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Inpressions

--ESCUDO購入後の所感--

■Style

■Interior Design

■Iquipments & Functionality

■Inpression of Driving

■Fuel efficiency&ECO

 

 

 


 

 

 

 



■Style

スタイルは結構気に入っている。
シンプルな直線を基調としながらも、上品な曲線のラインを組み合わせたスタイルは、気品と重厚さをほど良くバランスさせている。

特に、フロントバンパーの前面部がそのままフェンダーにシームレスにつながるデザインは、まさに、フロントオーバーハングの短い特徴を十二分に活かした秀逸なデザインであると評価している。

昨今のN社のデザインの様な「太った中年のオバサン」にしか見えない北米受けするラインが大嫌いな私にとっては、十二分に合格ラインだ。

但し、グリルやステアリング中央に鎮座している「S」マークは、もう少し洗練されたデザインであって欲しい。

一見して、グラスエリアが広そうなデザインは、ルーミーな印象を醸し出しているが、ところがどっこい...視界はイマイチ                                     

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Interior Design

オフロードなんぞ全く走る気がなく、ESCUDOを背が高いセダンと位置づけて購入したのだが、室内のデザインもまさにその方向性とぴったりであった。

運転席に座ってみると、見晴らしの良さはさすがにクロカン。
シート表皮は、今時のOAチェアーの様で、高級感は無いものの、質感は十分に合格点だと感じる。経年により、表皮が擦れた際に見た目がどうなるのか注視したい。

インパネも下手に貧乏くさい木目調パネルなんぞを使っておらず、黒一色にシルバーのアクセントを利かせてだけのシンプルさが潔い。これも十分合格ライン。前車SVXの内装が、車格の割には”「プラッチック」的”なチープ感が漂っていただけに、比べても遜色は無い。
(注)関西人は、プラスチックを小馬鹿にする際何故か「プラッチック」と発音したりする。

難を言えば、ホコリや傷が目立ちやすい色と材質は、再考の余地ありと認ム。

また、サイドブレーキレバーを本革巻としてブーツを着ける等の工夫があれば、さりげなく高級が増して良いと思うのだが、価格的に厳しいであろうことは想像に難くない。

外観は、グラスエリアが広そうに見えるのだが、実際にはピラー類が意外と太く、いわゆる一種のヒドゥンピラーのような状況で、視界は外観から想像する程良くないのは残念。
特に、左右のリアクウォーターは死角が多い。
前車SVXの広大なグラスエリアになれてしまっていたことから、ワイドミラーを付けてみたが、リアハッチのグラス面積が狭く、標準ミラーで十分カバー出来ていた。

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Iquipments & Functionality

前にも書いたが、オフロードを全くといって良いほど走る機会がないだけに、ESCUDOのレゾンデートルたるオフロード性能やそのための機能は、識者の評価に譲ることとしたい。
また、この文章を書いている段階では、走行距離が2,500kmに至らない慣らし中ということも有り、ESPやEBD付ABSのお世話になるような事態にも遭遇していないことから、これも、機会があれば今後適宜書き足して行きたい。

まずは、フル装備といって良い仕様であるが、それなりに不満はある。

■まずは、不満箇所を列挙する。

1.最もいただけないのが、3.2L車のシフトゲートである。
何と、2速で固定できるポジションが無いのである。
「D」から左に動かして「4」、引いて「3」、更に左下に引くといきなり「1」で、2速のポジションが無い。「3」でもエンジンブレーキの効きが弱いため、「2」を多用したいところだがそれが出来ない。これは、私にとっては大きな減点ポイントと感じた。(「D」に入れっぱなしの人には全く問題ないが)
CVT以外で、マニュアルで設定出来ないレンジがあるタイプは初めて経験した。
①もう一つゲートを刻む ②マニュアルモードを設ける ③パドルシフトに対応する 等の解決策が考えれるが、コスト的に苦しいであろうことは良くわかる。

そもそもESCUDOは、この装備で、こんなに安くて儲けが出るのか?と要らぬ心配をしていたのだが、2.4L車と共通のゲートデザインが採用されており、しっかりとコストダウン策が講じられていた。これは残念!

2.シート周りの機能が最小限に抑えられている
具体的には、①電動ではない ②ランバーサポートが無い ③調整機構が前後調整・リクライニング・リフターしかなく、リフターも座面の先端を中支点に座面全体が動くタイプであること。
前車SVXでは、いわゆる8ウェイ電動調整式で、ランバーサポートも装備され、たっぷりした前後長と相まって、シートに関しては満点の出来であったから、比較対照のハードルが高すぎるというべきか。自動車専門誌の評価は、決して低くはないのだから...

3.ステアリングにテレスコピック機能が無い
私には標準装備の範囲内で、ピタっと納まるポジションが見つけられなかった。後日、シートの腰当ての類を3個買って、ようやくフィットするものを見つけた。

4.収納スペースが不足気味
運転席廻りの収納スペースも最低限であり、グローブボックスも容量は大きくない。ラゲッジアンダーボックスもただのくぼみに蓋をつけただけで、容量も小さく仕切りもついていない等最近のSUVとしては物足りない。この辺りは、軽自動車の生産ノウハウを活かし、もう一工夫欲しかったところ。

5.標準オーディオの音がイマイチ
試乗した際に感じたことだが、ボーカルが伸びずに、ベース等の低音だけがこもりながら鳴っており不満大であった。ヘッドユニットとスピーカーのどちらが主要因だかはっきりしなかったが、経験的にスピーカーだろうと当たりを付け、オプションで純正のクラリオン製に換装した。これは、大正解でデッドニング等の改善策は行っていないものの、音の抜けは格段に良くなった。
---結局、ナビの誘惑に負けて、一ヵ月後にALPINEのナビを購入してしまった。---

6.時計が小さく同乗者からは殆ど視認出来ない。

7.外気温度計が、マルチインフォメーションディスプレイの表示切替を行わないと表示されない。外気温が3℃以下になると、凍結注意のメッセージが出ることが判明したが、常時表示されるわけではないだけに、外気温はもっと簡単に表示できるほうが望ましい。

8.シートベルト装着の際、ベルトを引っ張ると、バックルが、シートとピラーの間に引っ掛かり易く、ピラー側が傷だらけになっていること。

■次に優れていると感じたものを列挙したい。

1.私が購入したのは、ACC PRECRS 装着車なのだが、これは秀逸だと感じた。
ミリ波レーダー搭載のACTIVE ACCは、中央自動車道の朝の渋滞が始まる前の微妙に混み始めてきた段階でも、全くペダル操作を必要としない程、良く追随する。
難点は、少々、元気が良過ぎるレスポンスで、加減速は結構しっかり行うタイプだ。省エネ走行をしたければ、マニュアルでACCに頼らない方が良いと感じた。
また、PRECRSの感度も良く調整出来ており、要らぬタイミングで介入されるお節介さも感じられなかった。

2.ヒルホールドは便利
この機能は、日常のスーパーの駐車場のスロープや渋滞の坂道などで結構重宝する。

3.全面UVカットガラスを採用している
フロントガラスのみならず、フロントドアにUVカットガラス、リヤドア、クォーター、 バックドアはUVカット機能付スモークガラスが採用されており、意外とECOだったりもする。
しかし、紫外線をカットするということは、はやりの「光触媒」の効果が得られない等のマイナス面もあったりする。

4.センタースピーカー
ややサイズが小さく、こもりがちの音質だが、音の厚みを増すのに一役買ってくれる。

5.その他自光式インパネやキーレススタート等、全体的な電装品の機能向上は、17年の年月を感じさせる。
ユーザー層の違いがあるにせよ、カップホルダーさえ付いていないSVXとは、隔世の感がある。

何といっても、コスト対効果が素晴らしい。
SVXが秀逸なフラット6で、前車ローレルも直6だったため、6発は必須条件と考えていただけに、ライバルと目されるRAV4やデュアリス、フォレスターが、4発しか選べないことを思うと、同クラス・同一価格帯には全く対抗馬がいない唯一絶対の優位さだと感じる。

ローバーのフリーランダー2が、同一排気量で、ほぼ同じサイズのボディーだが、最廉価グレードで395万、最上級グレードは550万とESCUDOの倍以上もする。
3.2リッターのV6搭載車が200万円代というのは、極めてリーズナブルと感じた。

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Inpression of Driving

エンジンをスタートさせてみて、まずは、その静粛性に驚いた。
アイドリングは非常に静かで、よく遮音されている。
ESCUDOに背が高いセダン的な味を求めたのは、そう間違いではなかったと最初は思ったのだった。

幅はデカイが、見晴らしが良いこともあり、取り回しは易しい。
感覚は”乗用車”そのものであり,”クロカン”的な荒々しさは微塵も感じない。
1.7tを超える重量があるはずなのだが、発進もスムーズで、中間域の加速感も全く不満は無い。さすがは3,200ccだけのことはある。
まだ慣らし運転中で、全開をくれてやるところまでは行っていないが、排気量からすると、もう少低速域のしトルク感はあっても良いように思える。
スペック的にも、他社の同クラスのエンジンと比べると、+30ps・3kg・mは欲しいところ。
しかしながら、日常ユースで困ることはまず無い。必要にして十分な動力性能であることは間違いない。

良くカー専門誌では、2.4lを勧める記事を見かけるが、私は賛成しない。ディーラーの試乗車(2.4XE)に乗った際に感じたことだが、エンジンの回転フィールが全く違っていたのである。6発と比べると、明らかにザラツキ感があり、重々しい感覚があった。例えると、ディーゼルっぽい感覚だ。
バランサー付で、マイナーチェンジ前の2.0より格段の進歩を遂げたような内容の記事を良く見かけるが、本当なら、以前の2.0はよっぽどひどい出来だったと思わざるを得ない。偶然、試乗車の調子が悪かっただけかもしれないが...


さて、乗り心地についてだが、4輪の空気圧を1割り増しにしていることも関係しているのかもしれないが、さすがにこればかりは”高級セダン”並とは行かない。荒れた路面や高速の継ぎ目を乗り越える際のショックは相当に大きいと感じた。前車SVXも低速度で突起を乗り越えた際には、それなりのショックがあったが、ESCUDOは、悪く言えばトラック的な感がある。舗装が荒れたオンロードでの乗り心地は、もう少し洗練されたものが欲しい。

しかしながら、本格的クロカンとしての看板は、そう簡単に下ろせないだろうことも容易に想像が付くため、これはこんなものだとあきらめるしかないのかもしれない。
念のため言っておくと、オンロード全般がダメと言っているのではない。清里方面でのワインディングロードでも身のこなしは、3.2lで1.7tの車重を感じさせない軽やかさであった。

また、歩道等の段差に乗り上げる際や降りる際は、さすがに、タップリとしたサスのストローク感が感じられ、下廻りを擦ったりするような不安感は皆無だ。このあたりは、本格派クロカンの面目躍如と言った感がある。

ミッションについては、社重がそこそこあることと悪路でのトルクを重視せざるを得ない性格の車種だけに致し方ない部分もあるが、比較的低いギアポジションで引っ張る傾向があり、40km/h程度のでは、5速はおろか、4速にもなかなか入らない。


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■Fuel efficiency&ECO

車重と車高および前述のギアポジションのセッティングから見て、実用燃費がそんなに良くないであろうことは容易に想像が付く。
しかしながら、前車SVXが、市街地4~6km/l程度であったことを思うと、ESCUDOは概ね、5~8km/l程度であり、極端に悪いというわけではない。
高速中心では、年末年始に、兵庫の実家と大阪の妻の実家へ帰省した際の燃費は、往復で10.7km/lであった。

東名川崎-伊勢湾岸道-新名神-京滋バイパス経由で中国自動車道池田ICまでと
下道少々、復路は吹田ICから上記の逆をたどって、約1,000kmの道のりだ。

往路は、御殿場辺りまでは、たまに渋滞らしきものがあるものの、
まずは順調な流れで、夕食と含む2回休憩で込みで約6時間であった。
(往路のみでは10.9km/l)
ただ、エアコンを使う機会が少ない冬場の燃費だけに、夏場は悪化するだろうとは思うが、継続してブログや当ページで紹介して行きたい。

排ガスのほうは、全車で「平成17年度排出ガス基準50%低減レベル」を達成しているだけに、昭和53年度規制適合車の前車SVXとは大違いだ。

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