2005年7月

2005年7月9日(月曜)千葉編 2

久しぶりに房総方面へ足を伸ばしてみました。
今回は、2002年9月以来となります
JR総武本線・千葉駅の駅弁です。



総武本線は、東京〜銚子を結ぶ120キロの路線。
千葉駅は“静かな駅を…”というコンセプトの下、
「発車ベルのない」駅としても有名です。
乗り換えの際は、あくまでも「自己責任」ですので、
乗り遅れの無いようご注意ください。


千葉駅の駅弁は、ご存知「万葉軒」です。
東通路のメインの改札を入ったところにある
そば屋併設の駅弁売場が最も品揃えが豊富です。
(営業時間7:00〜21:00)



千葉駅は、3・4番線が内房線、5・6番線が外房線、
7・8番線が総武本線の各列車が発着するホーム。
この3つのホームに、万葉軒の売店があります。
(概ね、朝6時過ぎから夕方5時ごろまで)



まずは98年に「駅弁の日」を記念して発売された
「房総の味・いせ海老で鯛弁当」(900円)。
千葉の県魚・鯛と、水揚げ全国第2位の伊勢海老、
県の花「菜の花」の辛子合え、「鰯」の団子、煮ひじきや
成田の鉄砲漬を使った、実に千葉らしい駅弁です。
女性でも楽にいけるボリュームだと思います。



自ら“満を持しての新商品”と銘打つのは
「花鯛 鯛のもぐり御飯」(950円)。
こちらは「鯛」の佐倉味噌焼き、鯛の炊き込みご飯のお弁当です。
南房総の花畑をイメージして筍の豚巻きや、
鰯の団子も添えられています。
さらに何と言っても特筆すべきなのは、陶器製の容器が
植木鉢になること!花の種も付いてます。



こちらも新しい駅弁「鰯乃押寿司」(650円)です。
鯵の押寿司は随所で見られますが、「鰯」は千葉ならでは!
酢飯に胡麻&大葉を合わせ、梅を敷きつめたあっさり味。
絶妙な口当たりは、また買おうかなという気にさせてくれる
久々の駅弁です。



さて、千葉駅には、昔懐かしい雰囲気を漂わせる
比較的リーズナブルな駅弁があります。
その1つ「トンカツ弁当」(460円)。
今となっては、いかにもレトロな(?)掛け紙と薄い肉。
でも、ソースの染みこみ具合とチープな感じが
妙にマッチした印象を受けます。
学校帰りの学生が、小腹を満たす一品とか(?)



こちらは「やき肉弁当」(570円)。
万葉軒独特の甘めの味付けで、シンプル・イズ・ベスト。
古き良き時代を思い起こさせる駅弁です。
千葉を過ぎた途端に、のんびりムードになる千葉のJR。
房総ののんびり旅には、万葉軒の駅弁は必須アイテムです。

■旅のワンポイント〜小さなローカル線の旅V・銚子電鉄



総武本線(東京〜銚子間)を全線走破する、
特急「しおさい」号は、東京地下駅の総武線ホームからの発車。
新型車両への置き換えが進む房総特急の中で、
「しおさい」号には、今となっては懐かしさすら覚える
国鉄特急色の車両が充当されています。
近い将来、新型車両の投入も噂されていますので、
昭和のノスタルジーに浸るなら、今のうちです。



「しおさい」号で2時間、総武本線の終点・銚子駅からは、
全長6.4キロのミニ私鉄・銚子電鉄が発車しています。
保有車両わずかに8両、全国で3番目に小さい鉄道会社で、
日本最東端の私鉄でもあります。
厳しい経営の中、ほぼ30分おきのフリークエンシーを
確保しており、銚子の人達にとっては無くてはならない足。
土・休日には、観光客の姿も目立ちます。



銚子駅から1分程度、肉眼でも見える
次の「仲ノ町駅」は、銚子電鉄の車庫がある駅。
銚子らしく「ヤマサ醤油」の間をぬって進んでいきます。
醤油工場の見学も出来(要予約)お土産には醤油がつきます。
古い社屋の方にある、趣のあるレンガの外壁は
フリーで見られます。



「本銚子駅」は、かつて朝の連続ドラマ「澪つくし」の
舞台となった駅。駅の上にある陸橋は、撮影名所でもあり、
この時期は、あじさいの中を進む列車が映えるものです。



「笠上黒生(かさがみくろはえ)駅」は、
銚子電鉄で唯一、行き違いの出来る駅。
必ずどちらかの電車が先に到着して、列車を待ち合わせます。
銚子のランドマーク、銚子ポートタワーの最寄り駅ですが、
歩いて30分ほどかかる距離。
こちらは、銚子駅からバスで行くのが無難です。
(ただ、休日は本数が異常に少ない…)



「銚子ポートタワー」に併設されている、
魚介類の即売センター「ウオッセ21」には、
観光バスのツアーで乗り付ける中高年が多数!
実は、ここに来たら食べておきたいものがあります。



「魚座屋」の「海鮮丼」(1600円)。
実はこの海鮮丼・30種類の魚介類を豊富に盛り込み、
1日30食限定なんだとか。
まず、昼どきには行列が出来ています。
なかなか食べ応えのある一品、一度お試しあれ。
※「魚座屋」ホームページ
http://www.pagebank.net/choshi/html/cafe/418uozaya.html



銚子ポートタワーに登りますと、眼下に広がるのは銚子港と
ゆったり流れる坂東太郎・利根川です。
上越国境から流れ出した、日本最大の流域面積を誇る
大河は、間もなく太平洋に注ぎます。



ここまで来たら、犬吠埼の灯台まで足を伸ばしたいもの。
この日は、あいにく霧が出てしまって、視界がきかない状態。
実はこの辺り、霧が多いことでも有名です。
最寄の犬吠駅からは意外と近く、歩いて5分ほどです。



岬の岩に当たって砕ける太平洋の荒波。
海の大きさを、改めて感じる瞬間です。
かつて、冬場に日の出を見に来たことがありますが、
やはり水平線から昇る太陽は絶景!
初日の出で無くても、一度は見ておきたい日の出です。



銚子から20分ほどでたどり着く終点「外川駅」は、
高台に立つひなびた駅。
ここから、海を眺めながら坂道を下ると、
程なく、外川の漁港にたどり着きます。
あっという間の銚子電鉄の旅。
ぜひ途中下車を何度も繰り返しながら、
1日掛けて、のんびりと行きたいものです。



※おススメのきっぷ
「一日乗車券・弧廻手形」(620円)
http://www.choshi-dentetsu.jp/



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