感謝です。
そう、自然の音で感動したいのならば、生で聞くことに越したことはないのです。
ちなみに、この自然の音って言うのは、ライブハウスでのバンドの演奏も含めています。
(録音物はどうあがいても、人工物です。(まあ、それを利用したら作品なんだけど))
やっぱり、バンドは出来る限り生で見よう!!
生で見てダメなバンドは、それはダメなバンドでしょう!!

・・・となると、バンド側は、生での実力が問われることになるわけですね。
当たり前の話だが、イタイ話でもありますネ。GLOPTINも、もっと修行せねば!!
(別にこれ以上機材を増やしても良いように、体力をつけるって意味では無いです(笑))
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