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                2012〜2013 1月



         



2/5         I’m ready.
           「小さな美術館」搬入終了しました。「小さな美術館」とうタイトルがぴったりの展示
           となりました。ここのところドン・カ・ジョンは、5年先どころか1年先のことさえ考えず、
           ただ目の前にあることだけ全力で疾走してきた感じがします。その2,3年の道のり
           を、この「小さな美術館」で飾ってみたいと思いました。WISHくん、EVERYDAY
           BIRTHDAY、君の街から見えるオリオン座、フライパンですけどなにか、はその道
           のりの主人公たちです。WISHくんの展示には、何人かの方に無理を言って原画を
           お借りしました。この場をお借りしてお礼申し上げます。それから復興WISHくんだ
           けは、被災地からハガキを送ってもらうこと気がひけましたので、複写を展示させて
           もらいました。それからそれから、今日の搬入にも、たくさんの方がお手伝いいただ
           きました。岩倉の手作り作家チーム・ittenさんからは、5人もお手伝いに来てくれまし
           た。美術の頭と手芸の頭は違うもので、本当にきれいに展示してくれましたよ。ありが
           とう。それからギャラリー366・羽木さん、カンボジア支援団体・小長谷さん、遠いとこ
           ろ朝早くからありがとう。皆さんのおかげで、僕はまるで野球チームの監督のように、
           腕組みしてサインを送るだけでよかったです。本当にドン・カ・ジョンは、人に恵まれて
           いますね。重ねてありがとう。実はこう年がら年中、展覧会をしていると、dmを一枚も
           送らなくなりました。今回もね。どこかで見つけた人、どうぞいらして下さい。明日から
           最終日18日まで、ドン・カ・ジョンはだいたい在廊する予定にしていますが、12日の
           午後だけ留守にします。どうぞ2月の小牧へいらしてください。そして、雨男の初日は
           もちろん「雨」です。



2/4         冬の旅
           重なるときは重なるもので、今年の冬は、旅する冬になりそうです。北海道・富良
           野で、ギャラリー366さんのようなお店を開いてくれるそうで、どうせならドン・カ・
           ジョンの思うような空間作りを、ということで「小さな美術館」が終わったら空間を
           観に行ってきます。北海道デビュー。痛いとか寒いとか暑いとか苦手なドン・カ・
           ジョン、大丈夫でしょうか。それから、WISHくん本の出版社さんのイベントで、
           ギター持って東京行ってきま。出版社さんだけのイベントだそうで、一般の方はご
           来場できないそうです。悪しからず。それからきっとカンボジアにも、3月行けたら
           いいですね。痛いとか寒いとか暑いとか苦手なドン・カ・ジョン、大丈夫でしょうか。
           2月3月は、冬の旅になりそうです。
           それからそれから、僕が卒業した母校・北里小学校で、「ようこそ先輩 課外授業」
           みたいなの企画していただけるようです。朝礼でご挨拶して、4年生、5年生の子供
           たちにお話するみたい。どうなることでしょう。カンボジアWISHくんも、きっと小学校
           に展示させてもらうと思います。また詳細、UPしますね。明日は、いよいよ「小さな
           美術館」搬入。もうこれ以上入りませんよー、というくらい車パンパンです。自分が
           雨男でなければとつくづく思いました。



2/3         昨年、「僕の窓から見える世界を君に見せてあげたいんだ」という展示をさせて
           もらった、茨城県笠間市のかしゃま文化会館さん。ありがたいことに、今年もまた
           個展のお誘いをいただきました。6/5〜6/30を予定しています。お話をいただい
           たとき、「ぱ」っとやりたいことが浮かびました。もう頭の中で展覧会ひとつできまし
           た。6月の笠間でお会いしましょう。今回は演奏会もということで、最終日6/30
           (日)にやりましょうか。茨城の皆さんに、SAY HELLO AGAIN.
            ベン・ハーパーの新譜が届きました。今回はチャーリー・マッスルホワイトという
           ブルースハープ吹きの人と作ったアルバムということで、コッテコテのブルースでし
           た。コッテコテのブルースが流れる、2月の温かい夜です。



1/31        展覧会「小さな美術館」に向け、ここのところ結構な集中力で制作してきたつもり
           なので、もうこれ以上描いても飾りきれませんよーと分かっています。それでも胸に
           描きたいものがあるから、まだ描きます。それが絵を描くってことです。「小さな美術
           館」では、過去のWISHくん、復興WISHくん、カンボジアWISHくん、君の街から見
           えるオリオン座、EVERYDAY BIRTHDAY、フライパンですけどなにか、の作品た
           ちを中心に、足したり削ったりしながら飾ろうと思ってま。明日の朝が、2月を連れて
           やって来ます。



1/28        今日は、久しぶりに植木屋さんを手伝いました。まるで冷凍庫に一日いたみたい。
           僕の体は、アイスキャンディになりました。お風呂に入ると体が溶けて、木の棒だけが
           湯船に残りました。



1/26        パティ・スミスのライブに行ってきました。ああ、泣きました。きっとパティは、ロックン
           ロールで世界を変えられると本気で思ってる。きっとパティは、僕たちひとりひとりが
           世界を変えられると本気で思ってる。そしてパティは、世界を変えられる唯一の方法
           は「愛」だと本気で思ってる。そんなパティを、信じないわけにいかないでしょ。
           ボブ・ディランも同じようなこと言ってたけど、パティ・スミスのLIVEを観て思うのは、
           本当にいい演奏はアルバムの中にはなくて、いつもLIVEの中にあります。それは
           彼女のステージが、演奏というより「出来事」だから。ひとつのステージで、何かが降り
           てくる瞬間が何度かあります。それは神か愛か真実か、それとも何でもないのか、僕に
           は分からないけれど、何かが降りてくる瞬間を、聴衆は間の当たりにするのです。そん
           な事がステージで起これば、U2やストーンズのように、会場に巨大な装置を作る演出
           なんていらない。本物に勝るものなんてないでしょ。今夜名古屋にも、降りていました。



1/25        ダンボールの中から古いビデオテープをひっぱり出してきて、小津安二朗さんの
           「東京物語」を観ます。あまりにテープが古すぎて、最後まで観たらちぎれてしまい
           ました。とほ。今改めて観ると、原節子さんの一点の曇りのない神々しさ、いいなあ。
           今の時代にあそこまで神格化された役を演ずるのは、ちょっと作りすぎになっちゃ
           うかもしれないけど、ときにはとことん人間性を信じて、とことん純粋にやるってこと
           も大事だと思うな。原節子さんってほんと、「銀幕のスター」という言葉がぴったりで
           すね。学生のとき、たくさん観た小津さんの映画。僕のお気に入りは、「浮草」です。
           ラストシーンのタバコの火、列車のランプ。今思い出しても胸がキュンとなる。



1/23        映画「東京家族」を観ました。なんとなく小津安二朗さんの「東京物語」のリメイク
           と聞いて行ったのですが、「東京物語」のいろんなシーンが散りばめられていました。
           何度も観た小津さんの「東京物語」。やっぱりあれは強烈過ぎるから、「東京家族」
           を観ていても、小津さんを意識したカットやセリフの言い回しもあって、どうしても
           「東京物語」のシーンを思い起こさずにはいられなかったですね。田舎の老夫婦が、
           東京に住む子供たちに会いに行くというストーリーですが、経済成長を遂げる日本
           で、社会のシステムの一部として生きていく子供達が、知らずうちに人間性を無くし
           ていく中、唯一血の繋がりのない原節子さんが、献身的に二人を迎え血の通いあっ
           た時間を過ごすところに、「まだまだ人間、捨てたもんじゃないよ。」という一筋の光
           を与えたのが、「東京物語」の僕の印象です。今回の「東京家族」では、その原節子
           さん役の蒼井優ちゃんに、そこまでの神聖さを与えなかったなあ、というのが第一印
           象かな。純粋に観たくとも、相手が横綱「東京物語」なだけに、比べてしまって申し訳
           ないです。もう一度「東京物語」のビデオテープをひっぱり出して観たいなあと思いま
           した。辛口批評も、小津さんを敬愛するひとりとして、山田洋次監督もきっと許して
           くれるでしょう。



1/22        展覧会「小さな美術館」で、新作を描こうと頭の中ではもう出来上がっているの
           ですが、僕の悪い癖で直前になるまで実行しません。ここのところやっと描き始
           めました。今日のお気に入りは、「バケツ一杯分の永遠」。先日、岐阜の金物屋
           さんで、かわいいのん見つけました。「ドン・カ・ジョン、いいぞいいぞ。」と描くので
           す。散歩カメラにUPしましょう。尚、「小さな美術館」は公的な催しですので、作品
           の販売はありません。ぺこ。



1/21        もう何年も名刺を持ちませんでした。「名刺なんて、作んないよー。」って思って
           ました。人と出会う機会が増えて、連絡先やメールアドレスをすぐお知らせしないと
           いけない場面も増えてきました。名刺作りました。今までご依頼で、名刺やショップ
           カードのデザインをさせてもらったこともありますが、このサイズの制作ってDMみ
           たいに進んでなくて、画質は悪いしお値段高いし、まるで携帯電話は発達している
           のに、家の電話は昔のまんまってのに似ています。なので、DMサイズの中に4つ
           デザインして、自分で切って、わざと小さめの名刺にしてみるのです。そうすると
           1000枚印刷すると、一枚につき4枚の名刺ができるので、4000枚の名刺ができ
           るということになります。切るのん大変だけどね。ギャラリー366さんにも一口のって
           もらって、結局僕は3000枚作りました。今から3000人の人に出会うために。



1/20        谷川俊太郎さんの朗読会以来、アマゾンで谷川さんの朗読CDを何枚かまた
           買って、それを聴きながら絵を描きます。あるアルバムは中古で買ったのですが、
           ブックレットをめくると谷川俊太郎さんと息子・賢作さんのサインが書いてありまし
           た。「ええ、売っちゃうんだあ。」ちょっとのショックとちょっとの得した気分を味わい
           ました。そうしていろいろ聴いていくうちに、僕が10年以上も前に買った「クレーの
           天使」という朗読CDも手に取りました。ブックレットをめくっていると、谷川俊太郎
           さんのサインがありました。大変失礼ながら、全く記憶にありませんでした。僕は、
           このアルバムを売ったりはしないけど、売っちゃった人とあんまり変わりないなあ。
           反省。こうしてサイン本は、知らない間に売られていくんだな。谷川さんの詩の朗読
           CDは、結構たくさん出ていますが、やっぱり僕は最初に聴いた「モーツアルトを聴く
           人のために」というアルバムが好きだな。いいとか悪いとかじゃなくて、もう擦り切れ
           るくらい聴いたから。僕の遺伝子には、このアルバムのモーツアルトの演奏と谷川
           さんの言葉が沁み込んでいます。(ちなみに、この頃家で飼った犬の名前も、モーツ
           アルトと名付けられました。)ここに収められているモーツアルトにまつわる詩は、
           谷川さんの個人的な心の闇が、特に表出している気がします。その独白と天上に舞
           い上がるような音楽が、なんとも言えずいいんだな。



1/16         姉の旦那さんのご家族にご不幸があって、お通夜に行ってきました。生前、
           全く顔も見せず、ごめんなさい。どうぞ安らかに。ご冥福をお祈りいたします。
           こんな事いうのも全くもって不謹慎ですが、お通夜の間、僕はお坊さんに釘づ
           けになってしまいました。熱燗一杯ひっかけてやってきたようにヨタヨタ入ってこ
           られたお坊さん。「おや。大丈夫?」という空気満々。そして、泣きじゃくるように
           「ナンマンダブ ナンマンダブ 、、、」と唱え出した瞬間、やられました。かっけえ。
           「ナンマンダブ」の次は、詩吟のように朗々と唄い上げるお経。自分の体を鉄砲
           の弾にして宇宙に撃ち放っていました。全身がお経だった。かっけえ。僕はなぜ
           か椅子から転げ落ちるように歌うレイ・チャールズを、思い起こしていました。
           そうかこんなお坊さんが読めば、お経は東洋のゴスペルなんだな。最後のパート
           は、なぜか子供のようにたどたどしい唱え方で締めます。うーん、最後まで危うか
           った。多分「あのお坊さん、どうよ。」って人が多かったと思うけど、僕はやられま
           した。ブルースでした。胸をわし掴みにされる表現というのは、負の部分を背景に
           持っているものが多いと、昨日の日記にも書きましたが、今日のお坊さんも、死者
           の御霊に捧げるエネルギーが宇宙に振動しておりました。うん、あれは振動だ。
           今頃、「今夜も、ええお経だったぜ。」と一杯ひっかけておられるでしょうか。あんな
           お坊さんに最後唱えてもらえたら、故人もお幸せでなかったでしょうか。僕が死ぬと
           き、あんなお経を読んでもらえたら本望です。宗派が一緒だったらよかったのに。



1/15        僕にはいつも、いい絵が観たい、いい音楽が聴きたい、という欲求があります。
           それは誰かが、お酒を飲みたいとか、タバコが吸いたいみたいなのにきっと似て、
           ちょっと麻薬に近いものです。魂をぐいっとわし掴みされる作品は、その背景に大き
           な負の部分があることが多いことに、最近気付きます。それはきっと、心の声が作品
           に表出されるから。ブルースの始まりには、綿畑で働く黒人たちの哀しみがあり、ジ
           プシー音楽の始まりには、迫害されてきた民族の歴史があります。知的障害の方の
           絵に魅かれるとき、やっぱりその人の精神状態が普通でないとき、びっくりするような
           絵が生まれがちです。以前、障害者施設で働く友達がこうおっしゃいました。「例え
           すごい絵が描けなくても、私は障害者の方の心が平穏であった方がいい。」と。 
           美術と人間性のバランスは危うくて難しい。「あちら側」にいつも憧れる僕は、あちら
           側に行ってはいけないという自分も同時に持っていて、きっとその境界を行ったり来
           たりしているんだな。
            江口珈琲さん、無事展覧会終わりました。最終日ドアを開けると、WISHくんTシャツ
           を着た二人のおばあちゃんが待っていてくれました。かわいかった。江口珈琲さんには
           引き続き、おみくじさん、Tシャツ各種、本、バースデイカードなど置いてきましたので、
           どうぞご利用くださいね。今度は、小牧の展示でお会いしましょう。SEE YA.



1/14        雨の音を聴きながら星野道夫さんの本をゆっくり読むのは、なんていい時間で
           しょう。「長い旅の途上」の中にあった星野さんの言葉をご紹介しましょう。
            「私たちが生きていくということは、だれを犠牲にして自分が生き延びるか、という
           日々の選択である。生命体の本質とは他者を殺して食べることにあるからだ。それ
           は近代社会が忘れていった血の匂いであり、悲しみという言葉に置き換えてもいい。
           その悲しみをストレートに受け止めなければならないのが狩猟民なのだ。人々は
           自らが殺した生き物たちの霊を慰め、再び戻ってきて犠牲になってくれることを祈
           る。」
            僕は、狩猟民からはるか遠く離れた所に暮らしていて、血の匂いを忘れてしまっ
           た近代社会人のひとりです。せめて食べる前に、その命にお祈りができたらと思っ
           ていますが、忘れることも多くていけません。この文章を読んで、ある出来事を思い
           出します。大学生の頃、僕はアメリカ・シアトルのウィッベイ・アイランドという島で、
           彫刻家のおじいちゃんの家にホームステイしました。ある日、北西部に住むイン
           ディアン達が集まって、収穫祭のような大きな儀式があるから行かないか、と誘わ
           れて行ってきました。森の奥深く、たくさんのキャンピングカーに乗ってインディアン
           の人々が集まっていました。大きな焚き木を焚いて、その周りを2〜3日の間、夜通
           し踊り続けます。果てしなく続く踊りと太鼓のリズムと、闇に立ち上がる炎を見ている
           と、ちょっと自分もトリップしてくるものです。きっと祭りや儀式の本質は、あの混沌の
           中にあり、その中からあの世とこの世の境が現れるんだと思います。そうして僕も
           朦朧としていたある瞬間、頭上に大きな鳥(鷲か鷹か)がやってきて、インディアン達
           の踊りの輪に加わるように、炎の上をゆっくり周り始めました。厳かで情熱的で息を
           のむ光景でした。祈りや心みたいな目に見えない精神と、目に見える物質が一致す
           るとき、僕らは無条件にこの世界に謙虚になるものです。そんな経験が、僕らが暮ら
           している日常にもいつも潜んでいること、心に留めておきたいと思います。
            今から、江口珈琲さんでの個展、最終日に行ってきまー。



1/13        いい絵というのは、詩のようです
           お絵描き教室よりただいま。新年第一回は、「かっこいいカレンダー作ろう!」。
           一年12枚の紙を「汚す」ところから始めます。春には春のイメージで、冬には冬の
           イメージで汚していきます。そうすると、余分なものをそぎ落とした抽象的な動きや
           色が浮かび上がってきます。これって詩ですね。昨日、谷川俊太郎さんの朗読で思
           ったこと。その季節に潜む気配みたいなものが、それぞれの12枚に描かれました。
           いい絵描きっていうのは、詩人ってことなんだな。教室に入って来られたきは、とて
           も普通に見えた皆さん、帰りには堂々と胸を張った現代作家でした。言うことありま
           せん。2月の教室は、小牧でちょっと大きな展覧会があるので、お休みさせて下さい。
           ぺこ。なので、次回は3月10日となりま。どうぞよろしく。
            明日は、岩倉・江口珈琲さん「君の街から見えるオリオン座」最終日です。たくさんの
           ご来場ありがとう。15時より在廊しますね。



1/12        谷川俊太郎さんの詩の朗読会に行ってきました。確かあのとき、ニューヨークの
           9.11直後だったから、10年ぶりくらいに。まるでその10年なんてなかったかのよ
           うに、背筋をピンと伸ばした谷川さん、若々しかった。谷川さんの詩はもちろん好き
           だけど、朗読がまたいいんだな。冷たく温かく。「うたっていいですか」という詩の朗読
           のとき、思わず涙があふれました。楽器さえ持たず、誰もが持っている一番シンプル
           な「言葉」だけを携えて、満場の聴衆と対峙するステージ、かっこよかった。どれだけ
           大人数のオーケストラをもってしても勝てませんね。一番シンプルなものこそ、一番
           大きなことを表現しえてしまう瞬間を、間の当たりにしました。僕は、こういう表現が
           やっぱり好きだな。きっと、古今亭志ん生さんの落語は、こんなふうだったんだろうな。
           きっと、ボブ・ディランがギター一本抱えてデビューしてきたときは、こんなふうだった
           んだろうな。本棚に眠っている谷川さんの詩集達を、もう一度一冊づつ読み返したい
           と思いました。



1/10        明日からギャラリー366さん、2013年スタートです。「おみくじ箪笥」搬入しました。
           もともとドン・カ・ジョンおみくじは、箪笥の引き出しを引くと、ドン・カ・ジョン手作り作品
           が入っているという「くじ引きダンス」を、お正月用に発展させたものでした。今、その
           箪笥はギャラリー366さんにあるので、オリジナルの形で「おみくじ箪笥」復活です。
           タラー。このお正月休み、たくさんのおみくじ描きました。ふたつとして同じでない手描
           きおみくじ。今年の運勢、箪笥に聞いてみてください。あんまり当たりません。おみくじ
           がなくなるまでやってまー。加えて、お守りスプーンもぶら下げました。60本以上もの
           お守りスプーン。これだけぶら下がると、アホアホパワー満開です。世界は、アホアホ
           パワーで周っている。おみくじもお守りも取り揃えておりますので、366神社へどうぞ
           お越しくださいませ。お守りスプーンは、豊橋のコガネムシさんにもお送りしましたので
           首からぶら下げて下さい。



1/9         今日もいいお仕事できました。
           復興WISHくんでご縁をいただいた、仙台のお店・メリーメリークリスマスランドさん。
           ポップでセンスのいい手作り雑貨屋さんで、ギャラリーもあります。そこで行われる
           「SAME9500」というイベントの作品を、今日描いてお送りしました。いろんな作家
           さんが、9500円の作品を出品するというコンセプトです。昨年は「フライパンです
           けどなにか」を出品したのですが、今年は「フライパンですけどなにか」を出しました。
           ドン・カ・ジョンといえば「WISHくん」を連想される方が多いでしょうか。ドン・カ・ジョン
           といえば「EVERYDAY BIRTHDAY」という方も多いでしょうか。そんなふうに、ドン
           ・カ・ジョンといえば「フライパンよね。」という人がいたら嬉しい。ドン・カ・ジョンといえ
           ば「お守りスプーンよねえ。」という人がひとりでもいたら嬉しい。今この時この場所に
           生まれ、誰でもない僕にしかできない何かを残すことができ、それを「いいねえ。」っ
           て喜んでもらえたら、それが僕の生きた証です。展覧会に在廊していて、「あなたは、
           どこの会派に属しているのですか。」とよくお尋ねいただきます。僕は、きっとこれから
           もどこにも属さないし、ひとり魂が喜ぶことゲラゲラ笑いながら作り続けるでしょう。
           人間性を踏み倒しても平気な社会のシステムってものに、アーティストが反旗を翻さず
           誰がやるんだろ。ロックンロールって、そういうもんでしょ。たとえ絵描きでも、ロックン
           ロールを持っていたいと思うのです。
            「SAME9500」は、1月15日〜1月21日。仙台メリーメリークリスマスランドさん
           にて。お楽しみに。



1/7         ドン・カ・ジョン小さな美術館
           僕が生まれ育った街・小牧で、ちょっと大きな展覧会をすることになりました。
           僕は、今まで草の根的な活動をしてきたので、ご縁がある場所でしか発表して
           きませんでした。不思議と故郷小牧では、発表したことがありません。今回小牧市
           さん、そして恩師をはじめたくさんの方のご尽力により、展覧会が実現することに
           なりそうです。ありがたいですね。最初は、カンボジアWISHくんの展示をさせて
           いただこうと思っていたのですが、ご相談いただいた空間に行ってみると、とて
           も大きい。なのでカンボジアWISHくんを含め、この2,3年の間僕が辿ってきた
           道のりを、一度まとめて展示してみようかなと思いました。題して「ドン・カ・ジョ
           ン小さな美術館」。新作も、描きたいと思っています。期間は、2月6日〜17日。
           小牧市まなび創造館4F・市民ギャラリー(ラピオ4F)にて。
           生まれた街・小牧に、「やあ」って言おう。



1/5         とまらない。
           お守りスプーンを作り出したら、止まらなくなりました。今数えたら80本も作って
           いました。売るほどあります。今回からスプーンの素材が変わって、下塗りからや
           らないといけないので手間がかかるんだけど、相当楽しい。職業、お守りスプーン
           でもいいよ。色を一回塗ったら乾くまで待たないといけないので、その間は本を読
           みます。星野道夫さんの本に手を出したらダメです。とまりません。冬の暖かい部
           屋の中、星野さんの言葉に埋もれるのはいいですね。星野さんの言葉は、本当に
           真っ直ぐでキラキラしています。まるで一冊の本が宝石箱みたい。そしてその宝石
           (言葉)は加工された美しさでなく、地球の胸板から掘り出された原石のようです。
           だから威張らないし、いつも自然や命のはかなさに対して謙虚です。ああ、僕も星
           野さんのように、真っ直ぐな言葉を持ちたい。最後に、今頭をよぎった星野さんの
           言葉をご紹介しますね。星野さんが、ムースの頭を煮たスープを食べるところの文
           章です。
            「生きる者と死す物。有機物と無機物。その境とは一体どこにあるのだろう。目の
           前のスープをすすれば、極北の森に生きたムースの身体は、ゆっくりと僕の中にし
           みこんでいく。その時、僕はムースになる。そしてムースは人になる。」
           イニュニックより



1/4         今朝の新聞で、パティ・ペイジがお亡くなりになったことを知りました。お恥ずか
           しながら、ご存命であることすら知りませんでした。そんなわけで、僕の大好きな
           アルバム、パティ・ペイジの「1949」を聴きます。世間的に有名なアルバムかどう
           か知りませんが、僕にとっては超名盤です。まだ「テネシーワルツ」を唄う以前の
           古い音源。詳しいことは分かりませんが、ルー・スタインというピアニストのバンドが
           伴奏を務めています。このアルバムはパティ・ペイジというより、彼女を含めたバン
           ド全員の息というか温度感が本当に素晴らしい。一発本番「せいの」で録音される
           この頃のジャズは、ときどき奇跡的な時間を永遠に閉じ込めてしまうのです。打ち
           込みやコンピューターで、簡単に良質な音楽が作れるようになった今、「せいの」で
           録音された生々しくすごい音楽を聴かされると、やっぱりノックアウトですね。何度
           聴いたか分からないこのアルバム。そのアルバムを聴けば、ふあっと命が立ち上
           がる。パティ・ペイジは、永遠に生き続ける術を知っていました。



1/3         今朝は、母が室内犬・ディランのウンチを踏んづけて、大騒ぎしているところ
           から、一日が始まりました。Ani Difrancoの数あるアルバムの中から、好き
           な歌だけを集め、それを繰り返し聴きながら一日絵を描きます。ある曲に
           「カツ丼ヘアー」と聴こえる箇所があって、この空耳アワーにいつも「へ?」って
           思うのです。「カツ丼ヘアー」って。絵が乾く間、読みかけの本を読み、絵が乾い
           たならまた絵を描き、また絵が乾く間、読みかけの本を読みます。たったそれ
           だけの繰り返しで、僕のお正月3日間は終わりました。たくさん描いたなあ。
           描きかけの絵と読みかけの本は、僕のお正月の時間を全部知っています。
           お正月くらいお正月らしい過ごし方もあるかもしれませんが、お正月こそ
           僕の至福の時間を過ごすのです。気付けば外は、2013年初雪でした。



1/2         書き初め
           毎年、書き初めをします。今年浮かんだ言葉は、「おでこにたいよう」でした。
           浮かんじゃったからしょうがありません。部屋に貼って、今年の指針としましょう。
           僕らは、どこまでいっても自然の一部です。人間はこの星の上、太陽との営み
           の中、命を育んできました。植物が、太陽に向けて葉を広げ栄養を集めるよう
           に、僕も太陽におでこを向けるのです。うつむいた顔を、そっとあげるのです。
           科学で証明されているわけでないだろうけど、僕らは人間である前にこの星の
           生き物として、心も体もそうして栄養を集めてるんじゃないかな。ボブ・ディランは
           全ての答えは風の中に、と唄いました。僕は全ての答えは、おでこにあたる光
           の中に、と唄いましょう。どんなときも、自然や宇宙の成り立ちに帰れば大丈夫
           なんだと、思っています。どうぞ皆さんのおでこに、今日もやわらかい冬の光が、
           降りていますように。



1/1         新年あけましておめでとうございます。どうぞ今年もよろしくお願いします。
           ドン・カ・ジョンの元旦は、いつも同じです。子供の頃から遊んでいる小さな神社に
           朝行って手を合わせます。たくさんの人がいる神社より、鳥の声がするだけの静け
           さがいい。僕が思う神様は、この世界の隅々に充満していて、参拝することは、
           そっとその世界に心のドアを開けることだと思っています。だからここに居ても、
           はるか遠くへ行ける。なんの根拠もないただ僕が感じていることだから、信用しな
           いでください。小さな神社から帰ってきてパレットに絵の具を出し、今年の一枚目
           を描きます。いつもは、次の個展の一枚目を描くのですが、今年は個展がないの
           で、ゆっくり本でも読みながら過ごせるかな、と思っていたのですが、2月に大きな
           展覧会がありそうで、それに向けて一歩踏み出します。みなさんの一歩は、どこへ
           向かっているでしょう。また個展のことは、詳細が決まりましたら発表しますね。
           さあ、まだ見ぬ未来が待っています。まだ見ぬ世界に「やあ」って言おう。



12/31      大晦日は姉の誕生日でもあり、僕が小さい頃は、お祭り騒ぎというのが大晦日
          の印象です。ある大晦日、ぶ厚く切ったステーキと、薄くても大きなステーキと、
          どちらを食べるか姉とジャンケンで決め、見事決定権を得た僕は、「大きい方!」
          と言うと、「ぶ厚い方がおいしいからいいわ。」と姉が言い、それなら「ぶ厚い方!」
          と言うと、「大きい方がたくさんでいいわ。」と姉が言い、「やっぱり、大きい方。」と
          言うと、同じことの繰り返し繰り返しで、しまいに僕は泣いてしまい、どちらをとって
          も後悔したことを覚えています。
           今年一年、復興WISHくんやNHKさんの番組、そして本の出版もあり、今までの
          活動ではきっと出会えなかったであろう、たくさんの方にめぐり会えたこと、心より
          嬉しく思います。加えて「WISHくん2012」、「カンボジアWISHくん」、茨城では
          「僕の窓から見える世界を君に見せてあげたいんだ」、そして半年かけてたくさんの
          場所を旅した巡回展「君の街から見えるオリオン座」、、、。ひょっとしたら、今までの
          人生で、一番たくさんの絵を描いた一年だったかもしれませんね。そのうちのたった
          一枚でも、誰かの心に届き、誰かの心を温めていたら、こんなに嬉しいことはありま
          せん。僕の旅はいつも、誰かの心の中へ続く旅です。来年も、まだ行ったことのな
          い駅に、たどり着いたらいい。そして今年は、「EVERYDAY BIRTHDAY」のお店
          ギャラリー366さんもオープンしましたし、たくさんのステージで唄わせていただきま
          した。東で西で、本当にたくさんの方に支えていただき、心よりお礼申し上げます。
          来年も、目には見えない旅は続きます。言葉を代えて言おう。来年も、世界に愛を
          撃ち放とう。どうぞ愛のある新年をお迎えくださいね。I WISH.
           ちなみに今だったら、「ぶ厚いステーキ」を選びます。



12/30      今年最後に観た映画。
          残念ながらお亡くなりになった佐野洋子さんが僕は好きで、ドキュメンタリー
          映画「100万回生きたねこ」を観ました。絵本「100万回生きたねこ」のことを、
          僕は好きとか嫌いとか、特別印象を持たないのですが、あの作品は、ひらめ
          きと情熱、そして少しの言葉遊びで作られていると僕は感じます。だから、佐野
          洋子さんの数ある作品の中のほんの一部だと思うし、売れてない本の中にも、
          名作はたくさんあります。特に僕は、佐野さんの文章とエッチングが好きだな。
          だからこの映画も、「100万回生きたねこ」にこだわらず、人間「佐野洋子」を、
          もっと描いてほしかったかな。佐野さんが一言しゃべれば、それは詩のようだし、
          言葉の引力が強烈です。「動物はみんな孤独な眼をしている。あれは人間には
          ない眼。そして孤独な眼ほど美しい。」みたいなこと、映画の中でおっしゃってい
          ました。上映時間2時間を、佐野洋子さんの言葉で埋め尽くしてほしかった。死や
          ネガティブなことを、いつもロックに蹴っ飛ばす佐野洋子さん、たくさんの作品を
          ありがとう。本当にいい絵本作家とは、佐野さんのように、決して子供に媚びない
          人だと僕は思います。


12/31      大晦日は姉の誕生日でもあり、僕が小さい頃は、お祭り騒ぎというのが大晦日
          の印象です。ある大晦日、ぶ厚く切ったステーキと、薄くても大きなステーキと、
          どちらを食べるか姉とジャンケンで決め、見事決定権を得た僕は、「大きい方!」
          と言うと、「ぶ厚い方がおいしいからいいわ。」と姉が言い、それなら「ぶ厚い方!」
          と言うと、「大きい方がたくさんでいいわ。」と姉が言い、「やっぱり、大きい方。」と
          言うと、同じことの繰り返し繰り返しで、しまいに僕は泣いてしまい、どちらをとって
          も後悔したことを覚えています。
           今年一年、復興WISHくんやNHKさんの番組、そして本の出版もあり、今までの
          活動ではきっと出会えなかったであろう、たくさんの方にめぐり会えたこと、心より
          嬉しく思います。加えて「WISHくん2012」、「カンボジアWISHくん」、茨城では
          「僕の窓から見える世界を君に見せてあげたいんだ」、そして半年かけてたくさんの
          場所を旅した巡回展「君の街から見えるオリオン座」、、、。ひょっとしたら、今までの
          人生で、一番たくさんの絵を描いた一年だったかもしれませんね。そのうちのたった
          一枚でも、誰かの心に届き、誰かの心を温めていたら、こんなに嬉しいことはありま
          せん。僕の旅はいつも、誰かの心の中へ続く旅です。来年も、まだ行ったことのな
          い駅に、たどり着いたらいい。そして今年は、「EVERYDAY BIRTHDAY」のお店
          ギャラリー366さんもオープンしましたし、たくさんのステージで唄わせていただきま
          した。東で西で、本当にたくさんの方に支えていただき、心よりお礼申し上げます。
          来年も、目には見えない旅は続きます。言葉を代えて言おう。来年も、世界に愛を
          撃ち放とう。どうぞ愛のある新年をお迎えくださいね。I WISH.
           ちなみに今だったら、「ぶ厚いステーキ」を選びます。



12/30      今年最後に観た映画。
          残念ながらお亡くなりになった佐野洋子さんが僕は好きで、ドキュメンタリー
          映画「100万回生きたねこ」を観ました。絵本「100万回生きたねこ」のことを、
          僕は好きとか嫌いとか、特別印象を持たないのですが、あの作品は、ひらめ
          きと情熱、そして少しの言葉遊びで作られていると僕は感じます。だから、佐野
          洋子さんの数ある作品の中のほんの一部だと思うし、売れてない本の中にも、
          名作はたくさんあります。特に僕は、佐野さんの文章とエッチングが好きだな。
          だからこの映画も、「100万回生きたねこ」にこだわらず、人間「佐野洋子」を、
          もっと描いてほしかったかな。佐野さんが一言しゃべれば、それは詩のようだし、
          言葉の引力が強烈です。「動物はみんな孤独な眼をしている。あれは人間には
          ない眼。そして孤独な眼ほど美しい。」みたいなこと、映画の中でおっしゃってい
          ました。上映時間2時間を、佐野洋子さんの言葉で埋め尽くしてほしかった。死や
          ネガティブなことを、いつもロックに蹴っ飛ばす佐野洋子さん、たくさんの作品を
          ありがとう。本当にいい絵本作家とは、佐野さんのように、決して子供に媚びない
          人だと僕は思います。



12/27      ニットWISHくん、始動しました。
          赤いセーターが急に欲しくなって、ママさん作家チーム・ittenの編み物作家さん
          に、この冬編んでもらいました。それから、なにかニットで楽しい事できそうな
          気がして、頭の中でいろいろアイデアが湧いてきました。そんなわけでマフラー
          デザインしてみました。カレンダー2013がマフラーになったみたい。ittenの編
          み物作家さんが編んでくれます。ギャラリー366さんに、「ちょこっとギャラリー」
          というスペースを作ったので、編み上がったらそこで発表させてもらおうと思っ
          ています。これから「ちょこっと」ずつ、面白いアイデアの発表場所にさせてもらえ
          たら、と思っています。ニットWISHくん、文字通りニットを使って、WISHくんキャ
          ラクターを中心に、作品にしていくドン・カ・ジョン・プロデュースです。よかったら見
          てやってくださいね。



12/25      so this is Christmas.
          2012年クリスマス。カンボジアWISHくん展、無事終了しました。ご来場いた
          だきました皆様に、心よりありがとう。3月に子供達に届ける前、違う場所でも
          展示をというお話も少しいただいていますので、ひょっとしたらまた展示できる
          かもしれません。そのときはUPしますね。カンボジアWISHくんお話会は、まる
          で誰かの下宿先に集まっているようで、アットホームな時間でした。考えれば
          今年一年、「復興WISHくん」に始まり、「WISHくん2012」で972通を描き、
          そして「カンボジアWISHくん」で終わりました。こんな僕に、こんなにたくさんの
          絵を描く機会を与えてくださって、ありがとう。応援下さったおひとりおひとりに、
          ありがとう。ひとりでも、僕の絵を待ち望んでいる人がいたら、また僕は絵を描
          き続けていけます。2013年も、どこかでお会いできますように。
           Merry Merry CHRISTMAS to you all!



12/24      昨日、江口珈琲さんでのクリスマスライブ。無事終了しました。ドン・カ・ジョン
          2012年、歌い納めです。たくさんのご来場ありがとうございました。ライブ後の
          アンケートに、「ドン・カ・ジョンさんが、子供に戻る瞬間が見れて、楽しかった。」
          みたいなご感想をいただきましたが、本当にそうなんだな。歌を歌うのが楽しく
          てしょうがないし、絵を描くのが楽しくてしょうがない。今年一年、そんなわがまま
          にたくさんお付き合い下さって、心よりありがとう。ライブ後、たくさんの方にサイン
          をさせてもらいましたが、終わりがけに、日付けを一日間違えて12月24日とずっ
          と書いていたことに気付きました。まあ、よくあることだけど。ごめんなさい。世界
          中のどんなサインよりも、「クリスマスイブを先取りしたサイン」ということで、どうぞ
          お許しください。また新しい年も、たくさんの方にお会いできますように。子供に戻
          る瞬間が、たくさんありますように。旅の途中でお会いしましょう。江口珈琲さんに
          も、心よりありがとう。巡回展「君の街から見えるオリオン座」は、来年1月14日ま
          で続きます。カレンダーもお届けしましたので、岩倉の皆さん、是非どーぞ。
           今日は、「カンボジアWISHくんお話会」。どんなお話が聞けるか、僕も楽しみ
          です。一応、ギャラリーにパーキングは2台ありますが、満車になることが予想
          されますので、その場合、動物園正門あたりにいくつかあるコインパーキングを
          ご利用になること、お薦めしますよ。ご足労おかけしますが、どうぞよろしくお願い
          します。



12/22      今朝ギャラリーに行くと、カンボジアWISHくんのお問い合わせが何件かあり、
          ドン・カ・ジョンってカンボジアの人?みたいなお尋ねが続きました。どうしてか
          しばらくして分かりました。今朝の朝日新聞さんに、カンボジアWISHくんの記事
          が載っていたからでした。そりゃあ、なにも知らない人が見たら、カンボジアの人
          と思うかもね。日本語が少々下手ですが、日本人でございます。
           バタバタしていたら、明日はクリスマス・ライブ。カンボジアWISHくん展やカレ
          ンダー作りに追われ、僕のギターはずっとギターケースに眠っていました。
          明日が来たなら、「朝ですよー。」と起こしましょう。今年は紅白歌合戦も出場し
          ませんので、2012年最後のステージとなります。クリスマス・ライブだからといっ
          て、器用にクリスマス・ソングをするわけでもありませんが、江口珈琲さんが、
          特製・星の空コーヒーやクリスマス・ケーキで演出してくれます。それじゃあ僕も、
          とびっきりのクリスマス・ライブにしましょう。今からでも間に合いますので、よけれ
          ば明日、ご一緒しましょう。
           それから、ドン・カ・ジョン・カレンダー。名古屋・バランスハートさん、kususu
          さん、一宮・ギャラリーさかなさん、カフェ・コパンさん、にお送りしましたよ。明日
          は、江口珈琲さんに持っていきまー。大変お世話になったバランスハートさんは、
          残念ながら、カフェの部分が閉店となりましたが、引き続き隣りの美容院・バラン
          スハートさんで、本やカレンダーを扱ってくれていますので、ご利用くださいね。
           今日のお昼、友達とカレーを食べに行きました。家に帰ると、今日の晩ご飯、
          カレーでした。



12/19      学習
          昨日の日記で、いい展示になったよ、みたいに書きましたが、今朝ギャラリー
          に入ってみると、様子が変わっていました。ハガキの裏の子供達の字もお見
          せしようと、昨日は小さな台を壁に設置して、その上にハガキを「さらっ」と載
          せました。載っている感じや、ハガキをそのまま手に取って見られる感じが
          好きでした。ところが今朝行ってみると、なぜか絵がまるまり始めていました。
          エアコンで温度が上がると、紙がまるくなるみたい。このまま一週間過ぎると
          大変なことになりそうなので、急遽、展示方法を変えました。ハガキをじかに
          触ることはできませんが、うまく子供達の字が見られるようにしましたよ。こう
          して人間は学習していくんだな。新しいWISHくん展、どうぞご覧下さい。
           いつもギャラリー366さんでは、366枚のバースデイカードが部屋一面に
          展示販売されているのですが、「カンボジアWISHくん展」期間中は、それが
          できません。バースデイカードをどう見せるか作戦会議した結果、オーナー
          の羽木さんの寝室を半分展示スペースにという無茶な作戦になりました。羽木
          さんには、本当に頭が上がりません。ぺこ。その名も「たたみギャラリー」。
          どうぞお楽しみに。ここには、リクエストの多かった「お守りスプーン」も新作追
          加してぶら下がりましたよ。
           それからそれから、ドン・カ・ジョン・カレンダー。福島・なのはなさん、茨城・
          天使のはしごさん、知多・生活空間KATOさん、名古屋・ノンナさん、京都・
          フェリーチェルさん、岡山・太洋堂さんにもお送りしましたよ。どうぞもらって
          やってください。
           明日も366さん、在廊しましょう。



12/18      新しい扉、開きました
          「カンボジアWISHくん展」、搬入から帰ってきました。これが2012年最後の
          ドン・カ・ジョンです。新しい世界へ、一歩踏み出した気持ち。いやあ、僕は心底
          展覧会が好きだな。ただ絵を描くだけでなく、どうやってひとつの展覧会を作り
          上げるか、あれこれ考えるのが本当に楽しい。今回は、カンボジアの子供達が
          書いた字も作品にしたいなあと思ってて、どう見せるかずーっと考えてました。
          さて、どうやって展示したでしょう。22通のハガキだから、いつもに比べると
          ボリュームがなくなるんじゃないかなと心配していましたが、とってもいい展示に
          なりましたよ。一枚一枚、重みが出ました。WISHくんの新しい一歩、カンボジア
          WISHくん展、ご来場お待ちしております。僕は、明日初日からできるだけ在廊
          しようと思っています。2012年の最後。動物園の見えるギャラリーでお会いしま
          しょう。僕のわがままに最後まで付き合っていただいた、ギャラリー366・羽木さ
          ん、カンボジア支援団体CSU・小長谷さん、心よりありがとう。さあ、朝が来たな
          ら歩き出そう。



12/15      寒い冬を窓の外に眺めながら絵を描いていると、宅急便屋さんがベルを鳴ら
          しました。WISHくんなどでいつもお世話になっている、福島の花屋・なのはな
          さんからでした。荷物の中は、スワッグというクリスマスの飾りでした。思えば
          一年前、復興WISHくんのポストを届けに東北を旅したとき、最後に訪ねた
          場所が、なのはなさんでした。お店の中に太陽があるように、いつも明るいス
          タッフの皆さん。大好きなところです。その帰り際、手作りのクリスマスリースを
          いただき、それを抱えて愛知に帰ったのを覚えています。おかげで復興WISH
          くんを制作している間、僕の部屋にはいつも、福島の自然がリースとなってぶら
          下がっていました。結構、香りもあるんですよね。あれから一年、今年も福島の
          自然がスワッグという飾りとなって、僕の部屋にかかりました。ありがとう、なの
          はなさん。
          箱の中には、一冊の冊子も入っていました。なのはなさんに置かれたWISHく
          んを取材してくれた「raconter」という雑誌でした。とってもセンスのいい本。
          僕なんかが描いた絵が、魔法にかかったように素敵に載せてもらっていました。
          センスって大事ですね。福島、茨城、栃木を拠点とした情報誌だそうです。
          raconterさんのHP、よければどーぞ。
           そしてドン・カ・ジョン・カレンダー。遠いお店には、だいたい発送が終わりまし
          た。小牧から近いお店は、今週末に周ろうかと思っていたのですが、カンボジア
          WISHくんの制作が思いのほかかかり、行けそうにありません。カンボジアWI
          SHくん展が始まってからになりそうです。もうしばらくお待ちくださいね。ぺこ。
          今発送がすんだお店は、福島・お天気・屋さん、茨城・かしゃま文化会館さん、
          豊橋・コガネムシさん、まめちゃさん、田原・明星ライブラリーさん、滋賀・月の山
          さん、京都・カフェ・サンナミジさん、神戸・華華さん、岐阜・サニーガーデンさん
          です。これからまだお送りするお店もありますので、またUPしますね。



12/14      流れ星、ひとつ見つけました。「今晩、オリオン座の上で、双子座流星群が
          見れるよ。」って昨晩メールをもらい、キーンと冷たい冬の夜空を眺めました。
          オリオンの上を「つー」っと滑っていきました。今まで流れ星は何度も見たけ
          れど、いつも思うのは、見ている視点の中心に流れることは珍しい。だいたい
          見ている視野の、どこか隅っこの方で流れます。バットの芯にボールが当た
          るように、今度はバッチリ中心で捕らえようと、また流れ星観測は続くのです。
          これも天体観測の面白さでしょうか。
           岡潔さんと小林秀雄さんの共著「人間の建設」の中で、「一」という単位の
          話がありました。赤ちゃんは生後18ヶ月前後で、「個の肉体」というものがで
          きあがるんだそうで、例えば立ち上がるとき、体中の筋肉がとっさに統一的
          に働くように、個人のまとまった全体の「一」という単位が生まれるのが、だいた
          い18ヶ月後なんだそうです。ドン・カ・ジョンは、好きな絵を描いているとはいえ、
          最初描き始めた頃の絵をどこかでふと見かけると、穴があったら入りたくなり
          ます。表現したい世界はずっと同じなんだけど、20年描いて初めてその重みが
          ギュッと詰まった気がします。これはきっと、ドン・カ・ジョンの「一」というまとまり
          なんだな。また20年くらい描き続けると、落語でいったら古今亭志ん生さんの
          ような境地になるのかな。じゃあ後100年描き続けたら、どんな境地に立って
          いるかってことは、当たり前ですが実現しないんですよね。人間が生きて習得
          できる単位は、20年30年くらいの単位で100年はないんだってこと、今日気付
          いてしまいました。僕の中にある自然と意識の間で、弱い地震が起きた12月の
          昼下がりでした。



12/13      ドン・カ・ジョン・カレンダーができあがったので、お店などへの発送作業して
          たら一日終わってしまいました。カレンダーの梱包・発送って、慣れてないので
          時間かかります。今日は一枚も絵が描けませんでした。カンボジアWISHく
          ん基金を目的に制作したのに、なんだかおかしいな。明日は描くぞー。
           なかなかカレンダーの画像をUPしても、感じが出ません。実物はもっといい
          んよ。よければ部屋に飾って下さい。



12/12      ドン・カ・ジョン・カレンダーできました。
          上手に描けた絵とか、いい絵っていうのは、その絵の前にどれだけ長い間立っ
          ていても飽きませんね。カレンダーの絵、うまく描けたよ。A1サイズ、迫力あり
          ます。ポスターみたいなもんです。このカレンダーの収益は、「カンボジアWI
          SHくん」の基金にさせていただきます。1枚1000円。ネット販売の方は、ポス
          ター用の筒に入れてお送ります。明日筒がやってくるので、また送料のお値段
          詳しく調べてUPしますね。210円からお送りできるそうです。よければご注文
          下さいね。郵便番号、住所、氏名、電話番号、希望枚数を明記の上、メール
          さいませ。カレンダーをもらっていただければそれが嬉しいですが、他の方法を
          という方へ向けても、カンボジアWISHくんの寄付を集う窓口も、近々設けようと
          思います。カンボジアWISHくんは、全てボランティアで行います。皆さんとご一緒
          に活動できたら幸いです。資金が充分集まれば、直接カンボジアの子供達に届
          けに行けたらいいですね。
           いつもお世話になっているお店に、おいおい置かせてもらおうと思いますが、
          とりあえず今置いてあるお店は、ギャラリー366さんです。366さんでも、ネット
          販売承りますので、どうぞご利用ください。もちろん僕にご注文してくれても、大
          丈夫。
           少し画像が粗くなりますが、カレンダーの大きな画像、どうぞ。



12/11      さあ。
          「カンボジアWISHくんは、もう大分描けましたか。」みたいなことをよくお尋ね
          いただきます。実は、昨日まで一枚も描いていません。「WISHくん2012」で
          は、972通を43日間で描きました。この43日間で多分僕は、2歳くらい歳を
          とりました。それくらいエネルギーを費やしたから。その2年分を取り戻すべく、
          ずっとスローライフしていました。あのまま描き続けていたら、すごいスピードで
          歳をとっただろうな。いよいよ今日から、パレットに絵の具を出しました。さあ、
          「カンボジアWISHくん」描き始めよう。今回、カンボジアから届いているお願い
          事は22通なので、いつもよりゆっくり描くことができそうです。今日は4枚、丁寧
          に描きました。それにしても絵を描くって楽しいなあ。19日からの「カンボジア
          WISHくん展」、どうぞお楽しみに。



12/10      遅ればせながら、今カレンダー制作しています。カレンダーといっても普通の
          カレンダーは作りたくなかったので、1枚に12ヶ月載った、でっかいA1サイズの
          ポスターみたいのです。1枚1000円で、その収益をカンボジアWISHくんの活動
          費にあてさせてもらいたいと思います。この企画は、ギャラリー366さんの、「カン
          ボジアWISHくんの募金を集めたい。」という思いから始まりました。できれば
          その資金でカンボジアに直接行って、子供たちに絵をお渡しできたらいいですね。
          なにせカレンダーなので、長い時間かけて売ることはできません。個人の方でも
          お知り合いに広めていただけると嬉しいです。また出来上がりましたら、UPしま
          すね。どうぞよろしく。



12/9       朝、車の荷台にお絵描き教室の画材を積んで、エンジンキーを回すと、世界は
          一斉に白い紙吹雪を落としました。今日小牧でも、初雪が降りました。
           この星の動物の中で、自分はいつか死ぬ、と分かって生きていく唯一の動物が、
          僕たち人間だと思います。でもだからこそ、今生きていることは素晴らしいし、
          この瞬間、世界は美しい。負の部分を表現するアーティストもたくさんいるけれど、
          僕は、だからこそ世界の美しさや喜びを表現していこうと思うのです。毎年雪は
          降るけれど、2012年の初雪は今日一日だけです。毎年冬はやってくるけれど、
          2012年の冬は一回限りです。両手で、今このときを抱きしめよう。世界を抱き
          しめよう。2日前、ittenさんのイベントで出会えた方々も、今日お絵描き教室で
          出会えたちびっ子たちも、何億光年の歴史の中で、ほんの一瞬の奇跡的な時間
          の中、出会えました。心より、ありがとう。
           2日前は、豊橋からコガネムシの綾ちゃんが、「おみくじさん」を持って来てくれた
          ので、そのまま江口珈琲さんに持っていきました。オリジナルTシャツも一緒に
          持っていきました。この季節にピッタリの涼しげなTシャツたちが、店内にぶら下が
          りました。計らずも赤と白のTシャツ達が、クリスマスを演出しているようになりま
          した。よければ涼しげなTシャツ、お選び下さい。今夜は、降り積もるかな。



12/6       京都のカフェ・サンナミジさんに行くと、いつもバルサミコ酢で作ったドレッシ
          ングがおいしくて、こっそり作り方を教えてもらいました。バルサミコ酢が手に
          入ったので、今日作ってみました。ああ、おいし。外国の味がしました。しばらく
          バルサミコ酢料理、続きそうです。お薦めのレシピありましたら、教えてください。
           明日は久しぶりに、EVERYDAY BIRTHDAYぶらさげます。ittenさんのイ
          ベントに参加させてもらいます。豊橋から「おみくじさん」も出張に来てくれます。
          リクエストが多かった「御守りスプーン」も、今日作りました。夕方から作り始め
          て、20個作りました。ひとつ700円。お好きなスプーン、首からぶら下げて
          帰って下さい。初冬の一宮でお会いしましょう。SEE YA.



12/3       今頃カレンダー制作してますけど、なにか。
          ドン・カ・ジョンカレンダー作ります。この時期、店頭に並んでいる頃なのに、
          今日原画を描きました。どうしてこうなっているかといいますと、今度行うカン
          ボジアWISHくん。今回は、全部ボランティアでやろうと思っていました。だけど
          ギャラリー366さんが、「カンボジアWISHくん募金を集めたい。」とご提案して
          くれました。それなら「復興WISHくんカード」みたいに、みんなが協力しやすい
          チャリティグッズ作りましょう、ということになりました。それでカレンダー作って
          ます。ドン・カ・ジョン、初のカレンダー作りです。普通のカレンダーは作らない
          けどね。できあがったらその売り上げは、カンボジアWISHくんの活動費にあて
          させてもらいますね。カンボジアに行けたらいいけど。よければどうぞご協力くだ
          さい。今日絵を描き終えたので、完成までもうしばらくお待ちください。いい絵、
          描けたよ。カンボジアWISHくん展までには、間に合わせまー。



11/29      巡回展「君の街から見えるオリオン座」も、いよいよ最後のステージです。
          岩倉・江口珈琲さんに、搬入行ってきました。所変われば全く違う表情を見
          せるもので、何食わぬ顔して、たくさんの星空達は壁にかかりました。12月
          の江口珈琲さんは、昼も夜も星空です。店主の江口さんがこの展示用に、
          スペシャルブレンドのコーヒー作ってくれました。キーンと冷たい冬の風と、
          ロウソクのように灯るオリオン、そんなイメージでとお伝えしました。ふたりで
          何度も試飲しました。その名も「星の空コーヒー」。どんなコーヒーになったで
          しょう。展示期間中限定ですので、どうぞお楽しみに。明日はお休みですが、
          12月1日より星空達の幕が上がります。今夜もあなたの頭上、オリオンは
          輝いていますか。



11/28      せっかくギャラリー366さんが、動物園の隣にあるので、いつか本格的に
          寒くなる前の穏やかな平日に、行ってみたいなあと思っていました。お客さん
          をほったらかして動物園、というのもどうかと思いますが、今日行ってきました。
          いやあ、すばらしかったあ。先日、京都に行ったとき、あるお客さんから、
          「愛ってなんだと思いますか。」とストレートに尋ねられ、そのとき思ったことを
          率直にお話しましたが、なんだか今日、愛ってこういうことかもしれない、と
          分かりました。変な動きを繰り返す白クマも、チャップリンみたいな歩き方を
          するクロエリセイタカシギも、長い時間かけておしっこするマレーバクも、みん
          なただ生きているだけで完璧です。それは愛の塊でした。愛は、何をするとか、
          何をしてくれるとか、相互関係でなく、ただそこに生きているだけで、たまらなく
          愛しい。完璧な存在そのものですね。
           先日、岡潔さんと小林秀雄さんの共著「人間の建設」、という本を読みました。
          その中でこんな文章がありました。「私が子供のとき、葉緑素はまだ作れない、
          と習ったのですが、多分今でも作れない。」と。 人間は、原発など何でも自分
          で作り出せたように思っていますが、原発だってウラン鉱という自然がなければ
          作れないし、ウラン鉱がなくなる未来も分かっています。僕たちはまだ、自然の
          神秘について、ほんの少ししか分かっていません。自然や動物、生き物たちの
          前で、今謙虚になるときです。何万年先まで、地球に放射能を埋めるなんて、
          どうぞ勘弁してください。何万年先も、何万種類の生きものたちが共存している
          美しい星でありますように。何万種類の愛で包まれていますように。
           東山動物園のすぐ隣にあるギャラリー366さん。よければお時間充分とって
          動物園セットでどうぞ。ちなみに僕は、動物園年間パス、買いました。



11/27      京都の思い出 その@ 商売道具
          縁日などでよく見かけた、ストローに風船が付いていて、膨らまして離すと、
          「びいー」って音がする玩具。僕がライブするとき使う、大事な商売道具です。
          近頃はどこに行っても売ってなくて、あっても紙風船とセットになっていたり
          です。見つけたときにたくさん買えばいいように思いますが、風船の部分が
          半年もすると劣化してしまうので、結構あれ、旬なものなんです。京都の
          ライブ前日、5軒くらいお店を回ったのですが、結局見つかりませんでした。
          そのことをサンナミジさんで話したら、ライブ前にお店のさやちゃんが、ひと
          っ走りしてくれて、昔ながらの玩具屋さんで買ってきてくれました。しかも風船
          だけ5つ入りでした。さすが、下町京都ですね。この玩具の名前が「けぶえ」
          っていうのも、初めて知りました。そんなわけで、無事京都でのライブも、けぶ
          えが鳴り響きました。
           京都の思い出 そのA コントみたいなホテル
          サンナミジさんに行くときは、よく寝袋を持ってお店で寝かせてもらうのですが、
          今回は寒いのでビジネスホテルにしました。今思えば紅葉のシーズンだから、
          なかなか予約できないのも当然ですが、一件だけ予約できるホテルがありまし
          た。鍵を開けて入ってみると、あれ、旅館?いろいろ無駄に広く楽しげな畳の
          部屋でした。4人は泊まれるだろうなあ。押入れを開けると、布団が10人分く
          らいあるし。布団はもうひいてあったのですが、枕元に謎のスウェット上下が置
          いてました。着てくださいってことかなあ。胸に大きく「アーバンカジュアル」と書
          かれたスウェット、誰も見てなくても着れんかったなあ。ビジネスホテルは、朝に
          なると掃除のおばちゃんたちが、空いた部屋から清掃に入るのですが、隣の
          部屋では、まだお客さんがいるのに、おばちゃんドア開けちゃって、「すみませ
          ん。すみません。」って謝っておられました。おばちゃん、ホテルの人として、
          それ絶対やっちゃいけません。コントみたいなホテル。ひとり笑いっぱなしでし
          た。



11/26      雨の京都よりただいま。
          大学を出て、京都で唄いはじめたドン・カ・ジョン。何年ぶりか分からないほど
          久しぶりの京都での演奏会でした。いつも温かく迎えてくれるカフェ・サンナミジ
          のあいちゃん、さやちゃん、そしてお客さんに、心よりありがとう。最近、歌うの
          が楽しいんだ。同時に、京都での「君の街から見えるオリオン座」展も、無事
          終わりました。展示は終わっても、僕らはいつも同じオリオンの下、同じ星の下、
          暮らしています。ただ離れているだけ、いつも一緒にいます。巡回展「君の街
          から見えるオリオン座」は、いよいよ次回で最後の会場です。岩倉・江口珈琲
          さんに、たくさんの星空を積んで行きます。
           ここのところ京都に行くと、カフェ・サンナミジのおふたりと、「たわわ」という
          京野菜のレストランによく行きます。今日も行くと、ウェイトレスのお姉さんが、
          「ドンさんですか。」とお声をかけてくれました。彼女はWISHくんで、子供さんを
          授かりますように、というようなお願い事を出してくれたそうで、今お腹には小さ
          な命が宿っているそうです。WISHくんは、この8年ほどの間に、4000通以上
          のお願い事を郵送してきました。お願い事が叶った人も、まだの人も、今叶い
          つつある人も、4000人以上の方が、今この世界にいらっしゃいます。またいつ
          か旅の途中で、その中のおひとりにお会いできたらいい。そんな人生がいい。
          無事、お腹の赤ちゃんが、生まれますように。



11/24      朝、窓のカーテンを開け、ステレオには、Meshell Ndegeocelloの「bitter」を
          かけます。
ここは日本なのに、砂漠に雨が落ち水が浸透していくように、僕の
          細胞の中にこの歌が沁みていきます。心のひだを丁寧に表現できる歌が、
          いいですね。
          最近のヘビーローテイションは、Ani DifrancoとMeshell Ndegeocello。二人に
          共通しているのは、Aniはギター、Mecshellはベースの達人であり、バリバリの
          「ミュージシャン」である一方、心の声をちゃんと表現できる観念的な「アーティ
          スト」と、僕は思います。そのミュージシャンとアーティストのバランスが、いいん
          だな。そういう意味では、僕の聴く音楽はだいたいミュージシャンよりも、アーテ
          ィストの方が多いのですが、両方持ち合わせた表現者に出会うと、新しい風景
          を見させてもらっているようです。
           明日は、何年ぶりだろ。京都で演奏会です。同時に、「君の街から見える
          オリオン座」、京都での展示最終日でもあります。街路樹たちは、きっと赤や
          黄色のセーターを着ていることでしょう。四条大宮のカフェでお会いしましょう。



11/23      「トムは真夜中の庭で」という児童文学を読みました。今までに何度も読んだ
          本だけど。僕に映画を撮る才能があったら、この作品を映画にしたいな。以前
          この日記にも書きましたが、ファンタジーをファンタジーにしないためには、説得
          力がとても大事です。トムという少年が、おばあさんの夢(時間)の中に入って
          いってしまう展開も、作者・フィリパ・ピアスの文章は、いつも品があって説得力
          があるんよな。僕が、以前持っていた「トムは真夜中の庭で」は、友達にあげて
          しまったので、今回また買って読んだのですが、今の本には、最後にフィリパ・
          ピアスが書いた「作者の言葉」、というのが載っていました。この文章がとてもよ
          かった。終わりに、その文章の最後の部分を、そのまま引用しましょう。
          「おばあさんは、じぶんのなかに子どもをもっていた。私たちはみんな、じぶんの
          なかに、子どもをもっているのだ。」



11/22      自然はパレットに、赤や黄色の絵の具をたっぷり出しました。これからが
          腕の見せところです。
           ギャラリー366さんでしか買えない8種類のお祝いカード。その中には、クリス
          マスカードや年賀状もあります。これからの季節に是非どーぞ。ギャラリー366
          さんにはまだHPがないので、散歩カメラにご紹介しましょう。もし遠くて行けない
          方は、ギャラリー366さんにお問い合わせください。1枚150円、5枚から郵送
          していただけます。電話 052-783−5752。メールでご注文の方は、住所、
          氏名、ご希望カードの枚数、それからバースデイカードと合わせてご注文いただ
          いてもいいですね。その場合、誕生日の日にちも、教えてあげて下さい。ぺこ。



11/19      ここまでくるともう笑えますが。
          雨男がサイン会に行けば、大雨です。豊橋でのサイン会。少し外に出れば、
          身の危険を感じるくらいの大雨と強風でした。あの大荒れの中、たくさんの方
          がご来店いただいて、本当にありがとうございました。あまり当たりませんよ
          と言ってるのに、ほとんどの方が「おみくじさん」引いてくれて、面白かったあ。
          豊橋に行くと、いつものみんなが集まってくれます。素敵な友達たちとおいしい
          料理。人生、上々です。



11/16      コーヒーカップのバレリーナ
          急に歌が降りてきて、あっという間に一曲できました。コーヒーカップのバレ
          リーナという歌です。朝、一杯のコーヒーをいただく幸せは、アフリカの朝も、
          イタリアの朝も、お金持ちの朝も、そうでない人の朝も、そして被災地の朝も、
          言葉を越えて世界中の人々が共通に持つ、「幸せ」じゃないでしょうか。ひょ
          っとしたら、英語よりも標準語かもしれません。戦争をしている国も、3時に
          なったら休憩して、30分だけ敵も味方も一緒にコーヒー飲むことができたら
          いい。言葉や肌の色を簡単に越えて、「幸せってこういうことだよねえ。」って
          共有できる。もしかしたらコーヒー一杯の幸せって、すごいことかもしれませ
          ん。そんなことを、コーヒーの匂いがバレリーナになって、世界中の朝で踊る
          という歌にしました。たまたまですが今決まっている演奏会は、11月に京都
          のカフェ、12月に岩倉のカフェが会場なので、そのとき唄えたらいいですね。
          あなたの朝にも、きっとコーヒーカップのバレリーナ、踊っていることでしょう。
           明日は豊橋コガネムシさんへ、WISHくん第8巻記念のサイン会ですよ。
          本は、以前買っていただいたものでもいいですし、バースデイカードにサイン
          でも構いません。よかったら遊びにいらしてくださいね。雨男ですけど、なにか。



11/15      4月11日にNHKさんで放映された、「復興WISHくん」のドキュメンタリー番
          組。この日記を観ていらっしゃる方の中にも、ご覧になった方がいらっしゃる
          かもしれません。その中で、岩手県田野畑村でイカせんべい工場を流された
          おじちゃんが、WISHくんのハガキが届いた後、古い器具を出してきて、一枚
          一枚手焼きでせんべいを焼き始めるというシーンがありました。人間が再生し
          ていく瞬間を観たようで、僕も胸が熱くなりました。そのおじちゃんのご親族か
          ら、今日郵便が届きました。たくさんのイカせんべいが入っていました。今では
          ご自分で機械を修理して、一日100枚は焼いてらっしゃるそうです。すごいで
          すね。いつか食べたいと思っていたイカせんべい。とてもおいしかった。あのお
          じちゃんが焼いていると思うと、もっとおいしかった。また胸が熱くなりました。
          僕なんかが、好きで描いている絵が、ひとりの方の人生に関わり、こうして通じ
          合えるなんて、本当に幸せですね。今度はいつか、おじちゃんに会えるといい。



11/13      旗作戦成功。
          ギャラリー366さんがオープンしましたが、少しづつ何かを思い付いては、
          いいお店にと付け足しています。今日はお店の看板がないので、作ります。
          普通では面白くないので、旗にします。大成功、かわいいよ。写真でうまく
          撮れなかったので、代わりに僕のお気に入りの、入り口の写真UPしま。
          366さんでしか買えない「お祝いカード」は、クリスマスカードや年賀状カード
          もありますので、是非この機会にご利用くださいね。
           今日は、復興WISHくんでお世話になった宮城の方から、お米が送られて
          きました。何より嬉しいですね。明日の朝は、宮城県の大地の匂いを嗅ごう。
          ありがとう。



11/12      昨日は、ギャラリー366さんオープンでした。パチパチ。僕が家を出る頃、
          青空だった空も、ギャラリーに着く頃は本降りでした。オーナーさんのご人徳
          による、たくさんのお花に包まれたギャラリーでした。お足下の悪い中、本当に
          たくさんのご来場、ありがとうございました。
           昨年のWISHくんで、「おねえちゃんが幸せになれますように」というお願い事
          を書いてくれた方も、そのお姉さんと一緒に来てくれました。なんと昨日は、
          お姉さんが結婚式を迎えられた翌日でした。そのお願い事に僕は、ブランコ
          を描いて、こう詩を添えました。(WISHくん第6巻にある作品。)

           お姉ちゃんと乗ったブランコ お姉ちゃんと見た夕陽
           お姉ちゃんと食べたドーナツ お姉ちゃんと笑った帰り道
           みんなみんなみんな 私の宝物よ どうぞ幸せになってね

          ギャラリー366さんでしか買えない「お祝いカード」の中に、結婚おめでとう
          カードがあるので、それをもらっていただきました。どうぞ末永く、お幸せに。
          WISHくんやEVERYDAY BIRTHDAYは、本当にたくさんの人の出会いや、
          ドキュメンタリーの物語を連れて来てくれます。きっと、ギャラリー366さんで
          も、これからたくさんの物語が、始まっていくでしょう。もちろん今日も誰かの
          誕生日、366日全てがとびっきりです。



11/10      明日はいよいよギャラリー366さん、オープンです。もちろん雨です。
          11月11日11時、夢の扉が開きます。もし11月11日生まれの方、いらっ
          しゃいましたら、ぜひ覗いてください。お祝いしましょう。そして、明日のお
          絵描き教室は、都合により休講になったため、僕も午後から在廊しましょう。
          366さんは、HPがまだありませんので、とりいそぎ、ここに情報書いておき
          ますね。

          ギャラリー366
        
 名古屋市千種区東山元町2丁目94メゾン元町101
          地下鉄東山公園より徒歩5分 052-783−5752 11時〜17時
          水・木・金・土・日 開廊
          EVERYDAY BIRTHDAYの部屋の隣には、倉井由紀子さんの
          オリジナル衣服の部屋もあります。ここでしか買えない「お祝いカード」
          8種類も並びます。



11/8       カンボジアWISHくん展
          カンボジア・トンレアップ村の子供達から、22通のお願い事が届きました。
          カンボジアに発送する前、クリスマスに日本で小さな展覧会しましょう。
          ギャラリー366さんにて。12月19日(水)から12月25日(火)までです。
          24日(月・祝)は、カンボジア支援団体CSUの小長谷さんと、クリスマスお
          話会しましょう。どんなお話、聞けるでしょう。また詳細、近々UPしますね。



11/7       ここをご覧下さい。
          今日は、もうすぐオープンのギャラリー366さんへ、仕上げに行ってきました。
          「さら〜」と入って行かないで、入り口からゆっくりお進みください。ポイントは、
          「ガラス越し」です。
           僕は展覧会をするときも、ライブをするときも、ひとつの空間や時間を、一本
          の映画のように作っていくのが好きです。特に物語のファーストシーンをどう
          観せるか、ワクワクしますね。ギャラリー366さんも、入り口からもう物語が始ま
          っています。特にここは、普通のマンションの一階をお借りしているので、現実
          から非現実へ、「夢の入り口」にしたいのです。
           「ケとケガレとハレ」。
          僕たちは、「ケとケガレとハレ」のくり返しの中、生きています。「ケ」とは「気」と
          書き、日常生活のこと。「ケガレ」は日常生活を繰り返していると、「気」が枯れ
          てくること。そうすると人間は、自然や超自然の中に身を置き、またリセットしま
          す。その場所が「ハレ」です。僕たちがやっている美術は、「ハレ」です。だから
          ギャラリーの入り口は、夢の入り口にしたいのです。ギャラリー366さんでしか
          買えないハガキ達も、今日到着しました。11日のオープン、どうぞお楽しみに。



11/4       冬の匂いがした京都。ただいま。
          長い間、本のご注文やメールのご返信が滞っておりまして、すみませんでし
          た。本の発送は、本日全ていたしますので、もうしばらくお待ちくださいね。
           巡回展「君の街から見えるオリオン座」。京都・カフェ・サンナミジさんでスタ
          ートしました。お店のあいちゃん、さやちゃんは、今まで何度もWISHくんに
          ご参加いただいていて、そのハガキもお店に展示してあったので、そのまま
          活かして展示させていただきました。場所が変われば、絵の中の星達もまた、
          違った表情を持って壁で輝きます。よければカフェの中にある星空へどうぞ。
          お話会も、とても居心地のいい時間となりました。いつも温かく迎えてくれる
          あいちゃん、さやちゃん、そしてお客さんに、心よりありがとう。今度は、ギター
          持って唄いに行くね。冬の足音が聴こえた京都の街。真っ赤なセーター着て、
          3人で過ごした3日間。素敵な思い出となりました。



10/31      WISHくん第8巻。飛び立ちました。今お届けしたお店は、福島・お天気屋
          さん、田原・明星ライブラリーさん、豊橋・コガネムシさん、岩倉・江口珈琲さ
          ん、知多・生活空間KATOさん、神戸・ナガサワ文具店さんです。是非、お手
          に取ってやってください。明日も、岐阜・サニーガーデンさん、神戸・華華さん、
          福島・なのはなさん、茨城・天使のはしごさん、仙台・メリーメリークリスマス
          ランドさんにお送りする予定です。名古屋のお店には、僕が京都から帰って
          来てから周ろう。そうそう、神戸のナガサワ文具店・エンヌさんでの、EVERY
          DAY BIRTHDAYのイベントは、好評につき一週間ほど延長になりましたよ。
           「真っ赤なセーターが欲しいんだけど、なかなかメンズって、きれいな赤色な
          いんよなあ。」と、半年ほど前、友達につぶやくと、「編んでもらったらいいじゃ
          ないの。」と答えます。「あ、そうか。」そんなわけで、お友達の編み物作家さん
          Ami-Tさんにご依頼します。僕のお気に入りのスコットランド製セーターがあっ
          て、作家さんにこんなご依頼するのも失礼かと思いましたが、そのセーターと
          同じように、真っ赤なセーターも快く編んでくれました。今日、いただきました。
          かわいいよ。余った毛糸で、ニット帽とアームウォーマーまで編んでくれました。
          ありがとう、Ami-Tさん。明日、冬がやって来ても大丈夫です。明日から、京都。
          たくさんの星を積んで、僕の車は走ります。よかったら3日のお話会、いらして
          ください。



10/30      宿りました
          明星ライブラリーさんでの演奏会、無事終了しました。僕が唄いはじめる頃、
          雨はどしゃぶりになり、唄い終わる頃、鳥がチュンチュン鳴いておりました。
          悪天候にもかかわらず、たくさんのご来場ありがとう。唄の神様、宿りました。
          ああいうライブは、たくさんの言葉を並べても、伝えることはできないのです。
          何かが起きた2時間でした。ご来場の皆さんの心の中にしまっておいてくださ
          い。演奏会は時間芸術だから、もう二度と同じ演奏はできません。あんな演奏
          会があるから、また唄いたくなるんだな。
           この演奏会をもちまして、10月いっぱい行われた明星ライブラリーさんでの
          巡回展「君の街から見えるオリオン座」は終了しました。たくさんのご来場、あり
          がとう。たくさんの原画をもらっていただき、あの地にたくさんの星の絵が残り
          ました。今夜も僕たちは同じオリオン座を眺め、そして20年後もきっと同じオリ
          オン座を眺めています。見えないところに居ても、大丈夫だよ。僕達はいつも隣
          にいます。最高ハートフルな明星ライブラリーまさみさん、けいちゃん、心よりあ
          りがとう。また一緒に世界に愛を撃ち放とう。
           荷台にはパンパンに絵を載せて、僕の車は休む間もなく、11月1日から京都
          へ向かいます。その荷台にある星達を、京都へ届けよう。11月2日は在廊し、
          3日は、WISHくん8巻発売記念・お話会しましょう。
           そうです。WISHくん8巻できました。「WISHくん2012」に集まった972通の
          中からの選集です。さあ、この本も車に積んで、まだ見ぬ君に届けよう。



10/27      いやあ、本当にすばらしかった。
          大阪でのワークショップ、「ONE DAY 小学校」。無事終了しました。今日は
          誰もがみんな小学生。つたないドン・カ・ジョン校長先生の3時間授業でした。
          ここは「はみだせ小学校」なので、はみ出さないと退学になってしまうのです。
          最初は戸惑っていた生徒さんも、何かがはじけ、枠からはみ出るまでに、時間
          はかかりませんでした。あっというまの、スーパーかっこいい現代アート集団で
          した。「はみだせ小学校」の卒業制作は、それぞれが絵本を作り、発表会です。
          これが本当に、鳥肌が立つくらい素敵だった。撮影してDVDにできたらよかっ
          たのに。
          子供というのは、枠から飛び出そうとするエネルギー。いつかその真っ直ぐな
          エネルギーは、閉鎖的な社会の中で、胸の中へしまわれてしまいます。心にい
          つも真っ直ぐな子供を持っていよう。大人の顔して、子供を持っていよう。僕らは
          みんな、枠からはみ出す特権を持っています。それはきっと生き物としての自然
          なエネルギー。「はみだせ小学校」、ご卒業おめでとう。どうぞこのまま「立派な
          大人」でなく、「立派な子供」になって下さい。そんなこと言う校長先生が、ひとり
          くらいいていいでしょう。企画から献身的なご協力、ご尽力をいただいた、かよ
          さん、はまちゃん、中山先生に、心よりありがとう。また夢のあること、ご一緒し
          ましょう。
           明日は、渥美半島に唄いに行くよー。雨男は行く。そうそう、WISHくん第8巻
          できたよ。持ってくね。



10/25      急に初冬のようになりましたね。箪笥にかかった秋の服達が、僕達の出番は
          ないのでしょうか、と言います。
           明日から、スーパーハードな日程でイベント行ってきまー。土曜日は、大阪で
          「ONE DAY 小学校」というイベントの校長先生をする、というご依頼で行って
          きます。「はみだせ私」と副題をつけました。僕にとっての学校は、枠からはみ出
          ないよう、規律正しい人を育てる場所でした。今、少しでも表現することをライフ
          ワークとしていて振り返ってみると、少しもったいない時間だったようにも思えます。
          本当の芸術は、今ある芸術に「NO」と言うところから始まります。子供のエネル
          ギーは、枠からはみ出す力に満ち溢れていて、現代アート集団のようにも見え
          ます。だから僕の学校は、枠からはみ出すところからはじまります。誰もが本当の
          小学生の姿になって、思いっきり遊びましょう。よかったらご参加くださいね。詳細
          は、スケジュールページにてどうぞ。
           それから、28日は渥美半島に唄いに行きますよ。明星さんでの展覧会も、あっ
          という間でしたが、最後に演奏会します。最終29日も、14時まで在廊しますので
          よかったら遊びにいらして下さいね。



10/23      神戸・さんちかでのサイン会、無事終了しました。特に初日には本当にたくさ
          んの方が来てくれて、サインを書いていて意識が遠くなりました。失礼しました。
          ナガサワ文具店のスタッフの皆さんも、いつも本当に温かく迎えてくれて、感謝
          です。「また来年もやりましょう。」って言ってくれたので、再会できる日が楽しみ
          ですね。神戸の皆さん、2日間ありがとう。
           今日は、春日井にWISHくんお話&サイン会に行ってきますよ。あいにくの
          お天気ですが、雨男のお話会によかったらどーぞ。
           今僕は、ギャラリー366さん用に、絵を描いています。EVERYDAY BIRTH
          DAYを置いてくれているお店はたくさんありますが、ギャラリー366さんは、せっ
          かくのEVERYDAY BIRTHDAY専門店ですから、ここに来ないと買えないもの
          を考えています。そこで、母の日、父の日、クリスマス、バレンタインデイ、入学、
          卒業、元旦、結婚の8種類のポストカードを今制作中です。オープンの11月11
          日に、なんとか間に合わせたいと思います。この8種類は、ギャラリー366さんの
          みの販売となりますので、是非いらして下さいね。



10/19      いやあ。ドラキチにはたまらない3日間でした。なかなかシーズン中でも、
          ジャイアンツに3連勝なんてないからね。もう少し夢見させて下さい。あと
          1日、どうかジャイアンツさん、眠りから覚めないで。
           ボブ・ディランのドキュメンタリー映画「DON’T LOOK BACK」の中で、
          ホテルの一室で彼がタイプライターを打っているシーンがあります。後の映画
          「ノー・ディレクション・ホーム」の中でジョーン・バエズが、当時のボブ・ディラン
          は言葉が溢れるように出てきて、一晩で曲を書いていた、みたいなインタビュー
          がありますが、あれはきっと、溢れ出る言葉を紙に留めていたんだな。僕は曲
          を書くとき、昔ながらに紙にペンで書きますが、それを真似てパソコンのキーボ
          ード打ちながら作ってみました。そしたら一曲できました。なかなかいいね、この
          方法。言葉の塊が、絵のように見られるというか。そんなわけで新曲、ほぼで
          きました。「君の涙は何より強く、いつも僕をきれいに汚す」という長いタイトル
          です。こういう曲を書くと、特定の人に向けて唄っているのですか、とよく聞かれ
          ますが、だいたいの場合そういうわけではありません。言葉が降りてきたから、
          しょうがないんです。次の演奏会で唄えたらいいですね。
           明日・明後日は、神戸ナガサワ文具店エンヌさんに、サイン会いきますよ。
          神戸の皆さん、よかったらどーぞ。



10/18      祝・ドラゴンズ2連勝!
          いくつかお知らせです。11月の巡回展「君の街から見えるオリオン座」は、京都
          カフェ・サンナミジさんへ行きますよ。10月29日に、WISHくん第8巻発売予定で
          すので、京都でも11月3日(土)、WISHくんお話&サイン会をすることになりまし
          た。お代は、本代500円+ドリンク代です。972通集まった「WISHくん2012」は
          エピソードいっぱいですので、それをお話したいと思います。それから、最終日の
          ライブの詳細も決まりましたので、スケジュールページに書きますね。京都の皆さ
          ん、SEE YOU SOON.それからそれから、今企画展が行われている豊橋コガ
          ネムシさんでも、WISHくん第8巻の記念サイン会しまー。11月17日を予定してい
          ます。WISHくんにご参加された方は、届いたハガキを持ち寄っても面白いですね。
          あと、覚王山秋祭は、今回から趣向が変わるようで、ドン・カ・ジョンは出展できま
          せんでした。楽しみにされてた方、ごめんなさい。ぺこ。
          明日もジャイアンツさん、すこやかに眠っていて下さい。



10/17     我が中日ドラゴンズが、東京で第一戦を手中に収めていた頃、ドン・カ・ジョンは
         カンボジアから帰って来た支援団体のスタッフの方に、あるお店で会います。
         22通のお願い事を、鞄に入れて帰ってきてくれました。「カンボジアWISHくん」、
         いよいよ歩き始めました。クメール語や英語で書かれた子供たち直筆のお願い事、
         それだけでもう作品ですね。素敵です。独裁政権下の影響で、農村部の方々の住
         所はないんだそうで、直接行って手渡すしか手立てがありません。今度スタッフの
         方がカンボジアに行かれるのは3月になるそうで、そのときお願い事を絵にして持っ
         て行ってもらう予定です。僕も行けたらと思いますが、なにせボランティアでやって
         いるもので、経費がかなりかかってしまいます。10万円あれば1週間くらい行ける
         そうで、もし行くことになったら、復興WISHくんのように、「カンボジアWISHくん基
         金」を募ろうかなと思っています。とりあえずは、スタッフの方に託そうかな。その前、
         クリスマスくらいに、日本で「カンボジアWISHくん展」をしたいと思っています。お
         楽しみに。そして、僕がデザインしたカンボジア・チャリティTシャツの売り上げは、
         両親が出稼ぎに行っていない子供たちが暮らす、寮の建設費にあてられています。
         大分その建物も完成に近づいています。撮影してきてくれたので、散歩カメラにUP
         しますね。たくさんのご協力、ありがとう。僕たちの少しずつが、こうして目に見える
         形になって、嬉しいですね。さあ、これからカンボジアの子供達の願いを絵にしよう!
         世界に愛を撃ち放とうぜ!あなたも着いてきますか。

          カンボジア支援団体CSUさんは、10月27〜28日、栄「もちの木広場」にて、
         「ワールド・コラボ・フェスタ」に出展されるそうです。チャリティTシャツも販売され
         ます。

          そして今日から、豊橋では「ムスビムシ展」、覚王山では「いろはエコかるた展」が
         始まり、今ある僕の展示を思ってみると、田原で「君の街から見えるオリオン座展」、
         守山区で「EVERYDAY BIRTHDAY常設展」、中村区で「フライパンですけどなに
         か常設展」、そして神戸では「EVERYDAY BIRTHDAY企画展」。6つの展示をし
         ているんだな。大丈夫でしょうか、自分。



10/16     最近はあまり作曲しなくなりましたが、久しぶりに1曲書いているところ。
         曲はあるんだけど、言葉が降りてきません。次の演奏会までに降りてくるとい
         い。
          ベン・ハーパーの新譜が届いたので、楽しみにして聴きました。あれ、何こ
         れ?ベスト盤じゃん。ベン・ハーパーのアルバムなんて、全部持ってる。なん
         なら自分でベスト盤編集して聴いてる。おっちょこちょいでいけません。未発
         表曲だけが救いでした。とほ。



10/15     おみくじさん
         豊橋・コガネムシさんで、まもなく始まる「ムスビムシ展」。何か絵を送ろうかな
         と思ってたのですが、ごそごそ押入れを探していると、以前作った手作りおみく
         じが出てきました。ムスビムシ展にぴったりなので、今日は「おみくじさん」という
         箱作って、おみくじもたくさん作り直しました。超手作り・あまり当たらない「おみ
         くじさん」。1回500円。よければ17日からコガネムシさんにて、どーぞ。



10/12     今、展示をしてもらっている明星ライブラリーさん。名前のごとくたくさんの本
         に囲まれた空間です。今回は滞在中、店主のまさみさんと旦那さんのけいちゃ
         んと、ゆっくりたくさんお話できました。最近読んだ本の話題では、それぞれが
         お薦めの本のことを話します。僕が最近読んだ中では、「カラマーゾフの兄弟・
         続編を空想する」という本が、ぶっちぎりで面白かったので、そのお話をします。
          これは、何百年も前に書かれた小説「カラマーゾフの兄弟」には続きがあり、
         その物語を空想するという本で、ちょっと頭おかしいくらいにぶっとんでいると
         僕は思うのですが。「ないもの」を「あるもの」にする、言いかえればファンタジー
         を、著者・亀山郁夫さんが、徹底的に調べて「ドストエフスキーならこう書いた
         だろう。」と、その仮説を証明していきます。ドストエフスキーが好きで好きでた
         まらないぶりや、とりつかれたような精神、お見事でした。僕がこの本で大事だ
         なあと思うことは、ファンタジーを創造するには、「あれ?ひょっとしたら本当に
         あるかも?」と思わせる「説得力」を持つことです。説得力を失ったとき、その物
         語はたちまち陳腐なものになってしまうし、それを持てば、まるで目の前にある
         かのように命が吹き込まれます。その説得力は、ファンタジーに限らず、何か
         表現された作品にとって、とても大事なことだと思います。
          僕が小さい頃、「こんな大人になりなさい。」と示された大人のモデルは、学校
         の先生のような健全な優等生でした。でも、実際自分が大人になってみて、僕が
         思う魅力的な大人は、亀山郁夫さんのような、何かにとりつかれているような大
         人でした。それは「立派な大人」ではなく、「立派な子供」になるということなのかも
         しれません。
          今夜は、どの本を読もう。



10/11     いつもお世話になっている名古屋のカフェ・バランスハートさん。ご厚意で、
         「EVERYDAY BIRTHDAY展」をずっと展示していただくことになりました。
         昨日、搬入に行ってきました。原画ではなく、ポストカードを原画展のように
         制作したものがあるので、それを展示させてもらいました。これだと長く展示
         しても、日焼けや劣化しても取り換えられるから安心です。以前、神戸新聞さ
         んから神戸駅下に、EVERYDAY BIRTHDAYの展示をご依頼されたとき、
         ちょうど原画展を名古屋でしていたので、神戸用に制作したものです。366枚
         を全部壁に貼って、それがディスプレイであり、展覧会であり、一年のカレン
         ダーでもあるお店がどこかにできたらなあ、というのが僕の小さな夢でもあっ
         たので、とっても喜んでいます。お近くに寄られましたら、おいしいコーヒーと
         ご一緒にどーぞ。



10/10     川畑文子さん。
         マイアイドルです。戦前のジャズシンガーで、ハワイ生まれの彼女は、たった
         2年半だけ日本で唄って帰国します。コロンビアレコードに吹き込まれた録音が
         全てと思っていましたが、帰国の5か月前、テイチクレコードで大急ぎで録音さ
         れた音源があることを知り、それを聴くことができました。なんといっても川畑
         文子さんの魅力は、「危うさ」ですね。日本語もあまり上手でなく、歌もあまり
         上手でなく、全部が「揺れ」ています。例えば、ノラ・ジョーンズのようなちゃん
         と勉強したジャズは、それはそれでいいんだけど、そのアルバムが人生の友と
         なることはありません。どこか下手でも、その人の愛らしさが「ふあ」っと出るア
         ーティストに、やっぱり僕は魅かれますね。そんな作品は、いつまでもウブなん
         だな。僕が表現するものも、いつまでもウブでいたい。きっとそうあると、流行り
         なんかをひょいと越えて、ずっと若い人にうけるんじゃないかな。70年以上も前
         に録音された川畑文子さん、いまだウブでした。



10/9      渥美半島からただいま。
         毎日打ち上げのような3日間。会いに来てくれた皆様に、心よりありがとう。
         原画もたくさんもらっていただいて、嬉しかったな。僕は「食べる」ために生きて
         いるようなもので、毎日おいしいものいただいて、幸福な3日間でした。ぶー。
         今度は28日、演奏会に行きますよ。定員がありますので、よかったらご予約く
         ださいね。SEE YOU SOON ぶー。



10/6      今日から渥美半島・田原へ行ってきまー。明日はサイン会。もし届いたWISHく
         んをお持ちの方は、よかったら持ってきて見せて下さい。僕の机で生まれたハガキ
         達と、再会できたら嬉しいですね。明後日も少し在廊して帰りまー。
          そして、WISHくん第8巻。10/29発売を目指して制作中です。10/27、28の
         イベントに間に合えばいいですね。
          そんなわけで、8日までメール見れませんので、よかったらメッセージ残しておい
         てくださいね。田原で会いましょう。



10/3      いろいろお知らせ。
         先日もお話しました、ギャラリー366さん。11月11日にオープン予定となりました。
         始まりの「1」ばっかりで、EVERYDAY BIRTHDAYのはじまりです。東山動物園の
         横、月・火お休み、11時から17時まで、P有りです。また追加情報、随時お知らせ
         しますね。
          それから、神戸三宮駅前のナガサワ文具店エンヌさんでは、EVERYDAY BIR
         THDAYの企画展が始まっているかと思います。20、21日はサイン会に行きますよ。
         この企画のために描き下ろしたデザインで、オリジナルノートも販売されていると思い
         まー。
          それから、10月15日〜26日。春日井・一服亭勝川さんでは、ここに集まった
         WISHくんハガキを持ち寄って、プチWISHくん展が開催されるそうです。なので、
         僕も10月23日(火)、小さなWISHくんお話会することになりました。とくにお代は要
         りません。15時からです。よかったらどうぞ。
          それからそれから、7日からは田原の明星ライブラリーさんで、巡回展「君の街から
         見えるオリオン座」が始まります。初日サイン会は、13時からとなりました。次の日
         8日も祝日なのでそのまま滞在して、14時から在廊しましょう。あまり田原に行く機会
         もありませんので、よかったらどーぞ。巡回展とはいえ、その場所場所によって少し
         変えていきたいと思いますので、今日は新作を4枚ほど描きました。明日も描こう。
         お楽しみに。演奏会もよければ来て下さいね。
          いろいろお知らせでした。



10/2      リッキー・リー・ジョーンズの新しいアルバムが届いてから、10日ほど経ちました。
         117回くらい聴きました。ドン・カ・ジョン、この秋のヘビーローテイションです。きっと
         何年か後、このアルバムを聴くたび、2012年秋に吹いた風を思い出すでしょう。
          先週リッキーが来日し、東京公演だけだったので観に行けず、悔しいので少し前
         に発売されたDVD「live in STOCKHOLM」を買いました。過去のリッキーの映像は
         全部観ていますが、どれも代表曲紹介みたいな内容で、今回もそんな感じかなあと
         思って観ましたが、びっくりしました。これすごいね。2010年3月7日、スウェーデン
         のある会場で起きた奇跡のような時間を、永遠に閉じ込めましたね。宿っていました。
         上質な音楽ってのは、こういうこと言うんよなあ。いやあ、胸いっぱいでした。
          よく20代くらいの方から、「どうやったらドン・カ・ジョンさんみたいに、好きな絵を描
         いて生きていけるんですか。」みたいなこと聞かれますが、僕が答えるのはいつも同
         じです。絵に限らず、歌舞伎や演劇や映画や音楽や、たくさんたくさん観たらいいよ。
         そして肝心なことは、「本当にいいもの」をたくさん観やあね、と言います。「本当にい
         いもの」を観たとき、魂がドクドク波打ちます。自分の魂が「ドクドク」動いた経験を
         何度も持つ人は、人の魂を動かせると僕は思っています。まあ、これは僕が辿って
         きたやり方だけど。今日のリッキーの演奏は、心動きました。



10/1      ギャラリー366
         いつもお世話なっているギャラリー瑠なのオーナーさんが、新しくギャラリーを始め
         られます。ギャラリー366(さんろくろく)といって、なんとEVERYDAY BIRTHDAY
         を、常時展示販売していただく予定です。366枚全ての絵を見せながら販売する
         お店は、企画展を除いてありませんでしたが、ここではそれができる予定です。
         EVERYDAY BIRTHDAY専門店。そんな光栄なお店ですので、僕もできる限り
         ご協力したいと思っています。ここのところ、お店の看板とドアを制作していました。
         さきほど描き終えたので、明日持っていく予定です。うまくいけば、11月オープンだ
         そうで、東山動物園のすぐ隣、本当に動物園が窓から見えるところです。また詳細
         分かり次第、お知らせしますね。ドン・カ・ジョン共々、ギャラリー366、どうぞよろしく
         お願いします。



9/30      さすが。
         今日は、バランスハートさんでの巡回展「君の街から見えるオリオン座」の最終日
         で、搬出に行く予定でした。さすがは雨男。台風です。後日にさせてもらいました。
         ぺこ。たくさんのご来場、心よりありがとう。今度は、田原の明星ライブラリーさんに
         行きますよ。どうぞ、台風お気をつけて。



9/28      先日の神戸でのWISHくん講演会のとき、皆さんに書いてもらったアンケートが
         送られてきました。思った以上の感動・感激の声に、びっくりしています。はるばる
         神戸まで行ってよかった。僕は、僕の信じていること、大事にしていることしかお話
         できませんが、それは、例えば総理大臣の前でも、自分の夢や情熱を持って、裸
         の言葉で堂々と話せばいいんだ、と思わせてくれました。人生は出会いの旅です。
         これからもたくさん感動したり、感激しながら、またその感動を人に伝えることが
         できたらいいですね。改めまして、講演会に足をお運びいただいた皆様に、あり
         がとう。昨日、WISHくん第8巻の原稿を書き上げて、印刷会社さんにお渡ししま
         した。もう1ヶ月くらいしたら、あの972枚の凝縮版が、産声をあげるでしょう。
         SEE YOU SOON.



9/25      映画「スケッチ・オブ・ミャーク」を観ました。
         沖縄・宮古島で、「ウタギ」という神事で唄い継がれてきた「神歌」を唄う老人達の
         ドキュメンタリーです。宮古島というのは、本当に神様と人間が共生しているんだな。
         あちら側とこちら側が、普通の生活の中に混在していて、そこにいつも歌や踊り
         があって。僕は、そうして神様と共生している人達が羨ましい。人間は、恐れるも
         のがあった方がいい。自然や神様を恐れ敬う信仰があった方がいい。人間は、
         この星で一番にならない方がいい。そんなことを、改めて思わせてくれました。
          綿畑で働く黒人たちから生まれたブルースやジャズが僕は好きで、そんな魂の
         音楽に憧れるのです。でも、僕がブルースやジャズを自分の表現にしないのは、
         どこまでいっても、そうした歴史の血が僕には流れていないからです。どこまで
         いっても「本当」にはなれないのです。僕の血には、宮古島の人々と同じ「やお
         よろずの神」と共生してきた日本人の歴史が流れていて、縁側でおじいちゃんの
         膝の上、ひなたぼっこしてもらったDNAが流れているのです。それが、僕たちの
         ブルースなんだな。
          この映画、わりと「ブエナ・ビスタ・ソーシャルクラブ」を意識した作り方だなあ、と
         思いました。ブエナビスタがお好きな方も、きっと面白いんじゃないかな。



9/24      神戸よりただいま。講演会へのご来場、たくさんありがとう。
         結局、ほとんど何も決めずにお話してみました。原稿を書いてそれを読むより、
         下手でも生きた言葉で話す方が僕らしい。そんなわけで、とりとめのないお話に
         なったかもしれませんが、とっても楽しかった。2時間もお話できるかなあと思っ
         たけど、あっというまの2時間で、まだ話足りませんでした。また続き、やりましょ
         う。神戸に行くと家族のように集まってくれるみんながいて、いつものようにお好
         み焼き屋さんで、わいわいやります。本当にドン・カ・ジョンは、人に恵まれてい
         ますね。企画していただいた菅野さん、司会などご尽力いただいた三浦さん、
         そしてご来場いただいた皆さんへ、心よりありがとう。
          家に帰ると、リッキー・リー・ジョーンズの新譜が届いていました。今回のプロ
         デュースはベン・ハーパー。どうしてこう好きな人達って、集まってくるんでしょう。
         最強のふたり。今回はカバーアルバムですが、いつものようにJAZZのスタンダ
         ードでなく、土臭いロックの選曲でした。戸惑うファンもいるかもしれませんが、
         僕は大丈夫よ。リッキーとベン・ハーパーが、同じ部屋で音作りしてるってだけ
         でいいじゃないですか。どこまでも着いていきましょう。



9/21      なにか表現する人になりたい、とギターを持って唄い出した十代の僕に、講演
         会で遠くの街まで行く未来が、想像できたでしょうか。明日は、神戸にWISHくん
         の講演会に行きます。何を話そう。前日の夜ですが、何も決めていません。話し
         出せば、エピソードが次から次へ出てくるWISHくんは、僕を呑気にさせます。
         明日の講演会場は、物販ができないそうで、本などの販売はありませんので、
         悪しからず。ぺこ。
          未だに連日、「WISHくん届いたよ」というご報告が、いろんな街から届きます。
         WISHくんをしていて良かったなあ、と思う毎日です。今日は、インドからも届きま
         した。心よりありがとう。



9/19      WISHくん展で、1枚目に展示した作品を、「今日のWISHくん」ページにUPしま
         しょう。この絵を描いたとき、「想像力という魔法」という言葉がすっと降りてきまし
         た。僕がWISHくんを通してやりたいことを、一言で表現できた瞬間でした。そん
         な記念の1枚です。
          以前は「ぴあ」の本があって、よく来日アーティストをチェックしていたものですが、
         最近はあの本がなくなって、みんなどうやってチェックしてんだろ。先日もたまた
         ま雑誌を見てたら、来週リッキー・リー・ジョーンズが来日するのを知りました。
         今回は東京だけみたいですが、名古屋公演もあったら見逃してたなあ。そんな
         こともあって、来日アーティストをもう一度調べていると、パティ・スミスが来日す
         るのを知りました。ぎゃあ。その足で急いでチケット買いに行ったら、チケット残り
         僅かで、危なかったあ。名古屋公演はクアトロなんだそうで、あんな小さな箱でパ
         ティ・スミスって、ちょっと考えられんなあ。すごいことになりそうです。リッキーが
         名古屋で公演しなかったり、パティ・スミスが小さな箱で観れたり、僕は名古屋に
         いて幸運なのか不運なのか。そんなわけで今日は、パティ・スミスのTシャツ着て、
         打ち合わせ行ってきました。1月のことなのに、もうワクワクしてま。



9/17      さあ、それでは「WISHくん2012」。人気投票、発表しましょう。タラー。
         第1位は、14票 お願い事「犬語が話せるようになりたい」でした。おめでとう
         ございます。毎年、人気投票はほとんど票数に差がないので、あってないよう
         なものでしたが、今年は意外にもダントツでした。確かに、このハガキサイズの
         中での、電話と犬の空気感、たまらんよねえ。そして第2位は、8票 お願い事
         「お母さん、戦死したお父さんに会えましたか。私のことふたりで話していますか。
         育てのお父さんにふたりでお礼を言って下さいね。」の虹の階段の作品でした。
         3位は同票7票で2枚、お願い事「大きくなったら、きれいなおそ(よ)めさんをつ
         れてきて、けっこんします。」の求婚のクジャク。それからもう1枚3位は、お願い
         事「優しくておもしろい肝っ玉母さんになりたい。でも体はスリムに。」の野球選手
         のように布団たたきするお母さんでした。おめでとうございます。1位の作品は、
         「今日のWISHくん」のページに載せてみまー。どうも絵の写真が、きれいにUP
         できなくてごめんなさい。ぺこ。
          昨日の演奏会、たくさんのご来場ありがとうございました。お問い合わせが、
         たくさんありましたWISHくんTシャツ。昨日、バランスハートさんへ持っていきま
         したので、今たくさんありますよ。よければどうぞ。



9/15      あれだけたくさんの絵を描きましたから、しばらくパレットに色を出すことを
         やめていました。だけど、たくさんたまったご依頼の絵達を、そろそろ描かない
         といけません。今日は、来月名古屋で行われるグループ展「いろはカルタ展」の
         絵を描きました。そろそろパレットを汚そう。そして明日は、久しぶりの演奏会。
         大仕事をやり終えたので、ひとりカラオケ気分で歌わせていただきましょう。
         (普段、カラオケに行くわけではありませんが。)当日でも大丈夫ですので、よ
         かったら名古屋のバランスハートさん、遊びにいらして下さいね。
         SEE YA.



9/13      いろんな街から、WISHくん届いたよメールが届きます。考えれば、あのギャラリー
         にびっしり詰まったハガキの数だけ、家があってポストがあって、今頃あの一枚一
         枚が皆さんのお手元に届いていると思うと、なんだかいいな。「俺と結婚してください」
         も届いてるんだな。僕は誰一人として、そのハガキを受け取る瞬間を見ることはでき
         ませんが、よかったらまたお返事下さい。WISHくんはもともと、ハガキ一枚が僕と
         皆さんの間を行ったり来たりするアートですから、またこれからも行ったり来たり
         できたらいいですね。
          こういったアナログな芸術には、100%の安全性がないところがリスクなので
         すが、もし1週間くらいたっても届きませんでしたら、お知らせください。972通全て
         のハガキを、9月11日に発送しました。



9/11      今日の朝、WISHくん2012に集まったハガキ達を、郵便局へ投函しました。
         印刷会社さんにある2枚も、スキャンが終わり次第、本日ポストに入れてくれる
         そうです。なので、本日中に全てのハガキが飛び立つ予定です。早くて明日着く
         かな。ポストの中で、チラシなどに紛れて見落すケースもありますので、よければ
         お知り合いの方にも、お知らせいただけるといいかもしれません。少し未来の自分
         にお願い事を託してくれた皆さんに、ほんの少しでも僕の絵が、背中を「ポン」と
         押すものになったらいい。ほんの少しでも、一歩前に進んでみよう、と思うものに
         なったらいい。僕達は今、心にお願い事をひとつ持っています。それはどんなに
         小さくても、未来を動かし世界を変えていく、一番純粋な原動力であると、僕は
         思っています。もしもこれから、ドン・カ・ジョンに出会う機会があったら、是非届い
         たWISHくんハガキを持ってきてください。また再会できるのが、とても楽しみなん
         だ。I wish your wish.
         郵便局から帰ってくると、ボブ・ディランの新譜が、ポストに入っていました。今月は、
         キャット・パワーの新譜も届いたし、僕の尊敬するアーティストのニューアルバムが
         次々届いて、WISHくんへのご褒美みたい。



9/10      本日2回目の日記です。
         印刷会社さんにあった最後の70枚、今日帰って来ました。2枚だけ、追加に
         スキャンしないといけないのが出てきたのですが、970通のお願い事は、明日
         の朝、いよいよ投函する予定です。遠いところでは、北海道、青森、島根、そして
         韓国、インドへも旅立ちます。ダンボールの中のハガキ達が、今、準備体操して
         います。
          いつもWISHくんの本は、大分経ってから作るのですが、今年は、あのWISH
         くん展の興奮冷め止まぬうちに、作ってしまおかなと思っています。今日、本に載
         せる作品を選んでいたのですが、いやあ、至難の業ですね。972通の中から43
         作品です。高校のときの数学より難しい。しばらく苦悩の日々が続きます。
         でも、間違いなく素敵な本になるね。どうぞお楽しみに。あと、人気投票も開票しま
         したが、絵が届く前に発表するのも何なので、また近々発表しまー。以外にも1位
         は、結構ぶっちぎりでしたよ。



9/10      今朝の決断 そのA
         今朝、972通のハガキを投函しようと思いましたが、天気予報は日替わりで
         動いており、明日は全国的に50%から70%の降水確率でした。雨男には、
         最後まで雲がついてまわります。とほ。二転三転してまことに申し訳ありません
         が、明日まで投函するのを待とうと思います。ここまで大事に作業してきました
         から、最後まで丁寧にやり遂げたいと思います。どうぞ、ご理解よろしくお願い
         します。ぺこ。



9/9       お絵描き教室よりただいま。
         WISHくん制作により、しばらくお休みしていまして、すみませんでした。今日も
         ちびっ子ピカソ達、最高かっこよかったよ。最初戸惑っていた子供達も、すぐに
         現代アート集団になりました。子供達のエネルギーを全身で受け止めるので、
         毎回ヘトヘトになるのですが、やっぱりあんなすばらしい作品を見せていただくと、
         やめられないですね。みんな、額装して家に飾ったらいいよ。
          さあ、明日の朝。いよいよWISHくんのハガキ達を、ポストに投函する予定です。
         今、印刷会社さんにスキャンしてもらっているのが70枚あります。その70枚だけ、
         もう少し遅れますが、ほとんどのハガキが、早くて火曜日には皆さんのポストに
         「ストン」と落ちることでしょう。自分の子供を世に送り出すような心持ちですが、
         力強く羽ばたいていくんだよ。
          今日久しぶりに、参道教室のしんじくんに会ったら、「ドンさん、げっそり痩せまし
         たね。」と言われました。えー、そうかな。WISHくん制作の2ヶ月で、ひょっとして
         3年くらい歳をとったのかな。



9/8       今日は、京都から土井さんというカメラマンさんがいらっしゃって、僕のポート
         レイト写真を撮影するというご依頼でした。一日だけスターになった気分でした。
         いろんなジャンルの人のポートレイト写真を撮影して、本に発表できたらということ
         でした。大きな白い紙に何か書いて下さいと言われ、マジックで思いつくまま書いて、
         最後に「LOVE IS THE ANSWER」と言葉を入れました。これは自然に思いつ
         いた言葉だけど、確かジョン・レノンの歌詞にあった気がします。「LOVE IS THE
         ANSWER」。いい言葉です。散歩カメラに撮影前の風景アップしまー。
          WISHくん作業を、ようやくやり終えようとしている今、疲れがどっと沸いてきた
         感じ。一晩寝たら治るといいけど。



9/6       今朝の決断。
         発送の準備、整いました。だけど、明日から全国的にお天気ぐずつきそうです。
         土曜日が特にくずれるようで、明日もし届かなかった場合が不安ですね。なので、
         ここはぐっとこらえて、来週・月曜日の朝に出すことにしましょうか。月曜からは
         晴れ間が続きそうです。せっかくだから、ハガキが少しでも雨にあたらないように
         したいと思います。また空模様が変わるかもしれないので、ご確認いただける
         と助かります。月曜10日に出すと、11日に到着するところが多いかな。たしか
         ボブ・ディランの新しいアルバムの発売日も11日でした。皆さんのポストにハガキ
         が届く頃、僕のポストには、ディランのアルバムが届きます。また発送のことは、
         随時お知らせしますね。どうぞよろしく。ぺこ。



9/5       何をするにも。
         何をするにも、972通は大仕事になりますね。3分の1くらいの方が、お名前に
         「様」が付いてなかったり、「宛て」になっているので、それを人通り書き直します。
         全国から封筒で送られたお願い事の方は、1000円分の切手を同封してもらって
         いるので、今回切手は、だいたいそれを使わさせてもらいます。昔は、こだわっ
         て古い切手を貼っていたんだけど、リサイクルでいきましょう。それから、もしも
         届かなかった場合、僕のところに返ってくるように、住所入りのハンコを1枚1枚
         押します。この作業が結構大変で、右手が崩壊寸前です。ああ、痛い。なんとか、
         今晩までに終わったら、明日の朝ポストに入れましょう。週間天気はどうなんで
         しょう。
          もうすぐ演奏会ですが、僕のギターはまだ、ギターケースに眠っています。



9/3       ハガキの枚数が多いと、ひとつひとつの作業も同じように多くなるものですね。
         記録用の写真を、朝から一枚づつ撮り始めたのですが、夕方になっても500枚撮れ
         ませんでした。明日もう一日、撮影です。それが終わったら切手を貼って、僕の判子
         を押して、発送です。今回、印刷会社さんのスキャンは、制作中に何度か家に来てい
         ただいて、描きながらスキャンしていただいたので、随分楽です。最後の10日間
         くらいに描いた作品だけ、印刷会社さんにお渡しします。なので、その他の作品は、
         例年より早くお届けできると思います。発送するときは、またこの日記にて発表します
         ね。発送時に雨に濡れぬよう、天気予報も見ながら発送します。どうぞよろしく。



9/2       WISHくん展。無事、幕を閉じました。
         初日の10時に幕を開けてから、最終日に幕を閉じるまで、僕の記憶が正しければ、
         たったの1秒もお客さんが途切れることがありませんでした。これは、今まで何度とな
         く展覧会をしてきましたが、もちろん初めてのことです。本当にすばらしい体験をさせ
         てもらった6日間でした。栃木、茨城、神奈川、浜松、大阪、京都、神戸など、はるばる
         遠方から来てくれた方々、どこかの街でお願い事を託して来てくれた方々、日課のよう
         に毎日観に来てくれた方、そして初めて出会えた方々。僕はWISHくんというものに、
         こんなに素敵な出会いをいただいて、感謝しなければいけません。972通のお願い事
         でびっしり詰まった部屋には、言葉では言えない「何か」が存在していました。あの場所
         で、人は涙を流し、子供のように笑いました。今度は、その「何か」に切手を貼って、
         お願い事をくれたそれぞれの方の胸へ、飛ばしたいと思います。たくさんの方が涙を流
         しながら、僕にお礼を伝えてくれました。でも僕は、心を開いて教えてくれ、絵を描かせ
         てもらったお願い事ひとつひとつに、今お礼を言いたいと思います。本当の完結は、
         972通のハガキ達が、みなさんのポストに「ストン」と落ちたときです。まだまだ切手を
         貼ったり、記録用に写真を撮ったり、いろいろ作業が残っていますが、今晩は少し余韻
         に浸らせてもらいたいと思います。ドン・カ・ジョンというひとりの人間が、ありったけ全て
         の力を注いで43日間でできること、その塊が今ダンボールに入って、僕の家に転がっ
         ています。ちょっと涙が出そうです。一晩寝たら、また作業にかかりたいと思います。
         今日の搬出でも、たくさんの心優しい方達たちが、お手伝いいただきました。この場を
         お借りして、ありがとう。
          同時に、茨城県笠間では、個展「僕の窓から見える世界を君に見せてあげたいん
         だ」が終了しました。茨城に届くくらい大きな声で、「ありがとう」。



8/30      WISHくん展、1枚目と972枚目。
         僕が今回の展示で1枚目に飾りたいと思ったハガキは、その作品を描いたとき、
         もう決めました。それは、東京のある児童書を作っている方のお願い事に、スカイツ
         リーを描いて、スカイツリーの周りに葉っぱを描き、「想像力という魔法」という言葉
         を添えました。それは、僕がWISHくんを通してやりたいことを、一言で「すっ」と表現
         できた瞬間でした。実際、スカイツリーに葉っぱを生やすことはできないけれど、絵描
         きにはできるんです。皆さんのお願い事を、実際に叶えることはできないかもしれな
         いけれど、絵の中ではできるんです。それは僕の想像力という魔法を使って。魔法は
         魔法使いだけが持っているものでなく、皆さんそれぞれ持っていて、お願い事を叶え
         る自分を想像しイメージできるのです。想像力という魔法を使って、僕らは未来を変え
         ていけるのです。今回のWISHくん2012を、一言で言い表すのなら、やっぱり「想像
         力という魔法」ですね。
         そして、この展示の最後・972番目に飾る絵は、「中日ドラゴンズが日本一になりま
         すように」のお願い事にずっと決めていました。だけど実際、972枚目に「俺と結婚し
         てください。」のお願い事を描いたのですが、描いた後、今回の一番男前なこの作品
         を、トリに飾ろうと思いました。ちなみに「中日ドラゴンズが日本一になりますように」は
         971番目に展示しました。この完璧なラストシーン、どうぞお楽しみに。
         残すところあと3日。972枚の原画を観ることができる、最後の3日です。



8/29      名古屋市民ギャラリー矢田が建っている土地には今、万有引力の他にWISHくん
         引力があります。今日も日帰りで、茨城、兵庫、大阪、浜松など、遠くの街に住んで
         いる方がたくさん、電車を乗り継いで観に来てくれました。心より、ありがとう。
         僕のやっているアートは、超アナログな手作り料理のようなものなので、それに共感
         してくれる人々も皆、自分の足で生の絵を観に来てくれます。実際に会って、話して、
         見て、感じて、笑って、泣いて。僕は、一周遅れのトップランナーになりたい。今日観
         に来てくれたたくさんのお客さんも、何時間もの間、本当に沁み入るように原画を観
         ていただきました。ありがとう。書いていただいたご感想を見ると、胸からこぼれ落ち
         そうな思いがよく伝わります。明日も972通のアナログな純粋が、ご来場お待ちして
         おります。それから、今回のWISHくん展では、972通のお願い事と共に、復興WISH
         くんの本には載らなかった、復興WISHくんでの作品もいくつかカラーコピーして、ファ
         イルにまとめてあります。そちらも是非どうぞ。なので、さらに時間がかかるということ
         です。ぺこ。



8/28      WISHくん展。幕が上がりました。感無量ですね。
         最初、WISHくん展を始めた頃は、午前中お客さんが来るか来ないかくらいで、
         作品に自信があってもお客さんは集まらない、という展覧会が何年か続きました。
         今日は平日にもかかわらず、朝一番から閉館まで、ずーっとお客さんが来てく
         れて、本当にWISHくんを続けてきてよかったなあと思います。心より、ありがとう。
         遠くの街でお願い事を投函してくれた人に出会えたり、ハガキの前で涙を流す人
         がいたり、お願い事の背景を教えてくれたり、WISHくんというツールは、こんなに
         もたくさんの人と、魂のキャッチボールをさせてくれます。972通全てのお願い事
         を一堂に観られるのは、今日が初日とはいえ、残り5日間のみです。どうぞお時間
         充分とっていらして下さいね。結構なボリュームです。
          ありがたいことに、中日新聞さんが取材してくれました。近々載ると思いまー。




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