白ワインと茄子

 

薔薇の木枇杷の木檸檬の木」第18章 孤独
茶谷麻里江の「深夜のおたのしみ」
 白ワインと茄子のくみあわせは、赤ワインと焼売のくみあわせに勝るとも劣らない。茶谷麻里江は夜食をたのしみながら、数種類の金融商品を比較検討していた。茄子は食べやすく切ってたれをくぐらせ、オーヴントースターで焼いたものに、やはりオーヴントースターでばりばりになるまで焼いて刻んだ油あげを和えてある。雑誌で見た料理に、自分なりのアレンジを加えた。ポイントは胡麻油としょうがだ、と、麻里江は満足げに考える。両足のうらには、疲れとむくみを取る湿布役が貼られている。気に入りの厚手のワイングラス、かなりいい音質のプレイヤーから流れてくるレッド・ツェッペリン。

 

 ■ 材料


茄子
油あげ
しょうが
胡麻油

醤油
砂糖
みりん

 ■ 作り方

  1. 油あげは湯通しし、水気をきって、オーヴントースターでばりばりになるまで焼き、刻んでおく。

  2. たれをつくる。ボールに、すりおろしたしょうが、酒、醤油、砂糖、胡麻油、みりんを混ぜる。

  3. 茄子を食べやすい大きさに切り、2のたれに浸す。

  4. オーヴントースターで3を焼く。

  5. 1の油あげと和えて、皿に盛る。

 ■ ポイント

  • たれは、しょうが焼きのたれの感じで、甘めの方がいいと思います。

  • 「白ワインと茄子」は、茄子を白ワインを使ってどーにかしたものではなくて、茄子の料理で白ワインを飲むと「ものすごくあう」らしい、ということです。私も真似してみましたが、そんなでもなかった…。辛口がいけなかったのかな。それとも味付けが?(←そんなレシピを載せるな)

  • 上の文章で「レッド・ツェッペリン」を変換したら「心の兄貴/飛行船」が最初に出てきた。そうきたか。

広尾店