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99までのエンジンの潤滑系の特徴は、オイルの送り量が多すぎて
油圧調整用のリリーフバルブから殆ど捨てられている状態です。
オイルの送油量が多い為、あっと言う間にオイルクーラーを
通りすぎて、オイルクーラーで熱交換する暇をあたえません。
また、オイルクーラーに圧力を掛けているリードバルブが
開いているようで、オイルクーラーに十分にオイルが回らない
ようです。
Y2Kモデルからは、オイルポンプの直ぐ後にリリーフバルブが
付いています。
供給量に必要なオイルだけがオイルクーラーの中を通って各部に
供給されて行きます。
直列に複層されたオイルクーラーが効果が無かったことから、
オイルクーラーの内部抵抗に簡単に負けてリードバルブが開き
実際にはオイルクーラーにオイルが十分に流れないことが解ります。
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イメージが湧かない方はここを見ていただくと
http://www.ne.jp/asahi/ducati/toolbox/desumo/desumo28.html
いままで400の発熱量では現在装着している9インチ7段で不足が
無かったのですが、好調な薄いキャブセッテングでは燃焼温度が
上がっているのか気化冷却が減少したのか発熱が大きく、
もう少し冷えないかと期待しているのですが。
見慣れない部分ですが、オイルフィルターの装置部分です。
オイルフィルターは中央の穴あきボルトにねじ込まれ、リング状の
平面部分にシールが密着します。
12時の位置の穴からオイルクーラーを通ってきたオイルが
フィルターに入り中央のボルトを抜けてエンジン内に供給
されてます。
この穴あきボルトは六角部が薄いので、ボックスを削って
使っています。
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ボルトに挟まれ固定されている板です。
これがリードバルブでオイルボンプに通じるラインをふさいでいます。
この板が穴を押さえていないと抵抗の大きいオイルクーラーの
方にはにはオイルが流れません。
板バネ状になっているのは、オイルクーラーに異常が起きたと時には
油圧により板バネを押し開いてオイルラインを確保する為です。
立ち上がっている部分が一部変形しているのは、ボックスが入る
スペースが無く無理やりボックスを押さえ込む必要があったからです。
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リードバルブはオイルが垂れている2時の穴をふさいでいます。
ここからフィルターにオイルが漏れなければ100%オイルクーラーを
通過することになります。
この穴にタップを立ててボルトで塞いでしまおうか?
それは あまりにも危険すぎる
ボルトに貫通穴でも開ければ良いんじゃないかなんて考えていました。
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結局 今回は、板に押さえつける方向でテンションを付けて装着。
テンションがきつくなる様に穴を板の根元側の方で固定しました。
さて 効果は????
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