英雄候補!
そのセツナ、光弾は新騎生の左右にわかれ破ぜた。 「ふう・・・飛道具なんて、女々しい・・・。」 新騎生の手に光弾を切り裂いた細身の剣が輝く。 「あ・・・あれは、あの剣は『カタナ』・・・?」 アナのその言葉に微笑む新騎生、それと同時に回りが騒ぎ出す。 「ライル様、ここはひとまず、教官が来てしまいます!!。」 取り巻きの一人がそういうと。 「そこの新騎生!!、タチアナ!!そしてレイオウ!!貴様らおぼえていろ!!。」 そう言い捨て学塔のなかに引き上げていった、それを見送ったあと入れ換えでカチュアが駆けてきた。 「もう、アナもレイオウも、こんな日に騒ぎを起こすなんて。」 『面目無い』と頭を掻くレイオウ、しかしアナは新騎生を見つめていた。 「お前、『それ』・・・『カタナ』か?。」 新騎生は頷く。 「ハイ!よくご存じで、この子は『陸奥之守・霧姫』と言います。」 そんなアナを見てカチュアも何かに気づく。 「あなた・・・・お名前は?。」 「あ、『わたし』の名前ですか。」 その新騎生はフードを取る、そこにいたのはまだあどけなさが残る黒髪の少女だった。 「わたしの名前は・・・『華夜』、『カヤ・サクライ・クーラル』です。」 ・ |