川辺川ダム

[keywords:山と川と海、ダム、文化]

川辺川はいわずと知れた九州熊本の貴重な清流です。

その川辺川に今、国土交通省により「川辺川ダム」が計画されています。

緑豊かで清冽な流れをこの日本から抹殺していいのでしょうか。

既に1,200億円という巨費が周辺工事に使われているが、

ダムの完成によって流域の住民が豊かになるわけではなく

無目的の工事のための工事となってしまっています。

川辺川の本流である球磨川上流には既に市房ダムが設置されているが

本流筋の水質は見た目にも分かるくらい常に濁りがあり

ダムの悪影響があることは一目瞭然です。

先日(2001年2月16日)見てきた模様を掲載します。

川辺川ダム予定地付近1
予定地付近にて国道445号線より撮影。

深い谷だが、この高さからでもエメラルドグリーンの流れが分かる。

川辺川ダム予定地付近2
水面まで降りて撮影。

周辺工事の影響で多少の土砂流入はあるにせよ、瀬と渕がしっかりと形成されており、まだまだ天然の渓流の要素を充分維持しているのが分かる。

川辺川ダム予定地付近3
水面を撮影。

水の透明度の高さがすごい。渕はクッキリとエメラルドグリーン。

川辺川ダム予定地より上流
予定地より上流方向を撮影。

見渡す限りの森林であるが、ダムの付け替え道路等の工事は相当進んでいる。実際、付近を工事用ダンプがひっきりなしに走っていた。森林もあまりよい状態ではないようだ。

ダム予定地近くの棚田
ダム予定地下流部の集落にある棚田。

少ない平地を大切に使っていた。こういった光景はある意味日本の原風景であり、このまま水底に沈めてよいのであろうか。

ダム関連放水口
予定地付近に作られていた放水口。

工事中に使う迂回水路と思われるが、ダム本体以外は相当工事が進行していた。

周囲の風景に全くなじまないものだ。

球磨川市房ダム
川辺川本流球磨川の上流にある市房ダム。

完成してから相当時間がたっているが、未だに周辺道路などの関連工事をやっていた。

川辺川・球磨川合流点近くの標識
球磨川本流と川辺川の合流付近。

田園風景が広がっている。

川辺川・球磨川合流点
川辺川・球磨川の合流点を球磨川鉄道鉄橋より

左が川辺川、右が球磨川である。ダムのない支流の川辺川の方が水量が豊富である。また、透明度も川辺川の方がはるかに良いのが分かる。

川辺川・球磨川合流後の川面
鉄橋より水面を覗く。

奥が球磨川側、手前が川辺川側であるが、手前の方が水底までよく見えた。水量の多い季節はもっとはっきり水質の差が分かるということである。

川辺川は、熊本の「心のふるさと」なだけでなく

日本の宝、であると思います。

大問題となっている有明海の水質も、諫早の干拓だけが問題なのではなく

河川の上流部にも大きな原因があるのは明白です。

つまり、川辺川ダムができれば川辺川だけではなく

放流先の八代海も殺してしまう結果となるのです。

ダムを設置して日本が劇的に豊かになる、という幻想もなくなった現在

計画推進する理由は一つも無いのではないでしょうか。

 

※川辺川関連ホームページリンク

清流川辺川を守る市民の会

考 川辺川ダム・・・・・熊本日日新聞