9月17日...電車の中で化粧する女
 
電車の中で化粧する若い女性をごく普通に見かけるようになったのは、一体いつの頃からだったでしょうか。
今朝も私の斜め向かい側に座っていた10代と思しき女の子が、アイラインだかアイシャドウだかよく判りませんけど一生懸命に塗りたくっていました。
 
これはいわゆる一つの思いっきり公衆マナーを逸脱した行為ですが、どうやらその女性にはそういう自覚はなさそうです。
「だって誰にも迷惑かけてないじゃん!」と本人は思っているでしょうし、そう言われたら「そういや、そうかもな」と肯いてしまう人だっているんじゃないでしょうか。
 
”傍若無人”という言葉は、なんだか粗暴で乱暴な迷惑行為だけを指すように勘違いしそうですが、この言葉の意味はその字義の通り”傍らに人無きがごとし(若し)”ということです。
人前をはばからず、勝手気ままに振舞う迷惑行為を”傍若無人”と形容します。
もっとわかり易く言うと、本来は自分の家や部屋の中など他人の目に触れない場所で行なうべきことを公衆の面前で行なうことは、それを目にする者を大変不快な気持ちにさせる迷惑行為であるということです。
言うまでもなく、電車の中で化粧をすることは”傍若無人”な大迷惑行為なわけです。
 
化粧女が”傍若無人”の東の正横綱ならば、地下鉄の構内やコンビニの前など至る所でへた〜っと地面に座り込んでいる若者は西の正横綱といったところでしょう。
あの座り込みは通行の邪魔になるからだけでなく、”傍若無人”な行為だからこそ我々は不快な気分になるのです。
そうやってくつろぐのは自分の部屋に帰ってからにせい!ということですね。
 
だいたいヨーロッパでは人前で化粧をする女性は”娼婦”という共通認識があるんじゃありませんでしたっけ?
少なくとも、化粧は排泄と同じく本来は「化粧室」ですべき行為であり、それを人前で行なうことは非常に軽蔑されるべき行為である、という認識が欧米諸国で持たれていることは確かだったと思います。
人前で化粧する女=日本人、という大変残念な日本人像が欧米人の間に出来上がっているという話も聞いたことがあります…。
 
ねえねえ、そこの化粧してる君。
最近、外人さんから変な目で見られたことはないかい?
どーでもいいけど、いつか「ハウマッチ?」って言われちゃうよ!
 
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