1月1日 カヤネズミからの感謝状 

 新年明けましておめでとうございます!
 本年もカヤ日記&カヤネットをご贔屓のほど、宜しくお願い申し上げます。

 昨年私の某フィールドで、ちょっとした事件があった。経緯はカヤニストへの道 in 2002に詳しいので割愛するが、河川工事に際して、国土交通省が自主的にカヤネズミの生息に配慮してくれたのだ。この話はカヤネットの中でも非常に評価が高くて、国土交通省に感謝状を贈ろう!ということになった。

 そうと決まれば話は早い。幾つかの補足案と修正を重ねて、以下のように決まった。

<手渡す内容>
・感謝状(額装、カヤネズミと巣の写真入り)
・記念品(カヤネズミの巣を保存加工して、トロフィー型に仕立てた物)

 感謝状の文面は次の通り。


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 感謝状

 国土交通省○○川工事事務所のみなさま

 ○○川河川敷の工事においては
 私たちカヤネズミの生活圏であることを尊重し
 人間と野生動物が共存できるよう工夫されたことを
 ○○川の全ての生き物を代表し
 ここに深く感謝いたします。

 
 ○○川の住人 カヤネズミ一族
 代理人 全国カヤネズミ・ネットワーク一同
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 訪問に先立って、国土交通省の担当者氏に打診したところ、二つ返事でOK。感謝状授与式では所長さんが受取人になって下さるとのことで、何だか話が大きくなってきた(^^;

 当日はカメラマン兼付添人として、カヤネットのAさんに同行して貰った。事務所で出迎えて下さった所長さんと係長さんに簡単に挨拶を済ませたあと、早速授与式に。まず感謝状を読み上げて所長さんに渡し、次いで「球巣トロフィー」を係長さんに渡す。係長さんは、「こんなに小さい入り口なんですねー」と非常に興味深そうに、何度も手にとって眺めていた。

 その後、4人で膝を交えて、1時間ばかり話をした。内容は、カヤネズミのことを中心に、河川行政や不法投棄、今後のカヤネズミの生息地保全など、非常に多岐に渡った。中でも、
「私たちもこれまでの河川行政に反省している。私たちの持っている情報は知れているので、何かあったら、どんどん言って貰えると有り難い」という言葉は非常に印象深かった。また、「このたびは大変に意味のある感謝状をいただきました。有り難うございます。」とも言われ、ちょっと感動した。

 ほんのささやかなエピソードだが、これがきっかけになって、国土交通省の人たちに、カヤネズミと生息環境の保全についての理解を深めて貰えれば嬉しい。

P.S.「球巣トロフィー」の画像はカヤ日記のどこかにあります。興味のある人は探してみてね!