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リー・フェルゼンスタイン

OZ.


 私にとって当面の関心事であり、メシの種でもあるコンピュータに関しての「ヒーロー」は、ビル・ゲイツでもスティーブ・ジョブズでもなく、この人です。と言っても、知っている人はごくわずかなのではないでしょうか?
何をした人かというと、カウンター・カルチャーの勢いが強い1970年代のアメリカ・カリフォルニア州バークレイで、「コミュニティ・メモリ」なるコンピュータネットワークを作ったひとりです。これは、おそらく、「ふつうの市民」のための、初めてのコンピュータ・ネットワークだったと思います。
 いわゆるパーソナルコンピュータがまだ世に出ていなかった頃です。コンピュータといえば、大型で専門家しか使えず、管理社会を強化するものとして、マイナスのイメージが強いものでした。
 それに対抗して、「コンピュータを人々の手に!」という「理想」の実現にむけて活動したフェルゼンスタインという人に、私は強い共感を抱いています。

参考:スティーブン・レビー「ハッカーズ」(工学社、1987年)


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