パンタローネ様のクランクケース分解 2
オイルポンプ

構造はここです
前ページのプライマリードライブギアから直接駆動されま
す。

900のギアは肉抜きと切削されていて高級です。
スモールクランクケースに流用したいのですが、大きさが
違います。900 82.4mm 400 89.2mm  残念

ギア比の違いから推測すると、900エンジンの方が
低いエンジン回転数から油圧を上げていると考えられます

ヘッドとシリンダーのジョイントカーラーの内径が、
900エンジンの方が細い理由がここにあるのでしょうか?
右サイドカバー

大きなオイルシールでクラッチバスケットギアを挟み
オイル漏れを防いでいます。

クランクケースの中を通ってきたオイルが一度カバーを
経由して、クランクエンドにオイルが供給されます。

クランクエンド支持部には、ディンプル処理されたメタル
とオイルシールがあります。

1140g
クラッチハウジング

プライマリードライブギア回転を伝達された
インプットミッションシャフト上で空転している
ドリブンギアにに固定されます。

8mmx20mm 10.9のボルト8本 30-34Nmで固定されています
ロックタイト510 中強度が指定されていますが、
しぶといです。 最後の山まで緩めるのに力が要ります。

4Fで何でしょうか?
走行距離1万数千Kmでこれです。

クラッチはプッシュロッド式ですと手前側から緩むので
奥側の動きの幅が無いのが良く分かります。

この外径で1170gあります。 肉抜き候補NO1です。
クラッチドラム

空転しているクラッチハウジングの回転を、プレートの
多板化で面積を増やしたクラッチ板を経由してクラッチ
センターが回転してインプットミッションシャフトが
回ります。

本体NO10の中心にシャフトと噛み合うスプライン
OリングNO32 ロックピンNO34 フランジNO33
ギザ付きワッシャーNO38 ロックナットNO35によって
SS SL 180-190Nm Monster137-147Nmで閉められます。
900エンジンには国産並みのダンパー機構が仕組まれて
います。

ドラムの飛び出しを防ぐ為にプレートNO9がフランジNO33
によって押さえられています。

1400Kg
ドラムは鉄製ですが、ガタガタです。
乾式クラッチは贅沢な装備です。
クラッチリリースロッド

高速で回転するインプットミッションシャフトの中を貫き
左クランクケースカバーに装着されたクラッチピストンに
よって、クラッチプレートを押し戻す動きをしています。
ここはドライですし、熱も相当です。

一部に腐食が見られます。Oリングの左側なので、
クラッチオイルの漏れが有ったのでしょうか?

定期的なメンテナンスが必要なようです。

もどる  << 注意 >>  此処に書かれている事は保証をするものでは有りませんので、 作業をする場合は個人の責任で行って下さい。  また、安全には十分に気を付けて下さいね。