1998年
香川  (97.12.31-98.1.2)

東京−(車中泊)

−高松−(高松・琴平観光)−泊

−(琴平・阿波池田観光)−高松空港−関西空港−羽田空港

 

「98年の年明けをどこで過ごそうか」「初日の出はどこで見ようか」を思案した挙げ句、結局出発の2日前になって、「寝台列車で年明けを迎え、瀬戸大橋で初日の出を見よう!」と決めました。四国に行く寝台特急に乗れば、順調にいけばちょうど瀬戸大橋の上で初日の出を迎えることができます。しかし、瀬戸大橋から見た東の空は雲で覆われており、昨年の宗谷岬に続き、初日の出は見られませんでした。

先月に移築されたばかりの高松駅を後にして、市内の栗林公園へ。当然のごとく、公園に併設の動物園に真っ先に足を踏み入れました。金網越しに隣のエミューの羽をむしろうとしるニホンジカ、絶えず鉄柵をがちがちとかじるポニーが印象的でした。

栗林公園を散策している最中に小雨が降ってきて、金比羅神宮に着いた頃には大雨になっていました。初詣でただでさえ人が多い上、傘が障害になり、なかなか前に進めませんでした。

この日の予定はそこそこに切り上げ、翌朝。何と、旅先で寝過ごしてしまうという失態を演じてしまいました。急いで「四国ニュージーランド村」へ。生まれて初めての乗馬を楽しむことができました。さすがに走ると尻が痛むものの、歩いているときは心地よい揺れで、高い視点から風景を楽しむことができました。馬にも触ることができ、たてがみをなで回してきました。その後は徳島に入り、箸蔵寺へ。眼下に吉野川を見つつ、ロープウェイで山の上に登り、風景を楽しみました。

帰りは高松で玉藻公園を散策した後、高松空港、関西空港を見物して東京に戻りました。

一晩寝たら、下半身が筋肉痛で動かず!金比羅神宮の785段の石段などがこたえたんだろうなぁ。

 

花巻・遠野  (2.21-2.22)

 

東京−新花巻−(花巻観光)−泊

−遠野−(遠野観光)−新花巻−東京

  唐突に、「幸福とは何か」を生涯追究し続けた宮沢賢治に触れようとして、そのふるさと・花巻を訪れることにしました。

予想されていたことですが、花巻に着いた時は東京では味わえない寒さで、前夜に降った雪がところどころで残っていたり、氷と化していました。関係ありませんが、東北の寒さって、北海道の寒さとは異質な気がします。実際の気温や天候にかかわらず、前者にはとてつもない厳しさを感じます。

まず最初に「宮沢賢治記念館」へ。ここには宮沢賢治およびその作品に関するものがかなり所蔵されており、結局ここでかなりの時間を割いて、過去の作品に改めて触れなおしたり、彼の作品のバックグラウンドとしての生い立ちや思想などに触れてきました。

食事の後、「イーハトーブ館」「宮沢賢治童話村」を巡り、花巻の市街に入って花巻城跡を見て、宿に入って宮沢賢治の作品を読んでいました。ふと思ったのですが、普段不健康な生活をしているのに、旅行中は非常に健全な生活を送るものです。

翌日は天候は非常に良かったものの、前日に輪を掛けて寒い日でした。遠野では「遠野市立博物館」「とおの昔話村」「遠野ふるさと村」という、いかにも遠野のエッセンスを集めた、といったところを回ってきました。この手の施設って、エッセンスはわかっても生活臭のようなものを味わうことは難しいので、時間の許す限りレンタサイクルで市内を回ろうと思っていたのですが、結局あまりの寒さに、徒歩とバスで行ける範囲で行動していました。

次に訪れる機会があれば、暖かくなってからにしようと思いました。

伊豆  (4.11-4.12)

 

東京−熱海−(熱海観光)−泊

−(芦ノ湖方面観光)−修善寺−三島−東京

 

久しぶりのグループ旅行でした。名古屋方面からの人々と現地の宿で落ち合うということで、東京方面からの面々は早めに熱海に着いて、MOA美術館に立ち寄りました。展示内容以上に、立派な建物や広大な敷地の方に関心が移っていました。

宿で全員合流した後、一室でくつろぎながら雑談に興じているうちに時間は過ぎ、気がつけば夕食の時間になっていました。熱海市内を歩き回り、ストリップの客引きに何度かつかまりつつ、結局客引きの勧めた料理店に入りました。帰り間際にその客引きから「食事が終わったらストリップに寄ってくれ」という電話があったことを聞き、驚きました。そこまで勧誘するかよ…。

その後温泉に入り、部屋でくつろぎ、寝るという、温泉地ならではのパターンで1日が終わりました。ここで2人、メンバーが加わりました。

翌朝もまったりと温泉を楽しみ、レンタカーを借り、十国峠と芦ノ湖を見て、修善寺でそばを食べて解散しました。当然のごとく、日曜の夕方ということで渋滞に巻き込まれ、ぎりぎりで帰りの新幹線に間に合いました。

気がつけば、とりたてて観光地にも寄らず、仲間と話し込み、食べて寝て温泉に入るという、贅沢な2日間でした。天候も穏やかで、まったりと春の日を過ごせました。

どうでもええけど、宿の「豆腐アイス」に十国峠の「わさびソフト」、あれは強烈やわい…。

茨城  (5.3-5.4)

 

東京−水戸−(大洗観光)−泊

−荒川沖−武田牧場(草競馬観戦)−荒川沖−東京

 

5月4日、茨城の牧場で草競馬大会があるということで、ついでにその前日に偕楽園にも行こうと思い、1泊2日で旅行の計画をたてました。「計画」とはいっても、電車の時刻も全く考えず、「1日目に大洗水族館と偕楽園に行き、2日目は草競馬」と考えていただけなのですが。

大洗水族館はそう大きな目玉のある水族館というわけでもないのですが、当日はかなり大勢の人で、入場券売場まで30分近く並んでいました。東京都内からの車が大半で、GWに遠出をしない最近のレジャー動向を反映しているかのようでした。

その後、最も心配であった雨がひどくなり、早々に宿に入ったので、偕楽園はまたの機会に持ち越しとなりました。おまけにこの日の天皇賞・春は予想を裏切る結果だったし…。

翌日は荒川沖から武田牧場へ。ここでは「ヒシスピード」という元競走馬が繋養されており、身体に触れたりすることもできました。決して人怖じしたりせず、新しく来た「ギャラリー」に対しては顔をぬうっと近づけてきたりと、かなり人に馴れているようでした。

草競馬といっても、「競馬大会」というよりは地元のお祭りといった雰囲気で出店などもあり、各所で弁当持参の家族がシートを広げてくつろいでいました。

レースの方は7レース中1レースだけ当たりました。賞品は大根とジュースで、ジュースだけを頂きました。

   ヒシスピードの写真1 ヒシスピードの写真2 レース模様 

北海道  (6.20-6.21)

 

羽田空港−新千歳空港−新冠−(牧場見学)−泊

−(牧場見学)−新千歳空港−羽田空港

 

 馬欲がたまってきたので、北海道に行くことにしました。たまたま雑誌に一口馬主クラブの募集馬見学ツアーの広告が載っていたので、思わず申し込んでしまったのです。1泊2日で、行程はすべて牧場見学、北海道を楽しむというよりは、ひたすら馬を楽しむ旅行です。

 晴天の下、早朝から羽田空港へ。どうでもいいけど、土曜6時台の空港って、昼間とか以上に混んでいるような気がします。みんな早く目的地に着きたいのか、それとも朝の便が安いから使っているのか…。

 今回は珍しく晴天に恵まれたな、と思ったのもつかの間、千歳空港の天候は「雨」とのこと!ここしばらく週末は雨だったけど今週は珍しく晴れたと思ったのに、よりによって梅雨のないはずの北海道で雨に祟られるとは…。

 昼食後、次々と牧場を巡り、全部で6頭の2歳馬(生後約1年)を見ました。しかし馬によって体型、性格もかなり違うもんですね。鳴きまくって暴れる者、突然脱糞をしはじめる者、逆にぴたっと止まってポーズをとる者、様々でした。まあ概して人を怖がる傾向にありましたが、人間の子供でも知らないおじさんたちに囲まれたらびびりますわな。

 夕方はマヤノトップガンの種付けシーンを目の前で生で見てしまいました。しかし、一連の準備から行為終了に至るまでの間、何か「見てはならないものを見た」という気分になってしまいます。

ダンツシュアーちゃん・7歳のコメント

 私、今日初めてここに来たんだけど、鹿毛のいい男がいたので外でお話ししたりしてたの。そうしたら私一人だけちょっと暗い部屋に連れて行かれて、大事な部分に消毒液をかけられたりして、気がつくと前足が三角木馬みたいなものに縛られていたわ。「ああ、何か怖い」と思って暴れたら、周りの人たちに足を押さえられ、鼻を針金で思いっきり締め上げられて、痛いのなんの!そうこうしているうちに、同い年くらいの栗毛の男の子が、何か狼のように低い声で吠えながら変なものをぶらぶらさせて、今にも飛びかからんとやってくるじゃないの!もう私パニクっちゃって、後ろ足で彼を蹴ろうとしたの。そしたらまた鼻を締め上げられたんで、仕方なく観念したわ。でももう怖くて怖くて…。帰りは放心状態だったの。カラオケボックスで彼氏やその友達にひどいことされた女の子の気持ちがよく分かったわ。(>_<) )

マヤノトップガンくん・7歳のコメント

 ちょうど夜も近づいてきてムラムラしてたんだ。そしたら「いい子が来てるぞ」と言われたんで、もうそれだけでビンビンになって、その子の待ってる部屋に行ったんだ。そこでじっとしてた女の子、俺と同い年くらいだったし、ちょうど後ろ向きだったもんだから、ヒップラインや脚線美を堪能してたら、興奮しまくってうぉーうぉー吠えてしまったよ。大事な部分に消毒液をかけられると余計に興奮して、彼女に襲いかかろうとしたけど、さすがに彼女は怖がって俺を蹴ろうとしたんだ。「G1を4勝もした俺様に向かって何て事しやがる!」と思ったけど、聞けば彼女、初めてだそうじゃないか。1分もかけずにすっと終わらせてやったよ。で、終わった後はもうぐったり。おとなしく自分の部屋に戻ったんだ。(^o^)

当て馬のAくん(名前不詳)のコメント

 若い子がやってきたんだ。向こうは僕のこと気に入ってくれたみたいで、お話ししたり、軽くじゃれあったりしてたんだけど、いきなり彼女だけ別のところに連れて行かれたんだ。で、そこで何があったんだろう…。戻ってきたら彼女は別人のように、僕には目もくれずうつろな目で帰ってしまったんだ。僕が声をかけても全く無視。あんなに仲良く話してたのに…。(;_;)

 種付け終了後、ホテルへ。夕食は牧場関係者たちとの懇親会でした。

 21時頃、部屋に戻ってTVを見ていたのですが、知らぬ間に熟睡していて、起きたら深夜1時でした。

 翌日は晴天の下、また牧場巡りでした。この日はユキノビジンや、その当歳馬(この春産まれたばかりの子)に餌をあげたり撫でまくったりもできました。前日に比べ、おとなしい子が多かったような気がしました。

 昼頃には、前日に種付けを見た「優駿スタリオンステーション」へ。前日の主役・マヤノトップガンオグリキャップコマンダーインチーフライブリマウント(彼は草を食べてるかぶらぶらさせているかのどちらかだったなぁ)などを見てきました。

 最後には3歳馬の調教シーンを見て、千歳空港に向かいました。ツアーがツアーだけに、バスの車内では競馬中継が放映されていました。

 帰りの飛行機の車内で、同じ旅行に参加してた隣の人たちと話してて、羽田空港で食事をして別れました。昔、ユースホステルを巡ってて知らない人と話してた頃の旅行の気分を久しぶりに味わいました。

 見に行くだけの予定だったのに、結局、一口主の申し込みをしてしまいました。

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