バルブのウェスト化は可能か?
エンジンに気持ち良く混合気を吸ってもらうために
バルブ面積 カムプロフィール ポート形状など
いろいろ 工夫が必要なのだが・・・・

ビッグバルブと一言で呼ぶが 簡単ではない
400には旧600のバルブを流用した物も多いが
傘の直径が大きくなれば 従来のバルブが納まる位置
からではオーバーラップ時に ぶつかり合ってしまう為
バルブのシート面を深く沈めなくてはならない 
そして 燃焼室容量が大きくなり 圧縮比が落ちる
圧縮比を戻す為に 可能であれば方法は違うが 面研
足りなければ ピストンの新造となってしまう

ポート形状も 所詮バルブの径が決まっているので
極端に太くしても無駄だ
そこで
一般的に行なわれている ウェストバルブ(首の部分を細め
混合気の流入抵抗を減らす)の可能性を考えてみた

バルブステム径 8mm これはシムの関係でベベル時代から
変わっていない
ベベルやF13型の大きなバルブと同じならば 400の小さな
バルブにはオーバークオリティーなのではないか?
水冷4VやDS1000は 大きなバルブなのに6mmになっている

400の小さなバルブでは 細くしても行けそうな気がしている
バルブの素材はSUH3 SUH31 インコンネルなどの耐熱合金で
作られています
この耐熱合金が 玩具旋盤で加工が可能なのかが一番の
問題です

実際にウェスト化は 吸気バルブしか加工する気は
有りませんが 
今回は加工実験なので 高級素材を使わなければならない
排気バルブを削ってみました

ゆっくりですが 思い切って切削
傘の部分を切削すれば もっと軽量化ができますが
ポートの曲がりが大きいので 平らにはしません

傘Rの帳尻を合わせるのは 大変でした
たった二個だから がんばれます
上の写真と左右逆になりましたが こんな感じです


ステム径
オリジナル 7.70mm
加工後   5.25mm
断面積   68.1%
重量
オリジナル 54.8g
加工後    51.8g
重量比     94.5%

断面積比を見ると 効果が有りそうな感じ
カットモデルに装着した 状態です
バルブリフトは10mm近く有るので 切削高さは思い切りました 
ですからバルブガイドに入ってしまいます
ガイドの出っ張りを削って もう少し切削部分を増やしましょうか

混合気が押し込まれるのではなく 吸い込まれる様子がイメージできたでしょうか?

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