ホラー

 スリーピー・ホロウ

18世紀後半、もうすぐ19世紀という年、スリーピー・ホロウと言う村で起こった魔女と亡霊のお話。
首なし騎士に襲われて殺された人々の事件を新人捜査官イカボットが、誰が黒幕かを推理する。豪華な衣装、不気味な西の森にある死人の木、魔女の呪い・・・。中世の雰囲気を満喫できます。
夢に馬に乗った素敵な騎士が現れるかも・・・。


 アザーズ/104分

イギリスのある霧深い孤島の古い屋敷。
主は戦争が終わってもどらず、今は母と二人の子どもが父の帰りを待ちながら住んでいる。

子ども達は光アレルギーがあり、日光にあたると皮膚がただれてしまうため、この屋敷の子ども達のいる部屋の窓は昼間でも厚いカーテンで覆われている。
そして、部屋を移動するときには、絶対光があたらないように、移動する部屋のカーテンを閉め、ドアの鍵をかけてから、次の部屋の鍵を開けるという徹底振り。
子ども達は鍵のかかった部屋で一日を過ごしている。
電気は戦争中に止められてから、ランプの光で過ごす生活に慣れたため、今でもランプのみでの生活。

ある日この屋敷に二人のメイドと一人の庭師が着てから、不思議な現象が起こり始める。
薄暗い古い屋敷。子ども達だけ、住人以外の声が聞こえたり、閉めたはずのカーテンが開いていたり、誰もいないはずの二階から人の足音が聞こえたり、突然、屋敷中の窓のカーテンが消えてしまったり。
住人以外に誰かがいる・・・という雰囲気がただよう。誰が・・・どこに・・・?

そんな中、突然帰ってきた主人も「あの日何があったのか?」という言葉を残し、すぐに戦場に戻ると言い残して出て行ってしまう。

もしかして、主人は戦争で亡くなっているのでは?もしかして、突然あらわれた使用人達はこの世の人ではないのでは?子ども達だけがきこえるビクターという男の子の正体は?

死者と生者の共存がテーマ。
お決まりの幽霊の話と思い最後までみていると「そう、だったのか!」という大どんでん返しが待ち受けている。

死者の気持ち、生者の気持ち、それぞれの立場での思いが伝わり、妙に感動してしまいました。
見終わった後、もう一度、見直すとさらにこの作品の奥深さに触れることができると思います。


 レッド・ドラゴン/125分


「羊たちの沈黙」「ハンニバル」と続いたトマス・ハリス原作の“ハンニバル・レクター3部作”の1作目にあたるサイコ・スリラー。
かつて死闘を演じた元FBI捜査官とレクター博士の、連続殺人事件解明に向けての攻防を緊張感たっぷりに描く。
 
 監督は「ラッシュアワー」のブレット・ラトナー。1作2作で主役だったレクター博士(アンソニー・ホプキンス)は今回は準主役。犯罪を犯すのはハリーポッター炎のゴブレッドでもお馴染みのレイフ・ファインズ扮するミスター・D。対する元FBI捜査官には「ファイト・クラブ」のエドワード・ノートン。

 FBI捜査官ウィル・グレアムは、連続殺人の捜査のため、精神科医のハンニバル・レクター博士に助言を受けていた。だが、偶然目にしたものからレクターが犯人であると判明、苦闘の末に逮捕する。しかし、これが影響して精神的疲労が募り、現役を引退。今は家族とフロリダで静かに暮らしていた。そんな彼のもとをある日、元上司のジャック・クロフォードが訪れる。彼はウィルに、最近起きた二家族惨殺事件の捜査協力を願い出た。一度は断るウィルだったが、殺された家族の状況を知るうち捜査に加わるようになる。それでもなかなか犯人像を割り出せないウィルは、やむなく拘禁中のレクターのもとへ意見を聞きに出向くのだが…。

 冒頭、へたくそなフルート奏者に顔をしかめるレクター博士。
その後、レクター博士の自宅で開かれた豪華なディナー。お客がフルート奏者が行方不明になったことを話題にしながら美味しそうに食べていたのが、その奏者の胸腺。(牛で言うところの「リードボー」)

胸腺は胸の真ん中にあり、香がタイムに似ている事から「Thymus」と名づけられたそうです。免疫担当細胞であるT細胞がここで作られているため、食べると免疫力がUPするとか。興味ある方は、是非、ご賞味してみてくださいませ。(人間ではなく子牛でね)


 冒険

 トゥームレイダー

シリーズ出ているTVゲーム用ソフト(知っている人は知っている、私もはまっています)の映画版ビデオ。
ララ・クロフトが繰り広げる、アクション冒険映画。ビデオもゲーム同様、密林に始まり、ベニス、南極へと舞台が変わります。探し出すのは宇宙より飛来した、トライアングル。
そのあまりの力の大きさに恐れられ、2つに壊されて、バラバラになった破片を集め、鍵を使って5000年に一度、惑星直列の間の日食の日に所定の場所にはめると、時を自由に操ることができるという。ララは幼い頃、父から聞いた話の記憶を頼りに物置の奥に封印された時計の中に隠された鍵をみつける。
ララは亡くなった父に合うために、時を支配して、強大な力を得ようとする邪まな敵や秘法を守るクリーチャー相手に2丁拳銃をうちまくって大暴れ。
ララの大きな家や広い庭は、ゲームの中の物とよく似ていて、ゲームの世界に入り込んだような錯覚に陥り、ついコントローラーを使ってララを操作したくなります。ゲームのほうが、いっぱい敵がでてきたり、恐ろしいトラップがあったりして、怖かったかも・・・。


 コメディ

 アナライズミー

精神科医にかかるマフィアのボスのお話。最後の生バンドの歌が素敵・・・。


 オースチン・パワーズ・デラックス

Dr.イーブルに盗まれたモジョを取り戻すため、オースチンは1960年代にタイムワープ。様々なパロディーとちょっとお下品な下なたとナンセンスなギャグがいっぱい!


 ウェイクアップ!ネッド

宝くじに当たってショックで亡くなったネッドの当たりくじを巡っての村をあげてのネコババ大作戦。
ほのぼのとしたコメディーです。


ラブストーリー

アメリ


アメリ・プーランの父は冷淡な元軍医、母は、神経質な元教師。少女時代のアメリは、友人ができず、孤独で毎日、空想の世界に逃避していた。成人したアメリは、ドゥ・ムーランというモンマルトルのカフェで働いている。彼女の好きなこと、豆の袋に手を入れること。クレーム・ブリュレのおこげをスプーンで壊すこと。石の水切り。(人は、それぞれ、心、生かす遊びがある・・)
同じアパートに住む住人や、カフェのお客、一緒に働く仲間たち・・・。

アメリの周りにはさまざまな人がいて、それぞれ悩みを持っているのですが、そんな人々やアメリが、小さなきっかけと、ほんの少しの勇気があれば、幸せになれる、という物語。
アメリの部屋に40年前に住んでいた少年が隠して忘れてしまった宝箱をとてもドラマチックな方法で持ち主に返したり、父親が大切にしてるドァーフに海外旅行をさせ旅先から絵葉書を送ったり、使用人をいじめる八百屋の主人を懲らしめたり(ちょっと、これはやりすぎ?)アメリの魔法のようなイタズラが小さな幸せを周りの人にもたらします。登場人物だけでなく見ている人々にも・・。

アメリの魔法のようなイタズラとこのお話にでてくる人々のせりふ、BGMの歌の歌詞、ナレーションの言葉やその他さまざまなところに人生を応援するメッセージがいっぱい散りばめられていて、本当に何度でも見たくなるそんな作品。
見るたびにその時々の気持ちで受け取るメッセージは変わるかも。たくさんのメッセージを探してみるのも楽しいかも知れませんね。

「人生って素敵、いつだってチャンスはあるさ。」
誰が言ったのか、どこで見かけたのか忘れたけれど、とても心に残った言葉です。


  ドラマ

 シッピング・ニュース

6歳の娘バニーと美しいけれど遊び人の妻と3人で暮らしているクォイルは新聞社にインク係りとして勤めている。
彼は、幼いころ彼に水泳を教えようとした厳しい父に海へ投げ込まれ、溺れそうになったことがトラウマとなり、自分は何をやってもダメな人間だと思い込み、そんな風に自分を育てた父を憎んでもいる。
そんなある日、突然、両親が自殺、妻が浮気相手の男と家出をする途中、事故死してしまう、というとんでもない不幸に見舞われる。
お葬式の後、尋ねてきた叔母(父の妹)のアグニスに誘われ、娘とともに50年前に彼らが去った港町、ニューファンドランド島の昔住んでいた家に移り住むことになる。そこは、彼らの先祖が代々住んで
いた土地と家。クォイルは、そこの新聞社で記者として働くことになる。
島にいる人たちとの交流、この土地ならではの不思議な体験、そして登場人物のさまざまな過去やクォイルの祖先のことなどを通して、つまらないダメ人間クォイルは少しずつ変わっていく。
ニューファンドランド島の美しい景色、映画のバックに流れる心地よい音楽、そこに住む人々、そして少しずつ活気が出てくるクォイルの姿、等など。そういったものを通してとても癒されるけれど、ちょっとだけ人生について考えてしまう映画かも知れません。
「壊れた心はどうやって、いつか癒えるの?」と自分に問うクォイルの言葉がとても印象的です。

 キャスト・アウェイ

フェディックス社に勤めるチャックは、クリスマスに荷物を運んでくれるよう依頼を受ける。「すぐに帰るから」と恋人のケリーに別れをつげ、乗った飛行機が、嵐に遭い遭難してしまう。その後、4年もの間、彼と一緒に流れ着いたわずかな荷物と無人島でのサバイバル生活が始まる。
そして、4年目にいかだを作り、バレーボールに顔を描いて作った唯一の友、ウィルソンとともに島を脱出する。
途中、流されてしまうウィルソンを助けに行く様は、本当に大切な友を救出に行くようで感動する。
希望は捨ててはいけないと言うことをとても感じさせてくれるそんな映画です



 ショコラ

とても風の強い日、ヴィアンヌ親子がフランスの片田舎に越してくる。この村は、規律を守り質素に暮らしている人々の村。そんな村で彼女は、チョコレートショップを開く。自由奔放に生きる彼女と規律に厳しい村人との対立。船で行商に来るルーとの恋。村の人々にも個々に悩みがあり・・・。様々な人間模様を彼女の作るチョコレートは、優しく包み込みます。
見終わると、とってもチョコレートが食べたくなってしまう映画です。サイドテーブルにチョコをおいて、ご覧下さい。


 サイモン・バーチ

とても小さいサイモンと父親のいないジョーとの友情物語。小さく生まれたサイモンの使命とは?
そして、ジョーの本当の父親は?
見終わった後は、とてもさわやかな感動に浸れます



  アクション

 マトリックス

近未来、人類はコンピューターの作り出した架空の世界を現実と思い暮らしている。正常な世界に戻すため人工知能とネオ達の戦いが始まる。

 マトリックス・リローデッド

エージェント・スミス(ヒューゴ・ウィービング)との戦いで開眼し、超人的な力を身に付けたネオ(キアヌ・リ−ブス)はトリニティー(キャリー=アン・モス)とザイオンに戻り、甘いひとときを過ごしていたが毎夜悪夢にうなされていた。それは彼女が戦いの最中、命を落とすというものだった。
そして、人類最後の都市ザイオンは、あと数時間もすれば、人類滅亡をプログラムされた25万のセンチネルに侵略されてしまう。だが、モーフィアスの信念に揺るぎはなかった。オラクル(預言者)の預言では、救世主がマシンとの戦いに必ず決着をつけてくれる---人類の未来と希望は、救世主として覚醒したネオに託された!ネオ、トリニティー、モーフィアスの3人は驚異の肉体と武器を携え、この戦いに終止符を打つべくマトリックスへ乗り込む。
ネオの前には倒したはずのエージェント・スミスがクローン化し大人数で立ちふさがり、さらに手強い相手が容赦なく襲って来る。同じ顔のエージェント・スミスをボーリングのピンのようにばったばったと倒していくネオ。痛快アクションで憂鬱な気分も吹っ飛びます。
3部作第2章と3章にあたるこの2作品が、今年、全世界で連続公開されるのはご承知のとおり。隠されていたマトリックス・ワールドの秘密とその未来が明らかになる。


パイレーツ・オブ・カリビアン-呪われた海賊たち-

18世紀のカリブ海を舞台に、海賊たちの呪いを解く黄金のメダルの「最後の1枚」をめぐる、アクション・アドベンチャー。
港町ポート・ロイヤルの総督の娘エリザベスが、その1枚を持っていたことから、海賊の一団にさらわれ、彼女を愛する青年と、一匹狼の海賊が救出へ向かうという物語。

カリブ海の港町ポートロイヤル──美しい総督の娘エリザベスは、子供の頃にウィルという少年から手に入れた黄金のメダルを今でも大切に身につけていた。ある日、町はキャプテン・バルボッサが率いる冷酷な海賊たちに襲われる。精悍な若者に成長したウィルは、剣を手に勇敢に敵に立ち向かう。だが、奇怪なことに海賊たちは心臓を剣で貫かれても甦り、決して死ぬことはなかった。

意外なことにバルボッサは町の財宝には目もくれず、その目当てはエリザベスの黄金のメダルにあった。海賊たちはメダルごとエリザベスをさらい、ブラックパール号で逃走する。エリザベスに思いを寄せるウィルは、彼女を救うために一匹狼の海賊ジャック・スパロウと手を組む。ジャックはバルボッサの過去を知る数少ない人間のひとりであり、恐るべき真実をウィルに告げる。バルボッサとその手下たちは呪いをかけられ、月の光の下でその忌まわしい姿をさらすというのだ。永遠に死ぬことを許されない、生きる屍の姿を。そして、その呪いを解く鍵は、エリザベスの黄金のメダルが握っていた…。

なんと言っても海賊ジャック・スパロウ役のジョニー・デップ! 台詞回しや道化的な動きで笑わせる彼が、ラストに見せる凛々しい表情は文句なしにカッコいいです。ジョニー・デップとともに海賊にさらわれた彼女を探しに行くのは、『ロード・オブ・ザ・リング』のレゴラス役、オーランド・ブルーム。彼等にとって海賊は憧れの役だとか。


  アニメ

 千と千尋の神隠し

大ヒットした映画なので、映画館で見た人も沢山いることでしょう。
引越しの途中で迷い込んだ世界で、豚に変えられてしまったお父さんとお母さんを助けるために、湯ばあばという魔女に千という名前に変えられた千尋が彼女が支配する八百万の神々がやってくる銭湯でそこで働く様々な登場人物に助けられながら働きます。
最後は、「トンネルを抜けるまでは、絶対に後ろを振り向かないで」とハクに言われた千尋。
千尋を助けるために湯ばあばと約束をしてしまったハク。
ハクは元の世界に戻れたのでしょうか?また千尋と会うことができるのでしょうか?
それぞれ見た人の心に中でさまざまなパターンが描かれるのかもしれません。
ラストはこうだと直接描かれていない作品。人それぞれ、ちがったラストを想像できるところがまた今までとはちがったとても素敵な作品になっているように感じました。
宮崎監督の作品は、登場人物や風がどこか懐かしいような・・そんなノスタルジックさが何度でも見たくなる・・という気持ちにさせるのかも知れませんね。
登場人物もそれぞれ、個性的でユーモラス、どんなに悪い奴でもどこか憎めない不思議な魅力があります。

  シュレック

沼地で一人で暮らしていたシュレック。
ある日、ファークアード卿の自分勝手な政策で、おとぎ話の住人達はみんな彼の沼地に追放される。
シュレックの沼地に大挙してやってきたおとぎ話の住人たち。
静かな沼地はごった返し、一人の生活を邪魔されたシュレックは、自分の静かな沼地を取り戻すために、途中、追放から逃げてきたとてもおしゃべりなロバ君とファークアード卿に会いに行く。

とっても大きなお城に住んでいる、とってもチッチャイ男、ファークアード卿は、本当の王になるには、おとぎ話のお姫様と結婚することだと、魔法の鏡に告げられた。そして、本当の王になるために数ある姫の中から彼が選んだのは、、ドラゴンの城で運命の人を待ち続けるとても美しいフィオナ姫。(美しい彼女には、夜になるとみにくい姿に変わる魔法がかけられている。)彼女を救い出す勇者を決めるための闘技場に知らずにやってきたシュレックは、なりゆきで、並みいる勇者を打ち負かし、姫を連れてくる勇者役をファークアード卿から言い渡される。
姫を連れてくれば、沼地の権利はシュレックに返し、追放したおとぎ話の住人達も元の場所に返すという約束で、シュレックはドラゴンの城から姫を連れ出す勇者役を引き受ける。

ファークアード卿の野望は達成されるのか?シュレックは自分の沼を取り戻すことができるのか?フィオナ姫にかけられた呪いの行方は?
ドラゴンとおしゃべりロバの恋や連れ戻す途中の森で勘違いで姫を助けようとするロビンフット、その他シンデレラや白雪姫、三匹の子豚にピーターパン、などさまざまなおとぎ話のキャラクターが登場。
それぞれ、現代風にアレンジされていたり、ミュージカル風にコミカルに紹介されていたりで、面白い。
フィオナ姫は藤原紀香、おしゃべりロバは山寺宏一、ファークアード卿は伊武雅刀、そしてシュレックはダウンタウンの浜ちゃん、それぞれキャラクターにぴったりの(と、私は思いました)吹き替え陣による日本語吹き替え版もまた別の楽しさが味わえます。

おとぎ話の世界にどっぷり浸かれる作品です。


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