笑子の手料理

 

きらきらひかる」2 青鬼
笑子の唯一の手料理
「土曜日に、豆まきに来ないってさそったら、御主人と佑太くんと、みんなで来るって」
「豆?」
 節分でしょ、今度の土曜日、と笑子は言った。笑子は、そういうイベントをとても大事にしている。何しろ、僕が唯一口にした彼女の手料理が、七草粥なのだ。慣れない手つきで草をきざみながら、昔からいわれてることって何となくロマンチックでしょう、と彼女は言った。

 

 ■ 材料




七草

 ■ 作り方

  1. 米を研ぎ、水に浸しておく。

  2. 土鍋などの厚手の鍋で、米を、米の3〜5倍程度の水で炊く。

  3. 沸騰したら弱火にし、じっくり30分程炊く。

  4. この時、かき混ぜると粘り気が出ます。好みですが、さらさらに仕上げるためには、かき混ぜないこと。

  5. ふきこぼれそうになったら、蓋を開けて調節する。

  6. 七草は、さっと茹でて刻んでおく。

  7. 炊き上がったら、塩で味をつける。

  8. 七草を加えて、しばらく蒸らして出来上がり。

 ■ ポイント

  • 要するに七草粥です。

  • 私の母もこういうことに関してはマメな人間なので、7日の朝食はお粥でしたが、七草揃えるのが大変、という理由から、ありあわせの菜もののお粥でした(笑)。

  • すずなとすずしろはまあ、あるんだけど(大根と蕪の葉っぱだからね)、後は適当に三つ葉とか、ほうれん草とか、大体、三草粥でした(笑)

  • 最近は、七草パックが売ってますけど(私も、これ買いました)、高いから、馬鹿らしくて買ってらんないぜー、という方は、気分だけ七草で(笑)。はっきり言って私は、七草の味が分かんないですから(笑)

広尾店