11月22日...関アジ・関サバ
 
ブランド魚として全国的に有名な関アジ・関サバの大分で、漁師と一般の釣り人(を乗
せた遊漁船)のあいだでトラブルが発生しているという話を聞きました。
 
遊漁船の撒き餌による汚染で漁場が荒らされ、漁師さんの生活が脅かされているとして、漁協側が大分県に遊漁船の操業禁止区域をもっと拡げるように申し入れたそうです。
遊漁船がまくアミエビが海底に溜まってヘドロ化し、魚が育たない。
魚の品質が低下して、せっかく全国ブランドとなった関アジ・関サバの信用失墜につながりかねないと心配しているのです。
秋のシーズンになると毎日百隻近い遊漁船が佐賀関の海に密集するそうですから、おそらく想像を絶する量の撒き餌が毎日ガンガンと海に投げ込まれているのでしょう。
漁師さんの我慢を超える状況が現地で発生しているのだと思います。
 
生活の糧として魚を捕っている漁師さんと、レジャーで魚釣りをしている一般人とどちらの利害を優先すべきかは言うまでもないことですし、遊漁船を営業している人たちにしても今後も佐賀関の海で生活の糧を得ていこうとするならば、関アジ・関サバの信用失墜は絶対に困ることではないでしょうか。
とにかく、”いき過ぎ””やり過ぎ”をやってしまうとろくな事がありませんね。
 
関アジ・関サバは巻き網漁ではなく、千年以上続く伝統の一本釣り漁です。
ですが、撒き餌は絶対に使いません。
最初は狂ったように釣れ盛っていても、次第に漁場が撒き餌に汚染されてついには魚がいなくなってしまう、ということを漁師さんは経験的によく知っているからです。
関アジ・関サバが何故美味しいのかは、この一本釣り漁法や”速吸の瀬戸”と呼ばれるとても急流な潮などに秘密があるようですが、詳しくはこちら(佐賀関町漁業協同組合)をご覧下さい。
 
ちなみに本物の関アジ(偽物もいっぱい出回ってるみたいですよ)は一匹が3,000円も5,000円もするらしいのですが、、、一度くらいは食べてみたいものです。
 
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