冬の星座物語

オリオン座
昔々、巨人の狩人オリオンがいました。
狩人オリオンは自分は天下一と強いことを自慢したため、神の怒りに触れ、大地の神ガイアは一匹のさそりを遣わし、
オリオンを刺し殺したといわれます。
その後、彼の死を悲しんだ女神の計らいで天に昇って星となりました。
星座になってもオリオンはさそりを恐れ、さそり座が東に昇ってくると、逃げるように西の空に沈んでいくといわれています。

実際に、オリオン座とさそり座は天球上で180度離れているので、同時にこの二つの星座を見る事はできません。


大犬座
ある日テーベの国にキツネが現れ、猟師たちはこのキツネを捕まえようとしましたが、足が速くどうしても捕まえることはできませんでした。
そこで猟師たちはケファロスに頼んで足の速い犬レラプスを借りました。レラプスは目にもとまらない速さでキツネを追いかけますが、なか
なか追いつくことはできません。これを見ていた大神ゼウスは2匹の足の速さに感動してどちらも敗者にしたくないと思い、2匹を石にしてし
まいました。
おおいぬ座はこのレラプスを表しています。


子犬座
狩りの名人アクタイオンは50匹の猟犬を連れて鹿狩りに出たおり、女神アルテミスの水浴びを見てしまいました。
怒った女神はアクタイオンを鹿の姿に変えたところ、50匹の犬は獲物と思い主人をかみ殺してしまいました。
子犬座はそのうちの一匹の犬と言われています。


おうし座
大神ゼウスはフェニキア国の王女エウロパに一目ぼれし、ゼウスは真っ白な牛の姿に化けてエウロパに近寄りました。おとなしそうな牛
だったので、エウロパは安心してその背中に乗ってしまいました。そのとたん牛は猛スピードで走り出し、海を渡ってクレタ島まで来て
しまったのです。ゼウスは本当の姿を現し、エウロパと結婚しました。
おうし座は牛に化けたゼウスの姿です。