2003/12 沖縄 - 5日目

5日目は平良から那覇に戻りました。 田舎から都会に向かってひたすら走りました。 走行距離は約90Kmで、今回のツーリングでは最長です。 ツーリングもほぼ終了ということで、ちょっと淋しさを感じながらの1日でした。


マリンガーデンひがしの前で見た朝日です。 部屋からは電線が邪魔だったので、外に出て写しました。 今回のツーリングで朝から晴れたのは、この日が初めてでした。


この日は走行距離が長いので、少し早めの8:20に出発しました。 まずは宿の前、平良湾の海岸を通る国道331号線を南下しました。 北部の県道に比べると車の通行は増えましたが、 まだまだ自転車で快適に走ることができるレベルでした。


平良湾から丘を1つ越えると慶佐次(げさし)です。 ここにはマングローブ林があります。 西表や石垣のものに比べるとずいぶん狭い感じなのですが、 沖縄本島最大の規模だそうです。 ここでは自転車を置き、遊歩道を散策しました。


この日のコースもアップダウンが多くありました。 海岸沿いの平坦なところも何度か通りましたが、 海を離れて小さな丘を越えるような箇所が多くありました。 とはいえ、山の中ではないので、標高は100mを少し越えるぐらいが最高でした。


名護市の瀬嵩(せだけ)の集落です。 途中、幾つかの集落の中に寄り道しましたが、 この瀬嵩が最も良い雰囲気を残していました。 海岸沿いの集落で、海もとても綺麗でした。


海の写真の中央やや右よりに写っている半島に 「キャンプシュワブ」 があります。 普天間基地の代替として基地を造ろうとしているのが、このキャンプシュワブ沖です。 中央の半島と島の間を埋め立てて基地にしようということなのですが、 この海をつぶすのは正気の沙汰ではないように思われます。


瀬嵩の少し先の国道331号線がこの日の最難所でした。 大浦湾の海岸から丘の上(標高90m)を通る国道329号線に突き当たるまでの区間なのですが、 新道は建設中で、くねくねと坂を登る古い道でした。 工事に関係してかダンプの通行が多いのに歩道は無く、 緊張を強いられながらの通行になりました。


辺野古(へのこ)のキャンプシュワブを通り過ぎた名護市松田に綺麗な干潟がありました。 うすい茶色の砂地で、潮が引く時の波の紋が残っていていました。 しかし、ここに下りて行くスロープにはロープが張られ、「AAV ONLY」 という表示がありました。 AAV というのは強襲水陸両用車のことのようで、 この海岸で上陸の演習が行われることがあるようです。


辺野古(へのこ)のキャンプシュワブと金武(きん)のキャンプハンセンの間では、 NTT印のマンホールとは別に、 写真のような 「TELEPHONE」 と表示されたマンホールの蓋を頻繁に見掛けました。 米軍の電話回線のものらしいです。


金武(きん)は基地の町で、海兵隊の大規模な基地 「キャンプハンセン」 があります。 町のかなりの部分が基地とそれに続く演習場になっているようです。


金武といえば 「タコライス」 の発祥の地です。 最近はどこでも食べられるようになりましたが、 タコミートが美味しくなくてがっかりすることが多いのです。 そこで、「キングタコース」 に行き元祖タコライスを食べることにしました。 キャンプハンセンのゲート1の正面の道を少し入った、 米兵相手の店が密集している中にあります。 夜中はちょっと遠慮したい雰囲気の場所でした。


キングタコースのタコライスはチーズと野菜がオプション扱いです。 しかし、チーズと野菜(レタス)がないと味が単調になって美味しくないのです。 ということで、「タコライスチーズ野菜」 を頼みましたが、 やはりここのタコライスは美味しかったです。 レタスのせいですごい大盛りに見えますが、御飯の量はそう多くなかったです。 お皿も意外に小さかったので、写真での見た目より実際は少ないです。 勿論、これだけで満腹になるだけの量はあるのですが。 600円でした。


国道329号線は金武を過ぎてしばらくは金武湾の海岸を通っています。 天気も良くなり、海の色が鮮やかでした。 沖縄の海はこうでなくちゃという感じです。 しかし、正面の山(恩納岳)がちょっと変だと思いません? なんと、ここも米軍の演習場なのです。 砲撃の演習のために禿山になってしまっているです。 とても平和な風景に見えるのですが、現実は程遠いものみたいです。 辺野古から金武の付近を走っている間、絶えず、銃撃や砲撃の音が聞こえていました。 嘉手納の航空機騒音もすごかったけれど、こちらも酷いものです。


国道329号線で金武湾を回り込むように走り石川市に入りました。 ここまで来るとずいぶん街も大きくなり、都会という感じになってきました。 ここには綺麗なバイパスが暫定的に(上り線の部分だけを使い対面通行で)開通していました。 時刻は15:30ごろ、日も西に傾いてきたので先を急ぐモードに切り替え、バイパスを利用しました。 写真はバイパスの橋上から見た石川の市街です。 その中をカーブを描きながら登っているのは旧道です。


石川市から10Kmほどで沖縄市のコザ十字路です。 そこを右折して国道330号線に入りました。 この付近は市街地の中なのですが、かなりアップダウンがありました。 しかし、思ったていたほど車の通行は多くなくて、割りと楽に通過することができました。


国道330号線でキャンプ瑞慶覧(ずけらん)の中を通過し、 宜野湾(ぎのわん)市の普天間基地の横を走っている時に日没になりました。 写真は国道330号線から基地越しに見た夕陽です。 時刻は17:40ごろでした。


那覇に到着したのは19:00少し前でした。 この日の宿は松山の 「ホテル サン・コーラル」 です。 小さなビジネスホテルなのですが、浴室とトイレが独立しているのが特徴です。 1泊朝食付きで5,775円でした。