ロールキャベツ

春キャベツだともっと緑色ですね〜

 

ぼくのミステリな日常」四月 桜嫌い
足羽籐子の昼間の花見
 仕事はたいそう忙しかった。終電で帰ることなどごくあたりまえだった。お陰で休日は疲れて寝てばかりいた。就職と同時に引っ越してきたこの部屋で、こんなにのんびりしているのは初めてだった。
 最初の数日間、籐子は眠り続けた。それからやおら起き上がって掃除、洗濯を力いっぱいしてのけた。窓も磨いたしカーテンも洗った。たまっていたビデオをまとめて鑑賞した。きんぴらごぼうとロールキャベツを作り、パンを焼いた。
 アパートの窓から外を眺めながら、食事をした。

 

 ■ 材料


キャベツ(丸ごと1個)
合い挽き肉
タマネギ

塩、胡椒
コンソメ

 ■ 作り方

  1. 包丁で、キャベツの芯に切込みを入れ、くり抜く。

  2. キャベツが丸ごと入る鍋に湯を沸かし、1のキャベツを入れて茹でる。すると、キャベツが簡単に1枚づつ剥がれていくので、順々に剥がしてバット等にあげておく。

  3. タネを作る。ボールに挽き肉、みじん切りにしたタマネギ、塩、胡椒、つなぎの卵、を合わせてよくこねる。これを等分して、俵型に丸めておく。

  4. キャベツでタネを包む。キャベツの芯のでっぱった部分を包丁で削いで包みやすい状態にする。キャベツを大きいのと小さいのに分けておき、先に小さい葉で包んで、次に大きい葉で包む。この時、削いでおいた芯を一緒に中に入れてしまう。

  5. 出来た4を鍋にぴっちりと詰め、浮いてこないようにする。余ったキャベツを隙間に詰める。

  6. ひたひたになるように水(か、お湯)を注ぎ、火を点ける。コンソメを入れて、弱火で煮込む。

  7. 肉に火が通り、キャベツが軟らかくなれば出来上がり。

 ■ ポイント

  • 好みで、出来上がりにトマトソースやホワイトソースをかけて食べるとか、煮込む時にトマト缶を一緒に入れてトマト煮込みにするとか。

  • 鍋にぴっちりと詰めれば、スパゲティやかんぴょう(これは違うか?)で、縛って崩れないようにする必要はありません。

  • 「きんぴらごぼうとロールキャベツとパン」って、1人暮らしで、普段は忙しくて、とても時間のかかる料理なんか出来ないって人が、暇になって手間をかけて料理をしたくなった時に作るものとして、凄く納得が行く。4月だしね。春キャベツの時期だし。きっと緑色がきれいです。

  • ロールキャベツは身近そうな料理なのに、母のレパートリーになかったがためにイマイチ得体の知れなかったモノです。私にとって。そういう好奇心から作ってみたんですが、こういう面倒なものって年に1回位しか作る気が起きないので(笑)、片手の指の数位しか、まだ作ったことないです。でも、今回は、割と手際よく作れるようになりましたね。

 

葉埼店