アメリカ海軍所属アイオワ級戦艦の二番艦。型式番号はBB−62。1943年、第二次世界大戦中に就役したがその後予備役となるも、以後朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争と必要に応じて近代化改修を受け現役と予備役を往復した経歴を持つ。1999年、同級三隻と共に退役し、ハワイ諸島真珠湾にて記念艦として展示されていた。しかし、2005年機界最強7原種に拿捕されZX−07腕原種と融合、その戦力として運用される。その後、原種巨人の構成素材とされるが、集束ソリタリーウェーブとキングジェイダーの一斉射撃により破壊された。
アイオワ級は1922年のワシントン海軍条約に定められた新造戦艦の排水量制限35000tを無視する形で建造された最初の戦艦であり、それ以前の重武装重装甲艦と比較して、速度を重視した高速戦艦であるところに特徴がある。しかしそもそも戦艦とは火力と防御力において最大の戦闘力を有するところにその真価があり、比較的軽装とはいえアイオワ級戦艦の個艦としての戦闘力は現行のいかなる艦船をも凌駕するものである。
しかし第二次世界大戦における海上航空戦力と潜水艦の発達、その後のイージス艦による艦隊戦闘のシステム化とフリゲート艦、ミサイル艇等高速艦の性能向上により、戦艦の戦略的戦術的価値は著しく減退し、1990年の湾岸戦争を最後にその使命を終えた。なおアイオワ級は世界で運用された最後の戦艦であり、ニュージャージーらの退役によって事実上戦艦を保有する国家はなくなっている。
艦名ニュージャージーはアメリカ合衆国北東部ニューイングランドのニュージャージー州から。
ちなみに実際に真珠湾で記念艦として展示されているのはアイオワ級三番艦ミズーリである。
基準排水量 45000t
満載排水量 55710t
全長 270.6m
全幅 33.0m
吃水 10.6m
主機 蒸気タービン×4(212000馬力)、4軸
速力 33ノット
装備 三連装40.6p砲×3(前甲板2基、後甲板1基)/二連装12.7p対空砲×12/トマホーク巡航ミサイル四連装発射機×8/ハープーン対艦ミサイル四連装発射機×4/20o近接防御火器×4
乗員 1921名
就役 1943年(アイオワ級二番艦)
同型艦
BB−61アイオワ、BB−63ミズーリ、BB−64ウィスコンシン(建造中止 イリノイ、ケンタッキー)