FAQ
よくある質問と回答


Q:家の中で小さいネズミを捕まえました!カヤネズミでしょうか?
A:カヤネズミは人家に入り込むことはまれなので、ハツカネズミの可能性が高いです。どちらも体のサイズは小さくて、パッと見た感じが似ているので、間違われることがよくあります。

Q:ハツカネズミとカヤネズミの見分け方の違いを教えて下さい。
A:一番の違いは、シッポの長さです。頭胴長(頭から尾の付け根までの長さ)より、尾長(シッポの長さ)が長ければカヤ、短ければハツカ。
カヤネズミ(禁転載) ハツカネズミ(禁転載)


次いで、耳の大きさと立ち具合。耳が小さく、顔に沿うように横に寝ていればカヤ、耳がミッキーマウスのように大きく、前方にピンと立っていればハツカ。

最後に毛色。カヤは夏毛は明るいオレンジ色、冬毛は濃い褐色、おなかは真っ白です。ハツカは背中、おなかともに、全体にやや灰色がかっています。

Q:稲刈り(草刈り)をしていたら、カヤネズミの巣を発見。開けると中には子ネズミが・・・。どうしたらいいでしょう?
A:「カヤネズミの赤ちゃんを見つけたら」にも書いていますが、カヤネズミの子を人の手で育てるのはまず無理です。可能なら、巣の周囲を刈り残して貰うと一番良いですが、無理な場合は、巣を見つけた場所の脇にわらや草を寄せて、そこに巣を置いて下さい。そうすれば、親が探しに来て、他の巣へ引っ越しさせます。

巣を持ち帰ってしまった場合、親に見つけて貰うのは難しいかもしれませんが、やはり元いたところに戻していただくのが最善の方法です。もし、もう冷たくなっていたとしても、できれば同じように元の所に置いてやって下さい。そうすれば、他の動物たちに食べられて、子供たちも命の循環に還ることができます。

Q:イギリスでのテニスボールを使った保護活動、日本でも効果がある?
A:テニスボールは色が目立つので、外敵(鳥)にねらわれる危険性があります。夜間の天敵(ヘビ・コミミズク・イタチ等)にはあまり影響はないと思いますが、昼間の天敵(カラス・モズ等の鳥類)には、巣を目立たせてしまう可能性が大いに考えられます。

ユニークな試みだと思いますが、動物の保護は「ケース・バイ・ケース」なので、イギリスの例を単純に日本に当てはめられないのが難しいですね。

Q:カヤネズミはイネを食べますか?
A:水田のイネに営巣する際、米を食べます。但し、1日に食べる量はほんの少しです。イネにつくバッタやイナゴも食べます。

Q:その他農家が困る事はしますか?
A:カヤネズミの被害については殆ど聞きません。体がとても小さいので、はっきりとわかるような被害が出ないためでしょうか、カヤネズミを知らない農家の方も多いようです。

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