キネマ「肉体の呼ぶ声」のポスター

1931年(S6)

 1931年の新宿松竹座の映画「肉体を呼ぶ声」のポスターです。アールヌーボーのなかなか洒落たデザインです。スー=キャロル主演となっています。その下に、「脚線価千金」と書いてあり、スタイルがよかったのでしょうか。題名から、激しい恋愛もののような感じでしょうが、扇情的なタイトルにして集客を狙ったのでしょう。よーく見ると、「発声映画」と書かれており、いわゆる「トーキー」なのでしょう。画面から音が出るということが、驚きの時代だったのでしょう。この時代の、映画上映を見てみると1週間のサイクルで次から次へと邦画、洋画がいくつもの映画館で上映されていました。特に東京はいろんな映画館があって、テレビが出てくるまでは、娯楽の主流だったのです。今のつまらないテレビなんかより、より文化的だったような気がします。技術だけが一人歩きしていますよね最近、デジタル放送でくだらんタレントの映像を見て何が楽しいのだろうか。と、思うのです。ポスターの右に書いてある、世界的バンジョーの名手、ステッフ=モーリング氏っていうけど、バンジョーってアメリカ合衆国の楽器じゃなかったっけ、そうか野球でもアメリカでやるのはワールドシリーズだもんな、米帝的発想なんでしょ。アメリカが、世界だという。ま、いいか。


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