朝食
翌朝は、やや風の強い、雲の多い日だったが時折日も差して、まずまずの日より。
2年前の新婚旅行の時は時間が遅かったため見そびれた、グランプラスの日曜鳥市をみる
ために早起きする。といっても時差ぼけのために早めに目がさめてしまうのだけどね。
起きると同時にお父ちゃんがテレビをつける。なんと、「カリメロ」をやっている。
なつかしい。ごまちはフランス語をしゃべるカリメロをじっとながめていた。
ホテルの朝食はコンチネンタルブレックファースト。予想されていたとおり、固い
フランスパンとジャム類、ヨーグルトにコーンフレークのみの簡単な朝御飯だった。
飲み物は、オレンジジュース、グレープフルーツジュース、コーヒー、紅茶、ミルク
が用意されている。お父ちゃんと二人、がっかりしてため息。少々イギリスに
かぶれているお父ちゃんとお母ちゃんは、イギリスならどんな安宿でも
朝食はたっぷりしたイングリッシュブレックファーストだったことを思った。
卵やソーセージ、スコットランドではブラックプディングまでついて、朝から
優雅な気分になれたものだ。大陸の方はそうはいかない、ということは知っていたが、
これから連泊するので毎日これを食べるのかと、多少ゆううつになった。
(なぜか翌日からはものすごく豪華にチーズやハムがならんだのだが、
初日だけ副菜がつかなかった理由はよくわからない。日曜の朝だったせいか?)
それにしても、フランスパンはおいしかった。ジャムも、日本ではあまりお目にかからない
珍しいタイプのものがそろっている。ベリー系に目のないお母ちゃんは大喜びで、
ラズベリーやブラックベリーのジャムをたっぷりつけて食べた。お父ちゃんは、
はちみつ、チョコレートジャムが好き。これも日本とひと味ちがった
濃い味なので喜んで食べた。
コーヒーはカプチーノメーカーから直接飲めるようになっていて、カプチーノも
カフェ・オ・レもすごくおいしかった。さすがフランスに近いだけある。
ベルギーはフランスに近くしかもフランスよりも気取らないフランス料理が食べれる
ところらしい。知る人ぞ知る美食の国としても有名だそうだ。
朝食のダイニングには、スペイン人の団体とおぼしき人達が朝食をとっていた。
老人の多いツアーのようだ。ごまちをみつけると、スペイン人のおばちゃんが近寄って
きた。いろいろあやしてくれる。お母ちゃんは語学おたくで、昨年までスペイン語に
はまっていた。ここぞとばかり、おばちゃんと会話しようとするが、ベルギーで
スペイン語を使う機会があろうとは思っていなかったため、全く言葉がでてこない。
しどろもどろになりながら一言二言会話して、おばちゃん達がバスコ地方からきた
旅行者だということをきいた。
ごまちには紅茶をスプーンであげてみた。カフェインがはいっているから本当はよく
ないのだろうけど。他にごまちの食べられそうなものがなかったので。
紅茶はいたくごまちのお気に召したようだ。お父ちゃんはおもしろがって、更に、はちみつ
を指につけてなめさせてみた。そんな甘いもの、赤ちゃんにはかえってよくないんだってば!!
といつもならあわてて止めるのだが、お母ちゃんも旅行中のハイな気分なので寛容だ。
しかし、はちみつはごまちのお気には召さなかったようだ。なめると顔をくしゃくしゃに
して変な表情をした。やはり甘過ぎたのかな?
つづく
目次へもどる