*

エクニセイカツ

liqueur&cocktail

アレット・ソーダ

・アマレット45ml
・ソーダ適宜

グラスに注ぎ、軽くステア。

*アマレット*

 ここしばらくは、アマレット・ソーダに凝っている。アマレットは杏から作ったやわらかいお酒で、杏仁豆腐に似た匂いがする。私はもともとこの風味に目がなくて、アイスクリームにかけて食べたら必ずどちらかを空にしてしまうのだけれど、これをソーダで割って、夜におもてでのむと実に実にこ惑的な味がすることを最近発見した。

―いくつもの週末―

ディサローノ・アマレット

ディサローノ アマレット 700ml 28度

杏の核が主原料のお酒。イタリア生まれ。アマレットリキュールの元祖。日本でも、比較的手に入りやすいです。てゆーか、他の会社のアマレットを見たことないんだが。
輸入 
サントリー

フローズン・ダイキリ

・ホワイトラム45ml
・ホワイトキュラソー1tsp.
・ライムジュース15ml
・シュガーシロップ1tsp.

材料と氷をミキサーにかける。
カクテルグラス注ぐ。
スプーンとストロー、ミントの葉を添える。

*フローズン・ダイキリ*

 夜遅くに一人でカウンターにすわっているなんて、と、涼子に言われたことがある。涼子によれば、それは物欲しげな行為にみえるのだそうだ。そう言われたとき――私たちは西銀座のカウンターバーにいた。夏で、何かの映画を見た帰りで、二人ともフローズン・ダイキリを飲んでいた――、私は笑った。そんなの考えすぎよ、ばかばかしい。
 いまなら私は笑わないと思う。

―落下する夕方―

ホワイトラム

さとうきびから作ったお酒で、樽熟成をせずに、ライトな味にしたもの。無色透明。いろんなメーカーがあります。

シシリアンキス

・アマレット15ml
・サザンカンフォート45ml

ミキシングラスで軽くステア。
ショットグラスに注ぐ。

*シシリアンキス*

 ママはシシリアンキスというカクテルをのんでいた。カクテルを作るのはパパの役目で、パパのつくるシシリアンキスは「倒れそうに甘くて病みつきになる味」だったそうだ。グラスの液体はとろりとした琥珀色で、「午後の戸外の飲み物として、あんなに幸福なものはない」らしい。氷が日ざしをうけてみずみずときらめくのだそうだ。

―神様のボート―

サザンカンフォート

サザン カンフォート 750ml 35度

糖蜜を蒸留した中性スピリッツをベースに、フルーツエキスとフレーバーを配合したニューオリンズ生まれのリキュール。
輸入 
サントリー
シシリアンキスは、サザンカンフォートではなく、ワインベースのレシピもあるそう。

ジン・トニック

・ドライジン45ml
・トニックウォーター適宜
・ライム1/4個

タンブラーに氷を入れ、ドライジンを注ぐ。
ライムを軽く絞って入れる。
トニックウォーターを注ぎ、軽くステア。

*ジン・トニック*

 死は、やすらかなものとしてここにある。いつでも。
 ジン・トニックをのみながら、私は毎晩それについて考える。
 いつか私たちが死んだら――。
 グラスの中のジン・トニックは、ひかえめな明かりの中で、夜の川のようにみえる。森の奥を流れる静謐な川。
 いつか私たちが死んだら――。

―神様のボート―

ドライジン

タンカレーNO.10 47.3度・750ml

ジンは穀物を主原料とした蒸留酒で、杜松の実(ジェニパーベリー)を使って作る。ドライジンはロンドンで作り始められたもので、コリアンダーやオレンジピールなどの香草や果皮を加え、辛口になっている。ジンもいろんな種類があるし、ドライジンだけでもいろんなメーカーのものがあります。

ミントジュレップ 

・バーボンウィスキー45ml
・ホワイトミント2tsp
・ミントの葉10枚 

コリンズグラスにミントの葉を入れる。
ホワイトミントを注ぐ。
スプーンでミントの葉をつぶす。
グラス一杯に氷を入れる。
ウィスキーを注ぐ。
グラスに霜がつくまでステア。
ミントの葉を飾り、ストローを添える。

*ミントジュレップ*

 笑子はミントジュレップを作ってそれぞれの前におき、それからバーボンの壜をテーブルのまんなかにどんっとおいて、
「おかわりは御自由にどんどんどうぞ」
と言った。
 まったく奇妙な夜だった。樫部さんの普段の鮭量は知らないが、僕も柿井もほとんど飲まない。紺にしたってそう飲む方ではないのだがではないのだが、僕たちはその夜、そろってミントジュレップをがぶ飲みした。かすかに甘く、すっきりと強いこの酒は、食欲も刺激する。実際、僕たちはよく飲み、よく食べて、よく喋った。

―きらきらひかる―

ホワイトミント

ミントリキュールの中で、無色透明のものをホワイトミントと言います。

 
  *女王様のお酒*

 女王様のお酒の話をしよう。
 梅酒に似た外国のお酒で、美しいピンク色をしている。パチャランという名前で、甘くてやわらかな味がする。
 順子さんの寝室にそれはいつも置いてあり、泊まりにいくとナイトキャップに二人で一杯ずつ飲んだ。
 はじめてパチャランを飲んだとき、ふわふわと心もとない味のする、でもびっくりするくらいおいしいお酒だと思った。それ以来、私はそれを「女王様のお酒」と呼んでいる。そんな感じのお酒だったのだ。

―なつのひかり―

パチャラン

パチャラン ソコ 1000ml 25度

アニス酒に、エンドリナというナバラ産の野生のこけももを浸漬して作るスペインのリキュール。

グランマルニエトニック

・グランマルニエコルドンルージュ45ml
・トニックウォーター適宜

氷を入れたタンブラーに注ぎ、ステア。
レモン、もしくはライムを飾る。

*オレンジの匂いの炭酸酒*

「睦月のももらっていい」
 どうぞ、と言うと僕のグラスをとり、にっこりしてから一口啜る。
「キュラソーとトニックウォーターと、それから睦月の味がする」

きらきらひかる

グランマルニエコルドンルージュ

コニャックベースのオレンジリキュール
輸入 サントリー

オレンジキュラソーとトニックウォーターでメジャーなカクテルはグランマルニエコルドンルージュだったんでこっちにしてみましたが、笑子、コアントローが好きなんで、そっちかも知れません。

  *アルコール分二%未満*
*子供用シャンパン*

 僕は、笑子が風呂に入っている間に朝食の仕度をした。はじめ、笑子の好きなホットケーキにしようかと思ったのだけれど、余計なことをして「患者あつかい」といわれるといけないので、チーズトーストとサラダにした。アルコール分二パーセント未満、という子供用のシャンパンを冷凍庫に入れていそいで冷やす。外国のホテルにはよくシャンパンつきの朝食メニューがあり、いつかそれをまねしてだしたら笑子にとても講評で、以来ときどき僕たちは朝食にシャンパンを飲む。

―きらきらひかる―

アルコール分二%未満子供用シャンパン

1957年(昭和32年)に施工された食品衛生法における清涼飲料水の定義は「酒精分一容量パーセント未満を含有する飲料」なので、実際に売っているお子様用シャンパンはアルコール分一%未満です。

ピムズ・ナンバーワン

・ピムズナンバーワン45ml
・ジンジャーエール適宜
・きゅうりのスティック
・レモンスライス

タンブラーに氷を入れる。
ピムズナンバーワンを注ぐ。
ジンジャーエールを注ぎ、軽くステア。
きゅうりとレモンを添える。

*ピムズとジンジャーエール*

 うちに帰ると、何だかぐったりくたびれていた。窓をあけて風を入れ、ピムズをジンジャーエールで割って飲む。

きらきらひかる

ピムズ

ロンドン生まれ。イギリスでは夏によく飲むカクテルらしい。

ブラックルシアン

・ウォッカ45ml
・カルーア15ml

ウォッカとカルーアをビルド。

*ウォッカとカルーア*

 私はグラスに氷を入れ、ウォッカをどぼどぼっとついで、カルーアをまぜた。この、とろっと黒い液体は、まるで毒薬みたいで今の気分にぴったりだ。

―きらきらひかる―

カルーア

カルーア 700ml 26度

カルーアはコーヒーリキュールの中でも特に有名ですよね。アイスクリームにかけてもおいしい。

シルバーストリーク

・ドライジン30ml
・キュンメル30ml

ジンとキュンメルをシェイク。

*ジンとキュンメル*

 飲む?という声がして、目の前にグラスがぬっとつきだされた。いつのまにか長電話はおわっている。
「なに、これ」
「ジンとキュンメル」
 僕はその日本酒のように透明なカクテルを申し訳程度になめてから、笑子に返す。笑子はそれをうけとると、ゆっくり、おいしそうに一口飲んで、にっこり笑った。

きらきらひかる

キュンメル

グヨ クリスタル キュンメル 700ml 45度

キュンメルはドイツ語でキャラウェイ(ひめういきょう)のこと。キュンメル・リキュールはキャラウェイを主にアニスやクミン、レモンピールなどで香り付けをした無色透明の甘い薬草系リキュール。

ピーチフィズ

・ピーチリキュール40ml
・レモンジュース15ml
・グレナデンシロップ1tsp.
・ソーダ適宜

ソーダ以外を氷と共にシェイク。
氷を入れたタンブラーに注ぐ。
ソーダで満たしステア。

*ピーチフィズ*

 睦月はオイルサーディンの缶をあけながら笑って、慣れてるから、と言う。瑞穂はさんざん文句を言って、バタークラッカーにオイルサーディンをのせてばりばり食べ、ピーチフィズを三缶飲んで帰って行った。ドアを閉める瞬間まで、怒ったりばかばかしがったりしながら――。

―きらきらひかる―

出て来るのは缶入りのピーチフィズですが、作ってみました。

10℃前後に冷やしてストレート
ロック
カクテル
等がおいしい飲み方です。
かなり苦味があるので、甘いジュースと混ぜないと私は飲めませんでした…。

*ティオペペ*

 食後に、銘々好きなのみもの(父と私はコーヒー、母はブランデー、そよちゃんと律は紅茶、しま子ちゃんはティオペペ)をのみながらひとことずつお祝いの言葉を述べ、ささやかな贈り物を渡す。

―流しのしたの骨―

ティオペペ

TIO PEPE
シェリー(酒精強化ワイン)のトップブランド。熟成に6年もかける、辛口白ワイン。
製造 ゴンザレス・ビアス社(スペイン)
輸入 
メルシャン

  *グラッパ*

 私たちは、彫像を傍らに置いて二人でたっぷりのお昼ごはんを食べ、食後に順子さんはグラッパを二杯、私はチョコレートを一杯飲んで、それからソファーでアルバムを見た。

―なつのひかり―

グラッパ

ガイア・カステッロ・ディ・バルバレスコ・ダルマジ・グラッパ・ディ・カベルネソーヴィニヨン

ワイン醸造の際に生ずる、ぶどうの果皮、へた、種といった搾りかすを発酵させ、蒸留したイタリアのお酒。
アルコール度数は40度〜60度。
種類や値段が様々で、どれがお薦め、とかは私も分からないのです…。

コアントローは、私が初めて、自分で飲むために自分で買ったリキュールです。未成年だった(笑)。苦かった。小さなびんが中々減らなかった。ナツカシイ。

*コアントロー*

「ショーコちゃん。ほら、君の好きなフリージアとシュークリームだよ」
 モロゾフのミニシューだ、と夢の中で私は思った。
「何味?」
 昔の恋人はにっこり笑う。
「もちろん、きみの好きなコアントロー味さ」
 コアントロー味!私はすっかりうれしくなった。

―きらきらひかる―

コアントロー

コアントロー

ホワイトキュラソー(オレンジの果皮のエキスが入ったリキュールで無色のもの)の女王らしい。
製造 コアントロー社(フランス)

  *ウォッカ*

 おでんはたしかにおいしかった。
 とろりと冷えたウォッカは、すばらしくそれに合った。私は、気持ちとは別に単純に身体があたたかくやわらかくなるのを感じた。

―号泣する準備はできていた 「手」―

ウォッカ

スミノフ・レッド40°

穀物を主原料とし、アルコール分85〜96度の高濃度スピリッツにした上で水で割り、活性炭で濾過したお酒。原料の違いや、スパイスが入ってリキュールタイプになったものなど、色々な種類がある。

*広尾店*

*黒猫軒MENU*