川辺川ダム −止まった!! 巨大公共事業−
「川辺川ダム」、日本の無駄な公共事業の象徴として位置づけられてきましたが、
地元の方々と全国のNPOの人たちによるねばり強い活動が、
蒲島知事のダム中止発言を引き出しました。
そして、今回の総選挙において、川辺川ダム中止を公約に掲げた民主党が圧勝しました。
これにより、真の意味でのダム計画中止に向けた大きな流れが出来上がったといえるでしょう。
ただ、水没地域である五木村は生活を大きく揺さぶられ、
先祖代々の土地を奪われて、泣く泣くダムを受け入れた、という経緯があり
簡単にダム計画中止を受け入れられない状況にあります。
そのような状況に追い込んだのは国土交通省と自民党の政策だったわけですが、
引き継いだ民主党は前政権の政策を大転換しようとしています。
日本中の有権者が民主党の主張を認めた結果、選挙で圧勝したのであり、
正しい取り組みと多くの国民が認めているわけですが、
自民党と国土交通省が引き起こしたことといえ、
被害者である五木村の方々の声に耳を傾ける責任があるでしょう。
生活再建などの行き届いた政策の提供が求められます。
同じような状況は群馬県の八ツ場ダムにも当てはまります。
こちらは、より大規模で問題も深刻です。
前原誠司大臣はそれぞれのダムに出向いて視察をするとともに
地元住民とのヒアリングを実施するということです。
問題の根深さはありますが、環境問題の観点からはいい方向に向かっていることは確実です。
(09.10.13)
このホームページで川辺川ダムをテーマとするのは3度目です。 「川辺川のため息」 「止まるか川辺川ダム」
併せてご覧ください。 川辺川ダム位置マップ
| 川辺川ダム予定地を右岸から眺めています。
谷が狭くなっているこのような場所にダムは造られます。 |
| 前原大臣の現地視察を取材しようとしているマスコミです。
地元熊本のテレビ局からフジや日本テレビ、NHK、そして新聞社と、恐らく100人ぐらいのマスコミ関係者が大臣の到着を待っている状況です。 Map |
| 前原大臣が到着して視察をしています。
国交省の地元担当者がパネルで治水の重要性を説明しつつ、ダム予定地を眺めています。ただ、ダム予定地の視察はほんの数分だけで、すぐにバスで水没箇所から移転した集落に視察に移動しました。あまりに早くてちょっと驚きました。 |
| ダム湖底に沈むため、移転して更地になった場所である頭地地区と、移転先の地域を一望できる場所からの視察です。 Map |
| この清冽な水の流れがダムの底に沈もうとしていました。それが今、食い止められようとしています。 |
| 頭地地区は移転住居地としては最大の場所で、役所や学校などもあります。 |
| 川辺川ダムの工事が中止されたといっても、道路工事などダム付帯工事は着々と進んでいます。このように、 |
|
前原大臣のダム予定地視察に関する各新聞記事です。基本論調は五木村住民の苦悩について強調するものが多く、大臣の説明に対して「まばらな拍手」という表現が多数だったものの、「会場から自然と拍手が起こった」と西日本新聞では表現していました。このように、新聞やテレビの報道の仕方一つで視聴者の理解が左右されかねないという雰囲気を感じました。実際地元の人たちでも、ダム推進派だけではなく大臣を応援している人もいました。マスコミもしっかりと取材をして正しく報道する責任があると思います。逆に、正しい情報を伝えるためにも大手マスメディアだけではなく、こういうホームページなどからの個人による情報発信が重要であるし、そういう意識を持つべきだと感じています。 記事拡大 |
元々、川辺川ダムは治水、利水、発電という多目的ダムとして計画策定されました。
しかしながら、
勿論、ダムを造ることによって流域の大勢の人たちにとってメリットがあるのであれば
その環境性を犠牲にする考えもゼロではないのでしょうが、発電はなくなり、利水の面からも不要とされ、
治水の効果も少ないと結論づけられており、ダムを造る根拠が全くなくなってしまっております。
このような状況で、工事を強行するのは地元の人たちに対してだけでなく日本国民全員にとっても背信行為に他なりません。
今回の政権交代で状況は改善される方向が示されたので、我々は注意深く状況を見守っていく必要がありそうです。
また、現地の状況は随時報告していきます。
Link page
Wikipedia:川辺川ダムの経緯など詳しい説明
(09年10月13日)