旅行大好きな、新米ライター望月が、
実際に食べた「駅弁」と、実際に出かけた「小さな旅」を紹介します。
お出かけの時の参考になれば(?)幸いです。




2002年9月24日(火曜)

今回は東京駅から快速電車で40分。千葉駅の駅弁です。



千葉駅は房総半島の玄関口。内房・外房・銚子・
成田各方面に列車が出ていきます。




駅弁売場は、改札口の中に2ヶ所。また各ホームにもあります。



千葉駅は駅弁の種類が豊富です。どの駅弁も
「房総の香り」がしてきます。
左が「菜の花弁当」(490円)、右上「やきはま弁当」(840円)、
右下「はまぐり丼」(980円)。




これが「菜の花弁当」です。そぼろご飯に小さい
はまぐりが乗っています。
これを先割れスプーンで食べるようになっています。
甘めの味付けでお子様にもOKです。




昭和15年から販売されている「やきはま弁当」。
量も多すぎず、味付けご飯がいいです。
今回の中では、このお弁当が一番美味しく感じました。
長年支持されているのも納得です。




こちらは「はまぐり丼」。陶器に入った本格派。
大きいはまぐりが特徴的です。
持ち帰って家のレンジで温めても美味しく食べられます。


千葉駅の駅弁は「量より質」がキーワードといったところでしょうか。
シンプルな構成で、量もそんなに多くないので、しっかり
食べきることが出来ます。駅弁にしては価格も抑えられており、
好感が持てますね。館山や鴨川方面へ電車で出かけるときには、
千葉駅で駅弁を買ってから電車に乗り込むと旅情を誘いますよ。
(千葉始発の列車は、結構ボックスシートが付いていますから安心です。)

■旅のワンポイント〜「隠れ」駅弁の存在
千葉駅の駅弁は「万葉軒」という業者が作っています。
万葉軒のお弁当、実はこんなところでも食べられます。




行き交うマリーンズファン…、そう!千葉マリンスタジアムです。
ここの名物は…?



もちろん「ジョニ―黒木弁当」(右)に
「小坂誠(こさか・まこと)弁当」(左)ですね。




噂の「ジョニ―黒木弁当」。紐を引っ張ると湯気が出てきて
「あっつあつ」のお弁当に。黒木投手の肩の回復が待たれます。




「小坂弁当」は、小坂選手の故郷である東北のお米が
使われた家庭的なお弁当です。

この他の球場では、横浜スタジアム・崎陽軒の
「シウマイ弁当」が有名ですね。
横浜駅の駅弁も秀逸なものが多いので、
「駅弁膝栗毛」ではまた日を改めてご紹介したいと思います。




中央左に立つのが西武ライオンズの“策士”「伊原監督」。
バッターボックスは「松井稼頭央選手」です。
(ちょっと小さかった…。)

千葉マリンスタジアムを訪れたホントの理由は、
パリーグ胴上げ試合を皆さんにお伝えするため
だったんですが…。この日(9/20・金)、西武ライオンズは
敗れて「胴上げ」はなりませんでした。
伊原監督の「策士」ぶりは、投手・野手の表情から仕草、
何と審判にまで及ぶといいます。
望月は、あの有名な87年の日本シリーズ「西武×巨人・第6戦」の
「西武・辻選手のホームイン」以来、15年の大ファンです。
最近は西武ドームでも敢えて3塁側に陣取って、
伊原監督の視点で観戦するのが結構面白いですね。
今年は、ファンの立場からも「納得」の優勝です。




「そごう」で「ライオンズ優勝セール」。こんな日がやってくるとは、
思いもよりませんでした。(写真は千葉そごう)




バーゲン品の周りには、もの凄い人だかりが出来ていました。


2002年9月13日(金曜)



「小さな旅」をお送りしている「駅弁膝栗毛」ですが、
今回は特別編ということで山陰地方に遠征してまいりました。
のどかな風景が広がる山陰は、もう地域全体が「癒し系」。
駅弁も大きい駅に限られますが、よく特産品を活かしています。




鳥取と島根のほぼ中間に位置する鳥取県米子市。
東京からは空の便の利用が多いですが、
夜行列車を使うと、飛行機の最終より遅く出て、
第1便より早く、市街地に入ることが出来ます。




駅弁売場は、ホーム・駅構内の両方にあります。



山陰の名物は「松葉ガニ」!晩秋から冬にかけて旬を迎えます。
まず、どの駅にもカニを使ったお弁当があります。




彩りがきれいです。
米子はサバを使った「吾左衛門寿し」が有名ですが、
少し値段が高めで、朝夕はまず置いてありません。
でも「かにちらし寿し」(1020円)は、早朝・夜でも入手可能です。



島根県の県庁所在地、松江駅に移動してきました。
米子からは、特急で20〜25分ほどです。



ここに、今回イチ押しのお弁当があります。



その名は「大和しじみのもぐり寿し」!
宍道湖岸に広がる松江ならではのお弁当(950円)です。



「宍道湖七珍(しっちん)」と呼ばれる魚介類を使った「ちらし寿司」。
(白魚・ワカサギ・シジミ・ウナギ・モロゲエビ・スズキ・鯉)
このお弁当、お腹が空いてなくても、
しっかりお腹に入ってしまう、不思議な味覚があります。
これまで食べた中では、5本の指に入る美味さだと思います。




更に西へ足を進めて、出雲市駅に到着しました。



出雲市駅の駅弁売場は、改札を出たところの1ヶ所です。



うどんが多い西日本の中にあって、出雲は「そば」が名物です。
江戸時代に本場・信州から伝わったようです。



「そば」の駅弁は珍しい存在(1050円)です。
冷たいそばを味わうことが出来るのがいいですね。
ただボリュームがあるので、女性にはちょっと重いかも…。

■旅のワンポイント〜山陰「癒し」の名所案内
山陰出身の方に「どこ行くといいの?」と尋ねますと、
「何もないから止めとけば」なんて返されたりします。
正直、遊園地やショッピングに出かけるような気分で行っても、
何もありません。コンビニを探すのも大変なんです。
でも「何もないことがいい!」と思える方、
都会の喧騒に飽きた方にはお薦め!
山陰全体が「癒し」の空間です。




「水都・松江」のシンボル、松江城(重要文化財)からの宍道湖。
至る所で水を目にする松江の街は、「マイナスイオン」でいっぱい?!




「縁結びの神様」として有名な出雲大社。
澄んだ空の下で、素直に神様にお祈りすれば、
天から癒してくれそうです。



馬路(まじ)駅から歩いて10分の高台に上ると、
「日本海」があなたを癒してくれます。眼下に広がる琴ヶ浜は、
歩くと「キュッ、キュッ」と音がする「日本三大・鳴き砂」の1つ。




温泉津と書いて(ゆのつ)と読む1400年の歴史ある名湯です。



古き良き温泉が、身体を癒します。



ここで陶芸でも洒落こめば、心も癒されます。



お世話になった「長命館」。おかげで体中リフレッシュ出来ました。