デスモドロミックヘッドのオーバーホール 内燃加工完成 ベアリング打ち込み


ヘッドが出来上がってきた
穴明きだ CプラグのHサイズだ 小さい 
本当にもう戻れない
切削や擦り合わせで少し曇ったが また磨こう

外側から見たプラグホール
上手くプーリーやベルトからプラグキャップとハイテンション
コートが逃げられるだろうか?
L字キャップで逃げられなかったら ベルトカバーに穴を開けて
ロングキャップで逃げるか?

現物合わせの繰り返しになるかも
とりあえず1プラグで動かすことを考えることにする

加工代金明細
納品書に書いてあるとうりに転記した
詳細記述は気になる所があるが 合計金額は事前調べ通りだ
バルブガイド製作

\20000

バルブガイド入れ替え

\6000

シートカット

\8400

バルブ研磨

¥2800

ヘッド洗浄バルブ擦り合わせ

¥6000

ツインプラグ加工

¥24000

クレーターのできたEXバルブ
綺麗に研磨されていた 当たり面も傘の淵に寄っている
バルブステムの頭も綺麗に仕上げられていた
バルブシートカット
ガイドを中心にバルブフェイス角度で削り
鋭角に内側を削ることで当たり面を出しているように見える
黒い部分は刃物が当たっていない所
もともとシートリングが中心についていない証拠だ

新造したリン青銅のバルブガイド
綺麗

ご苦労様 リン青銅と鋳鉄のカイドたち

ベアリングの打ち込み
洗浄しソケットとエクステンションを使い叩き込む
内側のベアリングは行き止まるまで打ち込む
外側はカーラー(SSは一方がウォームギア)挟み
打ち込む が問題発生・・・・

話はベアリング購入時に戻る
SKF製のC3を指定したとき C3とは等級の低いクリアランス
の大きい規格商品だと知りました
DUCAのエンジンはヘッドの切削精度 カムなどの部品加工精度
熱変形をガタガタのベアリングによって支持することで
帳尻を合わせていると推測しましたが
すぐに この好い加減な構造につまずくことになるとは

外ベアリングを入れ終わり 指でベアリングを回すと
回りません 外ベアリングを押しすぎてしまったのです
外ベアリングの位置決めは インナーのカーラーによって
決められます 何処にでも位置するわけです
カーラーに緩めに当てて カムシャフトを挿入しスペーサー
プーリーを組 軽快に回るのを確認して ロックナットを
規定トルクで閉めると 回転が重たくなってしまいます
プーリーロックナットの締め付けは カーラー・ベアリング・
プーリーを友に カムシャフトに締め付けます

ベアリングを打ち込み過ぎてAがきつくなれば ベアリングどうし
反発する方向に力が掛かり 回転がしぶくなります

Aに余裕を持たせると Bが狭くなり 外ベアリングを押して
回転がしぶくなる

全て好い加減が必要です ベアリング間のカーラーのきつさは
指をベアリングに入れカーラーがやっと動く感じが良いようです

すなわち プーリーロックナットを閉めこむのにも
インパクトレンチなどは使ってはいけないのです
指定トルク以上で締め付ければ きつくなるのですから

エンジンが掛かれば 気が付かない話しです

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