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「感動した」「大泣きした」…というようなエピソードは数え切れないほどあるので、ちょっとひねって「初めて自分のお小遣いをためて、友達と行った映画」にしてみました。
中学2年の秋のこと。当時クラスメートで仲のよかった女の子の家に遊びに行ったとき、彼女は、彼女のお兄ちゃんのレコードを何枚か貸してくれました。アバやボストンなどといった1970年代ものの洋楽レコードの中に、ビートルズのLPが入っていました。
クラスの女の子はみんなトシちゃんマッチ、シブがき隊のファンという中、そのビートルズのLPに“ビビビッ”(?)ときてしまったわけです(←当時14歳・当時としては異色?)。
あの頃のひと月のお小遣いの額って、実はよく覚えていないんですが、ひと月800〜1000円ぐらいもらっていたかなぁ。
お小遣いをたくさんもらえるような裕福な家ではなかったので、本やまんが、レコードを買うとなると、月々のお小遣いをためたり、お年玉で補てん(?)したり、誕生日プレゼントの名目で親に出してもらったりしていました。
で、ビートルズのかなり濃いぃ〜ファンになった頃、ちょうど中学2年が終わった春休みに、ビートルズの『A Hard Days Night』(邦題は『ビートルズがやってくるヤア!ヤア!ヤア!』←この邦題は水野晴郎さんが付けたらしい)が、期間限定で上映されるというではありませんか! これはもう行くしかない! というわけで、LPを貸してくれたその友達と観に行くことにしました。
確か、その前の月のお小遣いの残りとその月の分を足して、それと都心へのお出かけということで(確か渋谷だったような気がする)、往復の電車賃とお昼代も加えて(←これは親に言って出してもらったかも…)、最近TVなどでよくやっている『初めてのおつかい』ではありませんが、初めての、しかも親や兄弟ではなく友達と都心へ映画を観に行く、ということで一大イベント、でしたねぇ〜。あのときドキドキワクワクしながら出かけたことは、今となっては何だかとっても懐かしく、いい思い出です。
そうそう、この映画の内容ですが、ストーリーらしきものがあまりない…といったらヘンなんだけど、実は確固たるストーリーはないんですよねぇ(笑)。
ファンのコたちに追っかけられる&過密・過酷なスケジュールの中で、それでもジョークを飛ばしたりハメをはずしたり…っていう流れ。その中でメンバー4人が奔放に、実にいきいきとしていまして。まぁ、アイドル映画の走りというか。彼らの、その次に作られた映画『HELP! 4人はアイドル』のほうが、まっとうなストーリーなんですけどね。
♪ジャーン!‘It's been a hard days night…’(この「ジャーン」というのはギターのひとならし)表題曲が流れて、ジョンとポールとジョージとリンゴが、何百人の女の子に追っかけられて(これもまた壮観!)走ってくるんですよ。もぉ、うっひょーって感じで(…って、いったいどんな感じなんだ)、出だしからぐいぐいっと引き込まれますね(笑)。
この映画のタイトルのアルバムがCDで出ていて、もちろんビデオもでているので興味のある方はぜひ!!
今となっては「伝説の4人」、でもこのスクリーン上ではのびのび・キラキラ、ハジケてるぅ〜! 音楽もキャラもオススメ、な映画です。
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