デスモドロミックヘッドのオーバーホール2 ヘッドの測定と分解 Vバンク(リアバンク)
現状でのシムクリアランスを計る

カムシャフトを回しながら 一番隙間が大きいところを計ります
締め側のクリアランスは カムとロッカーアームの隙間を
測りました

写真では見えるようにカムホルダーを外してありますが
計測時は締めて計ります
           開け     締め
IN        0.13          0.07  
EX        0.16          0.03が入らず
基準
IN   0.08-0.10       0.00-0.02
EX      0.10-0.12       0.00-0.02
新車時の数値が解らないので 基準値て組み立ててあったと
仮定して(でもイタリアだからね おばちゃん気まぐれだし)
評価すると

IN側
締めクリアランスが大きくなっていている
バルブシートが沈みバルブが上がってきたために 
クリアランスがずれた状態
バルブが上がって開け側が広がっているのは理解できない
EX側
一番過酷な条件にさらされる VバンクEXバルブ
締め側は0.03が入らないが 開け側は何故か広がっている?
INバルブ
奇麗ですが バルブ傘の一定方向だけにカーボンが
ついているのはなぜでしょう
バルブは回転していると思っているのですが 
バルブステムにもキズはありません
不思議

燃焼室
爪で擦るとカーボンがボロボロ落ちた アルミが見える部分
乾燥していてオイルの進入は無かったようだ

INポート
バルブと同じように一部にカーボン付着しているが奇麗

EXポート
カーボンでボロボロパサパサ 真っ黒 
バルブシート当たり面にも蓄積している
除去するのに苦労しそうだ


EXバルブ
それなりにカーボン蓄積 硬い カッターの刃の背中で
バルブシートとの当たり面のカーボンを取り除いてゆくと
面を削っても除去できない ツブツブが!!!!
あ 食われてる・・・・
猫様クレーターだ バルブ駄目か?
深さは今まで死んでいったバルブたちより浅そう(希望)
バルブシートカットで救えるか?(願望)
    
カムシャフト 異常無し
猫様クレーターはなぜできる

排気バルブとバルブシートに初期当たりつき 
初期状態よりバルブが沈み 締めクリアランスに隙間ができる 
その隙間にカーボンを挟み込むが デズモの機構上 クリアランスまでしか
バルブを閉める力が掛からない カーボンが積層され 締めクリアランスは
見かけ上 狂っているようには見えない カーボンに邪魔されて密着できない
排気バルブは 熱を逃がすことができずに オバーヒートする 
硬いカーボンを噛み砕くことによりクレーター状に陥没する
かな?



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