熱海一流旅館案内

1956年(S31)

 上の画像は、1956年の熱海温泉の広告である。熱海は関東で当時一番メジャーな温泉地だった。地中海の都市と姉妹都市で、確か70年代まで、「サンレモ音楽祭」とかをやっていた記憶がある。海外旅行なんてまだない時代。国内旅行とてそんなに、できない時代。熱海はそんな時代華やかなイメージがあった。見難いのだが、各旅館の名物風呂の名称が面白く、ローマ風呂(大野屋)、オランダ風呂(第一ホテル)、パーリ風呂(つるや)、エデン風呂(大月館)と横文字が並ぶ。大野屋のローマ風呂は有名で、大理石のローマ建築風というのはわかるのだが、パーリ(パリ)風呂とは何なのでしょう。エトワールやエッフェル搭があるのでしょうか。オランダ風呂って、チューリップがあるのかな、風車があるのか興味津々です。エデン風呂って、あのエデンの園?んんん。ともかく、当時は横文字やヨーロッパなどの地名を入れれば、何か異国情緒があって客が来たのかもしれません。海外旅行など庶民はできなかったのですから。


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