TOKYO POETRY READING Vol.1-1

−言葉にならないようなことを言葉にしてゆく−

たぐち ふとし


4
明日は昨日よりも知っている

今の時代まともな人ほど寂しんだな
寂しいからって詩なんかを書いたりする

この何億の悲しみを
ふき飛ばす為に
いつも空を見ていた

何という孤独

空を見つめて
光をながめて
虹をみつけたら(HIROMIX)

寂しいなんていう気持ちにかまってられないよ
やりきれなくなるよ
たのしいことがいいじゃん
たのしければいいじゃん
それだけのもの
そう それだけのもの

たのしいという服を
脱いだり 着たり
脱いだり 着たり

それだけのもの それでいいのか
自分の生命にドップリ浸っていようぜ

どういうこと
やりたいこと 何かあるんじゃないの
 ほら
知らない街を歩いてみたい
知らない人と出会ってみたい
知らないことを知ってみたい
知ってる人をもっと知りたい

知らないことも明日になれば知れるかも
明日は今日より知っている
明日は昨日より知っている

恵那機関車の公園にて


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