クランクケース オイルライン
上の図は 私の94 400SS(オイルクーラー装着)のクランクケース内のオイルラインを
図式化したものです

オイルパンに溜まったオイルは ストレーナーを抜けてオイルポンプに引き込まれます

オイルポンプから押し出されたオイルは 分岐点Aで一方は直接オイルフィルターへ 
もう一方はケースから出てオイルクラーヘ オイルクーラーを通過してクランクケースに戻り
フィルターに入ります(オリジルではオイルクーラー出口にめくら蓋 戻りにオイルセンサー
が装着されていると思います 忘れた)

このままだと オイルクーラーの方が抵抗が大きいのでオイルクーラーにオイルが流れません
そこで リードバルブ(板)を挟みラインを塞いで オイルクーラーのラインに油圧が掛かる
様にしています 万が一オイルクーラーが詰まったときにリードバルブが開いて 油圧を確保
する仕組みです

400には標準でオイルクーラーは装備されていませんから リードバルブの装備もありません
クランクケースのライン取り出し口に 単純にオイルクーラーを装着しても
オイルクーラーにはオイルは流れません 社外製のオイルクーラーキットなどを
装着されている方は オイルフィルターを外し リードバルブが有ることを確認してください
リードバルブは部品として購入が可能です

オイルフィルターを通過したのち 分岐点Bで一方はヘッドに上がってゆきます
もう一方にはリリーフバルブがあます 実際はピストンがスプリングで押されていて
油圧が上昇するにしたがって スブリングが押し戻され一定圧を超えたときに
ポートが開き オイルはオイルパンに捨てられます ここで全体の最高油圧をコントロール
しています 
この先のサイドカバーに入り油圧センサーを経て クランクシャフト右に導かれ
シャフトの内部を通ってコンロッドビッグエンドの潤滑が行なわれます

400エンジンは5-6000回転で6.0kg/cmを保持します 
リリーフバルブのスプリングを強めれば 簡単に油圧は上げられそうです 

クランクシャフトとカムシャフトに送られる油圧のバランスは
シリンダーとヘッドの間に挟まれた カーラーの内径によってコントロール
されているようです

理解はしていませんが 900エンジンの方がカーラー内径が細く 400の方が太い物が使われています

この図は93-97 400エンジンの物で 
          900 2000年以降400とは構造が異なります
強制ピストン冷却
某チューナーに
「400が熱に厳しいのなら油冷エンジンに採用されている ピストン裏へのオイル噴射とかしたら
効果が有るのでは?」
「851には冷却用のピストンの裏にオイルを噴射するノズルがある ガヒャヒャヒャヒャ・・」

話は聞いていたが 851のクランクケースの内側なんて 見る機会なんか無いので忘れていたのだが


ノズルなんかでは無く 単なる穴でした
ヘッドに上がるオイルラインの途中に 1.5mm程の穴を
開けてあるだけ

残念ながら750パンタのケースには有りません

さて ここからどの位のオイルが噴射するのでしょうか?
簡単には見れません

900エンジンのヘッドとシリンダー間のカーラーの内径の
違いはここにあるのか?

絶対に俺の400も 穴開けちゃう

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