カヌー初心者の頃、偶然体験した夜の海辺の光景があります。
カヌーの舳先が切って進む波やパドルが起こす小さな渦が金色に輝き、手のひらに掬った水が指間から砂金のごとく輝きながらこぼれて落ちてゆくのです。これは海水中の夜光虫の仕業でした。
この夏再会を目指して、適地・潮汐・水温等研究実践したところ、20数年振りの再体験を果しました。無風の闇夜・漆黒の海・満天の星の下で、荘厳な世界を独り占めしました。(撮影は困難でした)
一方、海ホタルは夜光虫とは別物ながら、強く長く光る海中生物ですが、夜光虫研究中に採取知識を得、今回夜光虫とジョイント企画となりました。写真の青白い発光はすべて海ホタルです。
(2019年8月30日 記す)
|