ヘッドオーバーホール 3500kmでどうしたの?
まず キャブレターのアダプターにインシュレーターを
装着した状態で ひっくり返していますエンジン側から
見ているわけです

こんな段差ができていたんです
当然ですね 38ΦのCVキャブが付いていたところに
33のFCRを付けたのですから 単純に2,5mmの段差です

インシュレーターの内径もマニホールドの内径も
FCR33にとっては太すぎる訳です
元々が900と同じキャブ口径てのもひどい仕打ちです

今回のヘッド分解では 特に雑に作られている
400エンジンのボート系を見直すことにします

インシュレーターを付けたインマニの入り口
当然ピッタリです
マニホールド内部はサンブラでバリと型後を
処理した物です
吸気系の内径の変化を測定すると
FCRアダブター内径 32mm
インシュレーター内径 37mm
インマニホールド 入り口内径 37mm
インマニホールド 出口内径 27mm
出口に段差があり 30mmから急に27mmに絞られている

FCRアダブター32mmからインマニ入り口37mmの段差と
インマニ出口の30mm 27mmの段差を無くすことを
考えて行きます

ヘッド吸気ポートの入り口の27mmが 大きいか小さいか
は別にして 32mm-27mmのインテーグマニホールドを
作ってしまえば解決する問題なのですが 
過重 振動を考えると薄物では耐えられそうに無いので
断念し小手先の加工に着手します

アダプターとインマニの2.5mmの段差はテーパー上の
スペーサーを作ってなだらかに繋ける 赤い部分

インマニの出口は段差を削って広がったぶん
ポートの入り口も削って合わせることで行きます
製作したアダプターです
テーパーを付けて内径を広げています
フランジがアダプターとインシュレーターの間に挟まり
落ち込まないようにしました
インマニにインシュレーターを装着してアダプターを
差し込んだ状態です

段差は無くなりましたが 
急激に曲がるインマニを見ていると 
A7056 40mmΦから削りだした製作時間なんかぶっ飛んで
効果は気持ちの問題と思えてきます
燃焼室から見た吸気側のポートです

ザクザクです 

悲しくなります
キャブ側から覗いた吸気ポート

あの 凸べそを少し削ってみましょう
全部 吹っ飛ばすことも考えましたが 余りにも
ガイドが短くなり ヘッドとの接地面積が少なくなるので
ガイドが抜けてきそう ビビッテ断念しました

ここにバルブステムが位置するのですから
またまた 効果は気持ちの問題です
ザクサク内壁も削ってみました
クレーターは深いです やり過ぎないところで止めました
ガイドを傷つけたらお終いです 緊張の作業です

排気ポートはポートの繋ぎ目を滑らかに削り
エキパイの内径に合わせて思い切って削り 
テロテロ仕上げにしました

ステムに入っているのは切子が入るのを嫌った物です
タバコのフィルターがピッタリのサイズでした
今回はベアリング交換は当然行っていません。 交換部品はOリング5ケとインマニのガスケットだけの
交換となりました。 バルブの擦り合わせは念入りに行いました、バルブコンパウンドは荒・細目
セットの物ですが、細目しか使わずに丁寧に行いました。 荒目を使えば作業は早いのですが、思わない
深い傷を付けるとあとが大変になるので細目で淡々と行い、磨き剤で当り面に光沢がでるまで仕上げました
前回の閉めシム調整は0.02mmほどきつく調整しましたが、今回はマイナスがわには絶対に振れないように
0から+0.02mmの範囲内で行いました。   
シム調整の終わったばかりのデスモは気持ち良いです
セル一秒でエンジンが始動し ユルユルと700回転/秒でアイドリングします

少し走らせ油温が上がってくると 軽い感じがするのは閉めをゆるくしたからか? 気のせいか?
バワーが上がっているかは定かではないので フライホイールを軽くするようなギミックかも?
    

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