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くらくらきちゃった映画

●DADAさん
●セント・オブ・ウーマンー夢の香りー(主演アル・パチーノ)

 歳のはなれた二人。アル・パチーノ演じる元陸軍中佐。輝ける昔の時代からかけ離れ、人生には、何も希望を持てず人生の終わりにさしかかっている。
 もう一人は、これから花を咲かせるであろう現役高校生。元中佐は人生の最期にと、旅に出かける。最高級なホテル、最高級なレストラン、最高級な車に乗り、最後に自殺をする。そんな計画をたてた。
 彼は、盲人だった。そんな彼をアルバイトで世話をすることになった高校生を、道連れにして。高校生は、その頃悩みをかかえていた。学校でいたずらをした犯人を見かけてしまい、校長先生に問いただされていた。自分の人生(大学進学)と引き換えに。
 元中佐の好きなものは「女、そしてずっーとはなれてフェラーリ」である。
 ある高級なレストランで、石鹸の香りで、若い美しい女性の存在に気づいた。声をかけタンゴに誘う。
 「タンゴは?」
 「踊れないの。習いかけたけど、彼が馬鹿みたいだって」
 「その彼が馬鹿だ」
 「タンゴを教えようか?」
 「ここで?」
 「レッスン料は要らない。どうだね」
 「少し怖いわ」
 「何が?」
 「失敗しそう」
 「タンゴは人生とは違う。失敗はない。簡単だ。そこが素晴らしい」
 そこから、素晴らしいタンゴを踊るシーンが始まる。なんともいえない男の色気を感じる中佐は、女性を誘うのはとても上手なのに自分の生き方はとても不器用だ。それと対照的なのが、高校生の彼の誠実さと純粋さで、元中佐にそれを教える。なんとも美しい友情物語である.
 なんといってもこの中のアル・パチーノは強引で、自分勝手で、不器用だけれども、どこか憎めなく、男らしく、女性にはとても甘く、色気を感じる。とっても素敵なのだ。
 きっとこの映画を見た女性の90%は、彼のファンになっただろうと思う。物語も素晴らしいが、彼の演技は、女性だけでなく男性も引き込まれてしまうだろう。日本の男性のみなさんもこんな色気がでできたら、日本の女性はもっときれいになっていくのではないかと思う.


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